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さて、どうしようか。
隣で寝ている彼を1人にするわけにもいかない。
冷えピタとか、その辺を変えようか。
そろそろぬるくなってしまっているかもしれない。
緑「みことちゃん、」
黄「ん、ぇ、?」
緑「みことちゃん、わかる?」
黄「んぅ、すちくん、?」
緑「ん、正解。冷えピタとか変えたいから起きれる?」
黄「______い、」
緑「え?」
黄「でき、ない、」
緑「できない、?」
たしかに、起きれるか、と聞いた。
でもまさか、できないと言われるだなんて。
予想外だった。
緑「でも、辛いのみことちゃんだよ?」
黄「いや、だ、できない、」
そういって、涙目になる彼。
困った。どうしよう。
緑「んー、、じゃあ俺が後ろから支えるから、それならできそう?」
黄「、、うん、」
緑「ん、ありがとう。」
緑「ゆっくりでいいからね、」
黄「ん、、」
ゆっくりと、俺の手を握る彼。
後ろに回って、彼を支える。
こんなに弱っている彼を、見たことがなかった。
正直驚いたし、どうしたらいいのかわからない。
緑「みことちゃん、食欲ある?」
黄「、あんまりない、」
緑「ん、わかった、」
返事がワンテンポ遅い。
熱が上がっているかもしれない。
そうするとまずい、薬だって飲まなければいけないし、なんだったら少し腹ごしらえをしなければいけない。
緑「みことちゃん、熱、測ろうか、」
黄「、うん」
体温計を彼の脇に挟む。
その間に彼のおでこについてる冷えピタを変え、新しくする。
そのとき彼が一瞬、冷たそうに目を瞑ったのを俺は見逃してなかった。
緑「ふふ、冷たかった?」
黄「、ん、ちょっとだけ、つめたい、」
緑「そっか、ちゃんと効いてる証拠だね」
ピピピ、と体温計特有の音が鳴る。
液晶に写された温度は39.6
先ほど彼を部屋に入れて測った時よりも大きく上がっている。
病院も視野に入れないといけない。
メンバーにも伝えなければ。
黄「なんど、?」
緑「んー、、言ったら辛くならない?」
黄「なら、ない、」
緑「39.6。やっぱりしんどい?」
黄「うん、ちょっと、だけ、しんどい、」
緑「薬飲もうか、ゼリーなら食べれるかな?」
黄「ん、ちょっとだけなら、たぶん、?」
緑「ん、わかった、無理はだめだよ?」
飲用ゼリーを彼に渡す。持ってきておいてよかった。
黄「も、いらな、い、けほっ、」
緑「これだけ食べられたら大丈夫、はい、薬、」
黄「う、くすり、、」
あからさまに嫌な顔をする彼。
その顔がすごく面白くて、笑ってしまう。
緑「ふはっ、みことちゃ、そんな顔しなくても、」
黄「くすり、やだ、、のみたくない、」
緑「わがまま言わないの、辛いのみことちゃんなんだからね、」
黄「う、やだ、」
緑「もー、、じゃあみことちゃん薬ちょうだい?」
黄「、うぇ、?、わかった、」
彼から薬をもらう。
緑「みことちゃん、こっち向いて?」
黄「、?うん、」
彼にこっちを向いてもらう。
後ろで支えてるから、やろうとしてることができない。
俺はその薬を自分の口に含んで水を飲む。
黄「え、?すちくん、?、、んむっ、?!」
彼の口の中へ渡す。
口移しってやつ。
彼が薬を飲み込んだことを確認し、口を離す。
緑「んっ、ぷは、はい、薬おしまい」
黄「な、すちく、いま、」
緑「んー?」
黄「ち、ちゅ、した、?」
緑「、、、?!////」
口移しのつもりだったのに、まさかその捉え方をされるとは、
緑「ちがう、!薬!薬飲ませたの!」
黄「え、?」
緑「薬飲まないから、無理やりって形になっちゃったけど、」
彼の顔が真っ赤になる。
その原因は熱が上がったのか、はたまた別の理由か、、
緑「なんか、、ごめん、ね?」
黄「いや!そんな、おれも、かんちがい、」
緑「ふふ、みことちゃん顔真っ赤」
黄「うぅ、、笑わないで!」
きっと後者だろう。
なんとも可愛らしい。
緑「じゃあみことちゃん、薬も飲めたし寝ようか?」
黄「うん、、あ、」
緑「ん?」
黄「いっしょ、がいい、」
緑「一緒?」
黄「うん、」
緑「ん、わかった。じゃあお隣お邪魔するね。」
そういって彼のお隣にお邪魔する。
彼は熱のせいかすごく熱い、放っておくと溶けてしまいそう。
緑「んー、熱いね。冷えピタ効くといいんだけど」
黄「、、」
緑「、?みことちゃん?」
顔を覗くと気持ちよさそうに寝息を立てる彼。
側から見たら体調を崩してるだなんて思わないくらい。
緑「ふふ、おやすみ、みことちゃん、」
さて。
彼には申し訳ないけど、熱が上がっていたことをメンバーに伝えなければならない。
あいにくスマホは別の部屋だし、直接伝えに行くしかない。
緑「よっと、、」
彼の隣を抜け出して、部屋を出る。
今寝たばっかりだし、大丈夫だろう。