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「はっ!!」
「アードってばぁ!ちゃんと聞いてるのぉ!?」
「あ、うん。なんだったっけ…?」
「アード…体調悪そうだよ?おうち帰って、寝る?」
「そうだね、エリー。今日は寝よっかな…」
そして立ち上がる。
「アード。肩、貸すよ」
(じゃ、お言葉に甘えようかな)
エリーの方を借りつつも、家まで歩く。道は…分かる。俺が転生する前のこの体の持ち主の記憶が残っているからだ。
(伝われっ!!)
歩き始めて10分ぐらいだろうか。木造建築の家に着いた。
「ありがとう、エリー。」
家に着くなり、木の床に寝転がる俺。中学時代の俺のそのまんまだな…。と、横を見るとエリーが怒ったような顔で見つめてくる。
「ちょっと、アード!こんなところで寝たら、体、痛くなっちゃうよ!」
エリーが近付いてきた。頭を持ち上げられたその時…頭の下に柔らかい物が敷かれた。
枕とはまた違う。その他のクッションともまた違う。もっと、こう、お金では買えない、男の理想を全てまとめたものと言える、そう、膝枕だ。
「高さ、大丈夫?」
心配そうな顔で見つめてくる。
俺は思った。彼女にピッタリな言葉を。
エリーは、俺の幼馴染は…__天使だった。