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檻のなかのアイドル

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檻のなかのアイドル

17 - episode17ー番じゃなくてもー

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2025年07月17日

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控え室のソファに、こさめはぼんやりと腰掛けていた。頭の中に残っていたのは、すちの言葉。


「俺、こさめちゃんの番じゃないけど――

“なつよりも、ずっと大事にする”って、言っていい?」


胸の奥がまだ、ふるふると震えていた。


そのとき、ドアが静かに開く。


🎼👑「……こさめちゃん、ちょっといい?」


ふり向くと、そこにはみこと。

いつもより少しだけ冷たい目。


🎼☔️「みことくん……どうしたの?」


🎼👑「こさめちゃん……すちくんと、何話してたの?」


🎼☔️「えっ……」


こさめが言葉を詰まらせると、みことがゆっくりと近づいてきた。


🎼👑「……こさめちゃん、気づいてる?

すちくんがこさめちゃんに“惹かれてる”ってこと」


🎼☔️「っ……」


🎼👑「あの人、“優しい”ふりしてるけど――

ほんとは自分の気持ち、押し殺してるだけだよ。

でも、限界に近い。……あたし、気づいてた」


🎼☔️「みことくん、それは……」


🎼👑「ずるいよね、こさめちゃん。

“番”がいるのに、他の誰かの優しさに甘えて……」


🎼☔️「……ちがう。

こさめ、すちくんのこと……“甘えたくて”甘えたわけじゃないよ。

気づいたら……あったかかったの。なつくんのやさしさとは違って――

すちくんは、こさめの“話”をちゃんと聞いてくれたの」


みことはその言葉に、唇をぎゅっとかんだ。


🎼👑「俺だって……ずっと、すちくんのそばにいた。

俺のことも、見てほしいって思ってたのに……」



一方その頃――


廊下のすみで、らんといるまが並んで座っていた。


🎼🌸「ねぇ、いるま。すっちーの動き、ちょっとやばくない?」


🎼📢「……ああ。あいつ、ガチで“こさめ”に惚れてる」


🎼🌸「なっちゃんが聞いたら……ガチギレだよね?」


🎼📢「もう聞いてる」


🎼🌸「はやっ」



楽屋に戻ると、こさめはひとり、壁にもたれて目を閉じていた。

そこへ、ゆっくりとすちが現れる。


🎼🍵「……こさめちゃん、泣いてた?」


🎼☔️「ううん、泣いてないよ。……でもちょっと、ぐるぐるしてた」


🎼🍵「こさめちゃんの気持ち、ぐるぐるしても大丈夫だよ〜。

……俺がその分、“まっすぐ”好きって言うから」


🎼☔️「……っ、すちくん」


こさめの目に、涙がにじむ。


🎼🍵「番じゃなくても……本気で好きになってもいいでしょ?」


その言葉に、こさめの胸が、また静かに揺れた。



だが――その扉の外。

冷たい気配を感じて、すちがふと顔を上げた。


ドアのすき間から鋭くのぞく瞳。

そう、それは間違いなく――


🎼🍍「……“番”舐めんなよ、すち」

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