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『準備はできたな、お前たち?』『いつでも動けますクマオ様、なぁナリトラ?』『今こそクイーンを殺す好機でござる』フーがタツハルを殺した翌日の早朝、3人は兎丼の武器工場の外周で息を潜めていた。
一方兎丼の武器工場内ではサイエンが部下に命令し、辺りを監視させていた。
『ラビ!見張りを怠るなよ!九里悪鬼の戦いで貢献すれば、カイドウさんに幹部昇進の話しといてやるよ』『分かりました!手柄上げた時はお願いします!クイーンさん!』最近頭角を表した幹部候補のラビを筆頭に下っ端たちは四六時中、兎丼の辺りを警戒している。
『ササキ!お前も何かあったら前線に行け!いいな!?』『分かりました』(クイーンさん、ボルトをやられた事でずいぶんと気が立ってるな)その時だった、下っ端の声と共に奥の方から土煙が上がる。
(襲撃か!?今すぐ向かう!)ササキは全速力でその方向へと向かった。
また、ラビもサーベルを持ち、最前線で下っ端を指揮し、九里悪鬼に備える。
するとそこへ一人の侍が走ってきた。
『いたぞ!九里悪鬼だ!お前ら一斉に飛びかかれ!』ラビも慌てず指示をだす。
『遅いな』侍は二刀の刀で下っ端を一瞬で真っ二つにする。
『ゴロウが始め出したぞ』『我らも動くでござる』そう言うと二人は武器工場を囲む壁の上から中へと静かに飛び降りた。
(クマオとナリトラもそろそろ入っただろうか?)ゴロウが下っ端を捌きながら考えていると一人の男が前に立ちはだかった。
『九里悪鬼!もうここまで来やがったのか!?クソッ!俺が相手だ!』(若い…だが、今までの雑魚とは違うな)ゴロウと相対したラビは決意を固める。
(8660万の賞金首にもなったんだ!俺ならやれる!)それと同時にラビの闘気が大きくました。
それもそのはず、ラビが食べたロマロマの実の能力は、自分が抱く夢に自分の現状が近いほど闘気が上がる能力だからだ。
そんなラビの強さは通常時の8倍に膨れ上がっていた。
『やぁ!』ラビはゴロウへと飛びかかり、サーベルを振り下ろす。
カキンッ!(なかなかの剣圧、だが、攻撃の隙がある)ゴロウはガードに使った刀とは別の刀でラビの腹を薙いだ。
『グフッ!』ラビは思わず距離を引いた。
『なぜ退く?若人よ?』ゴロウは刺突を繰り出す。
『うるせぇ!黙ってろ!』ラビはサーベルでガードしようとした、だが、ゴロウの刀はそれをすり抜けラビの胸をかんつう貫通した。
『ガハァッ!』(幹部昇進の夢が…)ラビはその場に崩れ落ち、息絶えた。
その時、ササキがそこへ駆け寄ってくる。
『ラビ!お前、殺りやがったな!?』ササキは殺気を放つと共にカラクリ刀を構える。
『いいのか?私などに時間を使って?』『なにも問題はねぇ』(クイーンさんならきっと大丈夫だ!)次の刹那、ササキはカラクリ刀を大きく振るう。
(来るか…こやつが私に気を取られている内に…!頼みましたぞお二人方!)ササキが駆け出した直後、ゴロウも刀を構え、ササキに立ち向かった。
その頃、兎丼武器工場中心部では、サイエンが二人の九里悪鬼に苦戦を強いられていた。
『ブラック光火ィ!』ドーン!タッ!『大丈夫か!ナリトラ!』『なんのこれしき』二人はサイエンの攻撃を難なく躱し続ける。
(鬼ヶ島決戦以来だな、ここまでの緊張感ってのはよぉ!)サイエンは再度、無数の光線を放つ。
カキン!しかし、それはクマオ達に弾かれ、徐々に距離を詰められていく。
(今なら斬れる!)クマオ達が刀を振り上げたその時だった。
『無間水拳!』『ルーレット斬り!』クマオ達の刀が弾かれる。
(ッ!?誰だ!?)思わずクマオは攻撃が飛んできた方に振り返る。
