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異世界と関係があるか分かりませんが、文化祭はどうでしょうか?
特別野外授業
クラスで4人組のグループを組み、学園の所有地の森に入り、時間をかけ学園に戻ってくるという特別授業。早くて数時間、遅くて数日、寝場所、飲食は全て自分で用意する。
森の構造が一切わかっていない1年生で行う。森には方向感覚を狂わせる魔法が薄く掛かっており、低級魔獣もいる。
教師の説明が終わり、授業が終った。残り時間はグループ決めの時間になった。
「他に2人、誰誘う?」
隣に座るルカが4つの欄が書かれた紙を見ながら言う。
「俺達は決定なのか…」
「別の方がありえない」
そう真顔で言ったルカは、シャルロットと組むのは確定らしく、近づいてきて勝手にメンバーシートに名前を記入する。
すると、目の前に突然現れたのはピンク髪の女子生徒
「メンバー2人決まってない感じ?」
にこりと笑った女子生徒はもう1人の灰色髪の女子生徒の手を引いて目の前の席に腰掛けた
「私はナターシャ・ウィンブレル、よろしくお願い致します。」
「ゼナ・ウィンブレル、ナタの双子の妹だよ!よろしくね!」
「俺はシャルロット、よろしくね」
「俺はルカ!よろしく」
軽く自己紹介が終わり、ゼナがメンバーシートをシャルロット達の目の前の机置く
「あたし達ちょうど2人探しててさ、もし良かったら組まない?」
「勿論だよ。」
ルカがペンを取りだしながら頷く。
NEWゼナ&ナターシャ加入によりグループメンバーが決まった。
「2人の何属性って何?」
ルカが首を傾げ問う。
「私達は属性付与剣士なので、1つの属性しか使えないんです。」
ナターシャが腰に下げる剣を触りながら答える。
“属性付与剣士、剣士の神からの加護により、1属性を剣に付与し闘う剣士のことだ。”
「今世代は付与剣士と聖人と三属性の王子までいるのかぁ…」
ルカが呟いた。
数十年に1度現れる聖人に三属性の王子。
付与剣士が2人に、フェンリルの長。
未来を知っている人物が2人。
この学園の戦力だけが偏りすぎている。
「聖人様と王子様いるのやばいよねぇ…そうそう、あたしの属性が火で!」
「私が雷です。」
「俺は水と闇属性、魔法には自信あるけど、剣術は得意じゃない…」
「俺は火と風属性、剣術はそれなりに出来るよ。」
「はい、よろしくお願いします。」と言ったナターシャの視線がシャルロットの頭に乗るリルに向けられた。
「それで、その子が…」
「…!フェンリルのリルって言うんだ」
頭に乗るリルを両手で持ち上げ、目の前に持っていくと、リルは耳をピコピコと動かす。
「さ、触らせてもらっても?」
「大丈夫だと思うよ。」
手を前に出したナターシャにリルを手渡し、ナターシャはリルを抱きしめた。
リルはファンサの神なのでウルルッと喉を鳴らして頭を擦り付いている。
「かわ…もふもふ…」
語彙力が低下して無心でリルを撫でていた。それを見ていたゼナが笑った。
「ナタはもふもふの魔獣が大好きなんだよね」
「さすが俺達の子、早速1人虜にした!」
「だからちがう!」
「照れてるシャルも可愛いよ」
「う、うっさい!」
「あれ、ルカの家名って聞いたことない、なんて書けばいい?」
名前を書いていたゼナのペンが止まり、ルカに視線を向ける。
「俺の名前はルカだけで大丈夫、それで[[rb:通 > とお]]ってるから」
「おっけ〜、シャル様の名前語呂いいね?」
「そう?」
「そうそう〜」
_____なんやかんやあり
その後、授業をどう効率よく行くか放課後に話し合い、日が沈む前に解散した。
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翌日朝7時____
「ここからグループの皆さんで、自力で学園に帰ってきてもらいます。」
「弱いとはいえ多少魔獣はいますので気を抜かず頑張ってください。」
リタイアをする場合は「リタイア!」と叫べば教師が助けに来てくれ、動けない程の攻撃を受けた場合は自動的にリタイア判定になる。
一人でもリタイアしたらグループ全体リタイア判定。
「それでは、転送され次第開始してください!」
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持ち物 背負うバック 2人用テントを2つ、ナイフ、小さい鉄鍋。
(なんかキャンプみたいだな…
「先にテントと食料を確保しよう」
当たりを見渡し、立地をある程度確認する。
(確か湖が近いと湿った土の匂いとかがするんだっけ…
