どうしよう。キラーとマーダーが倒れたしたままだ。それに少女は過呼吸になったまま。
このままだと俺も疲労で倒れてしまう。不安で吐きそうだ。
もう嫌だという気持ちをグッと堪えていつものように話し出す。俺がちゃんとしなければ。
空気が静寂とする。会話がぴたっと止まった。リーダーなんて嫌だ。
いつでも中心にならなければいけないなんて嫌だ。消えてしまいたい。
はあっと深いため息をつき、また話し出す。心を読めるのが俺だけでよかった。
その時にガチャっとドアの開く音がしたので振り返ってみた。少女だ。
少女はキラーとマーダーの元に駆け寄りごめんなさい、と何度も何度も謝った。
あの綺麗な顔が泣いて泣いて泣いて、ぐしゃぐしゃになっていた。
『 私のせいだ…!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…! 』
と少女は告げる。俺はその光景を見て我慢ができずダッシュで部屋に向かった。
その時部下にどうしたのかと叫ばれ、少女が泣き叫ぶ声が耳に残っている。
少女は謝れた。謝罪できた。
なのに俺は部下を守れずほったらかしたままでいいのだろうか?
謝れなくて良いのだろうか?自分のせいだ。少女のせいではない。自分を責める。
最悪死んでしまったのかもしれないというのに。俺の頬に涙が伝う。涙で視界がぼやける。
最悪、最低、醜い、滑稽、外道。自分にぴったりの言葉だ。
なんとなく部屋のバルコニーに出てみた。綺麗な太陽と空。
地下なのでこの太陽も空も偽物だがな。
『 地上で見れたならどんなに幸せだろう。 』なんとなくポロっとこぼれた一言。
自分からこんなにもネガティブが出たのはいつぶりだろう。
俺が白メアだった時のことだよな。数えるのもめんどくさい程に疲れていた。
ふとみるとバルコニーの手すりが濡れている。発生源を探してみた。
ああそうか。俺の涙だったのか。ボロボロと涙を溢しながら思った。
泣きすぎたのか?すごく眠い。仕事を片付けているので最近は寝ていない。
マーダーみたいに不眠症になってしまいそう。本当に眠い。
もうさっさと仕事を片付けて寝よう…。
はっと目が覚めたのは夜の12時。
そんなに寝ていたのかと今までの疲労を実感する。
ひゅーっと冷たい風が吹く美しい夜に、なんと自分は不釣り合いなのだろうかと思った。
『 マーダーとキラーを痛めつけて、何呑気に俺は寝ているんだ? 』
もう無理だ、何も出来ない。辛い。苦しい。
どうすればいいんだ?教えてくれ。誰か、誰か!助けてくれ!
ドリーム…どうすればいいんだ?
『 うわああああああっ!!! 』
俺は…
マーダーとキラーのことを胸に願い、生きろ、と思って、
泣いて、泣いて、泣いて、泣きじゃくることしかできなかった。
クロスにドアをノックされ『 先輩…大丈夫ですか… ? 』と
こんな俺に気にかけ、優しく対応してくれた。そんなクロスに俺は
『 1人にしてくれ 』と冷たく返してしまった。
『 …すみませんでした 』と告げたクロスの声は震えて、怯えているようにも
怒っているようにも聞こえた。
ごめんなぁ、こんな泣き虫なリーダーで。俺は本当に…
『 何にも、出来ない 』
俺はまた泣いて、泣いて、自分のことを責めて、責めて、もう辛くて。
死にたくなっていた。鋭いガラスがチクッと刺さったように心が痛い。
『 もうやだ…誰かぁッ助けてよッ!! 』
小学生のように泣いていた俺はすごく惨めだと思った。
コメント
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あのタコボスが、泣き虫&自分を侮辱している、だとぉ?! うちの知ってるやつは、こう、 人の不幸は蜜の味&ネガティブウマウマ の極悪タコだったのに、、(どんなイメージだよ) でもこのナイトメアも、いいっ!
大丈夫、私が助けてあげるy(((((殴