『ハルマサの仇、しっかりと果たすぞツナ』『はい、この前ササキがタツハルを殺りましたが、このままではいきません!』そう言い二人はクマオ達に切り掛かった。
こうして、兎丼武器工場内では各地で一騎打ちが行われ始める。
『そんなものか、魚人よ』(くそ!さっきから傷一つつけれねぇ!なんて腕前だ!)思わずササキは後退りする。
(刀の斬り合いじゃ勝てねぇ、こうなったら!)劣勢の状況でササキは決意を固める。
『ウオォ!』ドスン!(カイドウさんから与えられた悪魔の実、使うなら今だ!)『ほう!角の生えた竜!力強そうだなぁ!』ゴロウはササキに飛びかかり二刀の刀を振り下ろした。
カキン!しかし、それをササキは真正面から受け、弾き返す。
(何!?押し返された!?)『喰らえ!ヘリケラトプス!』ササキはフリルを回転させ、勢いよくゴロウに突っ込んでいく。
(マズイ!体勢が…!)ドカン!『ガハァ!』ササキに突撃されたゴロウは兎丼武器工場外へと飛ばされて意識を失った。
一方、カグラたちは、クマオ達との戦闘を優勢に進めていた。
『五千枚瓦回し蹴り!』(なんという力でござろうか!拙者が押されるとは!)ナリトラはツナの攻撃をなんとか防いでいたが、それも時間の問題だった。
『無間水拳・旗魚(むけんすいけん・かじき)!』ツナが生み出した水の槍がナリトラの防御を潜り抜け、ナリトラを直撃する。
(マズイ!)ナリトラは慌てて煙幕を取り出す。
『されるか!貫手・ダツ!』次の瞬間、ツナの手がナリトラを貫通する。
『ガハァ!』(クマオ様、申し訳ござらぬ、お先に失礼)激闘の末、ナリトラは力尽きた。
そこへゴロウとの戦闘を終えたササキが駆け寄ってくる。
『大丈夫か!ツナぁ!』『あぁ、俺も今ちょうど終わったところだ!』そうして二人はカグラの方を見る。
(あのクマオってやつ、明らかに俺らがやったやつよりも強いな、だがカグラさんなら大丈夫だ!)ササキの予想通り、カグラは徐々にクマオを追い詰めていった。
(クソッ!長年積み上げてきた私の実力がここまでも通用せんとはな、しかし、相手も同じ剣士ながら能力を使わなくとも私と互角とは…こちら側にいればどれほど心強かっただろうか)『大丈夫かぁ!動きが止まっているぞ!』カグラは能力を使わず刀だけで戦い続ける。
そうしてとうとうクマオは手から刀を放してしまった。
『ほう、残念だ、お前は剣士失格だな』(なんだと!)それを聞いた瞬間クマオは腹の底から怒りが込み上げてきた。
『侍をォォ!侮辱するなァァ!』クマオはカグラの方へ走り、拳を振り下ろす。
『その程度で当たると思っているのか?』そう言いカグラはクマオの攻撃を躱わす。
しかし、ガンッ!(なっ!?)カグラが拳を躱した後、もう片方の拳がカグラの顔面に直撃した。
『殺す!』そう言いクマオは何度もカグラの顔を殴打する。
しかし、カグラもずっと殴られっぱなしではない。
カグラはスッと横へ転がり、勢いよく立ち上がり、刀を構えた。
『お前こそ、俺を舐めるなよ』そう言い向かってきたクマオにカグラは刀を振り下ろす。
バサッ…その途端クマオは真っ二つに割れてその場に倒れた。
『すげぇ!俺たちよりも歴長い人は違うな!』
『あぁ、明らか太刀筋が違う!』ササキ達はそれをみてカグラを称賛しまくる。
『なにをこれくらいで、それより大丈夫かクイーン!』『あぁ、問題ない、ありがとな!そして、ササキ、ツナ、お前らもだ!』こうして百獣海賊団は九里悪鬼を三人撃破し、和の国の掌握にまた一歩近づいたのであった。
しかし、まだ九里悪鬼は二人残っている、それらを撃破するため、とうとうあの男達も動き始めるのだった。
第24話 完