記憶の奥深くにある前世で見たキャンプの動画を思い出す。
「狩りは任せて!」
「血抜きと捌きも任せてください。」
「なら、シャルと一緒にテントと焚き火焚いとくよ」
「気をつけて」
「もちろん!行ってきまーす!」
「行ってきますね」
ゼナは元気に手を振り走っていきそれをナターシャが軽く手を振りながら追いかけて行った。
「薪と、火は炊くからテント立ててくれる?」
「うん、気をつけてな」
「遠くには行かないから平気」
ルカを見送り、バックに付いているテントを組み立てる。
そこまで難しいテントではないためすぐに2つのテントが立ち上がった。ルカはちょうど薪を集め終わったようで火属性で火をつけていた。
数十分後、狩りから帰ってきたナターシャとゼナが帰ってきた。手には魔獣の肉を持っていた。
「料理は俺に任せて」
「ルカさんの料理は美味しいと伺っております、楽しみにしていますね」
「シャル様がドヤ顔してるw!」
どうだ、俺のルカはご飯も美味いんだぞ、、と言わんばかりのドヤ顔だ。まるで本人の様なドヤり具合にゼナが腹を抱えて笑いだした。
数十分後には料理が出来上がり、大きさのある葉の上に乗せ食べる。
「ただの魔獣のお肉がここまで美味しくなるなんて…!」
「ほんとほんと!すごく美味しい」
「初めて調理したけど、結構いけるな…」
単純な焼くだけにしてみたが案外美味しく、木の実で作った即席の調味料も絡んで美味しく出来上がった。
「どう、シャル?」
「おいしい…」黙々と食べ進める。シャルロット1人だけ食べ手が止まっていない。
「わ、今までで一番嬉しそうな顔してる」
「シャルロットさんはルカさんの料理がお好きなんですね。」
「俺が餌付けしたから…俺が育てました!」
「ルカに作ってもらってから少し太った」
シャルロットは自身の腹肉を摘み眉を寄せた
「確かに魔物肉をこれ程美味しく出来るなら、そりゃ料理上手いよね」
あたしもそれやられたら絶対太る…!とゼナが頭を抱えた
少し世間話をして、テントの周りに防御の魔法で防壁を張り、その日は眠った。
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「シャル様〜?ルカ〜?」
ゼナとナターシャが起きて少し、まだルカとシャルロットが起きてきていなかった。
そろそろ起こそうと、 名前を呼びながらテントに入る
「…ナタ!」
テントの中の光景にゼナはナターシャを呼んでシャルロット達を指指す。
「どうしたんですかゼナ」
ゼナ達のテントを畳んでいたナターシャが駆け寄り、テントを覗く
「みて、スペースあるのに抱き合って寝てる!」
ルカがシャルロットを抱きしめ、その間にリルが丸まって寝ていた。
「__ゼナ、ナターシャ、しー。」
頭を起こし、口元に人差し指を置いて、しー、とジェスチャーする。意味がわかったのか、2人は口を閉じ、頷く。
「先に朝食の準備しよう」
「わかった!」
「分かりました」
ゆっくりと起き上がったルカに小声で返事をする。
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「………あれ…?」
ぼー、と数回瞬きして目を覚ますと、シ隣にいたはずのルカはいなくなって居ることに気づき、外からは話し声が聞こえる。
一人で眠りこけてしまった。と思い急いで起き上がり、テントから出る。
辺りを見渡すと、すぐに3人の姿は見つかり安堵する。
「ごめん!ずっと寝てて…」
「まだそんなに経ってないから大丈夫だよ!」
おはよー。と手を振りながら手に枝を持っているゼナ。焚き火用の木を集めていたみたいだ。
「…んふっ…シャル、寝癖」
「あら、可愛らしいですね」
料理をしていたルカがシャルロットの髪の毛を見て笑い、ナターシャは微笑む。
ルカはシャルロットに近づき、ピョコンと跳ねている寝癖を撫でて治す。
「ありがとう…」
恥ずかしいのか、赤面するシャルロット。ルカはその手に持っている[[rb:元結 > もとゆい]]を取り、髪を括る。
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テントも畳み、食事も取り終え、進むことにした。
「方向はお任せ下さい、私はサーチが使えるので」
“サーチ、周囲の魔獣や人の位置がわかる。個人の魔力量によって範囲は左右される。”
「あちらです、行きましょう」
「流石ナタ!」
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12話 エンド 12⁄3