コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「三月十四日。ホワイトデーですね。我々シクフォニ、音楽イベントに出場依頼が来とります」
夕食を食べ終わった頃。突然黒羽がスマホのメールボックスを見せながら言った。
「おぉ!学校外では初ですね!」
LANが嬉しそうに言った。黒羽は大きく頷くと、イベントの説明をし始めた。
「名古屋でやるイベントやねんけど、16のグループが一曲オリジナル曲を発表すんねん。そんで審査員が審査して、一位のグループが優勝できる」
「へぇ〜…」
「そんで、今回は籤で一対一の形式でバトルするらしい」
「……え?」
「バトル?」
LANが驚いた顔を見せると、黒羽は真剣な表情で頷いた。
「そうやねん。一対一でバトル形式。ウチらの曲と、相手の曲とを審査員が聴いて、どっちがより良かったかを決めるんや。」
「バトルって…ガチで戦うんすね。」
いるまが少し不安そうに言う。
「うん。でも、ウチらの強みは全員の個性がしっかりしてることやろ?みんなで力を合わせれば、絶対勝てるで。」
黒羽はみんなを鼓舞するように言った。
LANはそれを聞いて、少し考え込むように眉を寄せた。
「けど、相手がどんな曲を出してくるか分からんし、勝つためには戦略も必要やな。」
「確かに。でも、ウチらはこれまで練習してきたことを信じて、一曲に全力を注げばええと思う。焦らんで、いつも通りやれば勝てるはずやで。」
黒羽は笑顔を見せながら言った。
「ほんで、曲は何にするんですか?」
みことが目を輝かせながら言った。隣で暇72が不安そうな顔をしている。
「あ〜…何曲かあるんやけど」
そう言って黒羽はスマホのメモを見せた。
・ただ想う、君がため。…主にピアノ。冬にぴったり。ただし6分弱ある
・JOKER×JOK3R…かっこいいしラップパートやシャウトもあるので、シクフォニの良さを存分に発揮できる。ただ、難易度が高い。
・SCRaP&ReV0LuT1oN…どの時期にもある。オーケストラという新しいジャンルを拓く。
・「好き」のかくれんぼ…ホワイトデーなのでいい曲やと思います
コメントで教えてください。他の曲でもできます
「バンドコンテスト?」
「出ようぜ」
ホワイトデーにある冬の音楽祭。出場依頼が来ていたらしい。ななもりがポスターを見せながら言った。莉犬はココアを一口飲むと、ゆっくり頷いた。さとみも頷く。
「青春チョコレート。これでいこ。バトル形式らしいし、ホワイトデーだからいいんちゃう?」
ななもりの頭上にあるアホ毛が肯定するように揺れる。花菖蒲のような紫色の髪の毛は莉犬の目と同じ色をしていた。
「ジェルくんもこれでいい?」
リビングの奥の方でジェルも親指を立てて頷いた。一瞬脳内に蜜柑が浮かんだ。オレンジ色の髪の毛に緑色の目。その顔は自信に満ち溢れていた。
「僕も賛成です」
隣でるぅとが頷いた。作曲ができる彼は毒舌なところもある。黄色い髪の毛はななもりと違って黄色い落ち着いた感じだった。
「えぇ〜いいねぇ〜」
ころんが麦茶を飲みながら言った。水色の髪の毛と目がこちらを見つめる。青空を連想させる水色は無邪気だった。
「すとぷりのいいとこ見せつけてやろ」
「よっしゃ、決まりやな!」
ななもりが笑顔で言うと、部屋の雰囲気が一気に盛り上がった。
莉犬は、青春チョコレートの歌詞とメロディを思い浮かべながら、これがすとぷりにとって大きな勝負になることを感じていた。ホワイトデーの特別な日に、彼らの想いを歌に乗せて届ける。それだけでなく、バトル形式のコンテストとなれば、他の参加者との競争も激しくなるだろう。
「みんなで最高のパフォーマンスを作り上げようや!」
さとみが拳を突き上げると、他のメンバーも同じように気合いを入れた。
「すとぷりの力、見せつけたろ!」
ジェルも元気に声を上げ、リビングにいたメンバー全員が同意するように頷いた。
「これが僕たちの最高のステージになるはずです!」
るぅとも自信満々に言い、チーム全員の士気がさらに高まった。
「うん、みんなで頑張ろ〜う!」
ころんも笑顔で賛成し、すとぷりのメンバー全員が心を一つにして、ホワイトデーのバンドコンテストに向けて動き出す決意を固めた。
すとぷりが挑むこのステージは、彼らの音楽の集大成となるもの。青春チョコレートでどんなパフォーマンスを見せつけるのか、彼ら自身も期待で胸を膨らませていた。
すとぷりのみんなの口調はすとぷりすなーの弟に聞きました。間違ってたらすみません。