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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「三月十四日。ホワイトデーですね。我々シクフォニ、音楽イベントに出場依頼が来とります」

夕食を食べ終わった頃。突然黒羽がスマホのメールボックスを見せながら言った。

「おぉ!学校外では初ですね!」

LANが嬉しそうに言った。黒羽は大きく頷くと、イベントの説明をし始めた。

「名古屋でやるイベントやねんけど、16のグループが一曲オリジナル曲を発表すんねん。そんで審査員が審査して、一位のグループが優勝できる」

「へぇ〜…」

「そんで、今回は籤で一対一の形式でバトルするらしい」

「……え?」

「バトル?」

LANが驚いた顔を見せると、黒羽は真剣な表情で頷いた。

「そうやねん。一対一でバトル形式。ウチらの曲と、相手の曲とを審査員が聴いて、どっちがより良かったかを決めるんや。」

「バトルって…ガチで戦うんすね。」

いるまが少し不安そうに言う。

「うん。でも、ウチらの強みは全員の個性がしっかりしてることやろ?みんなで力を合わせれば、絶対勝てるで。」

黒羽はみんなを鼓舞するように言った。

LANはそれを聞いて、少し考え込むように眉を寄せた。

「けど、相手がどんな曲を出してくるか分からんし、勝つためには戦略も必要やな。」

「確かに。でも、ウチらはこれまで練習してきたことを信じて、一曲に全力を注げばええと思う。焦らんで、いつも通りやれば勝てるはずやで。」

黒羽は笑顔を見せながら言った。

「ほんで、曲は何にするんですか?」

みことが目を輝かせながら言った。隣で暇72が不安そうな顔をしている。

「あ〜…何曲かあるんやけど」

 そう言って黒羽はスマホのメモを見せた。

・ただ想う、君がため。…主にピアノ。冬にぴったり。ただし6分弱ある

・JOKER×JOK3R…かっこいいしラップパートやシャウトもあるので、シクフォニの良さを存分に発揮できる。ただ、難易度が高い。

・SCRaP&ReV0LuT1oN…どの時期にもある。オーケストラという新しいジャンルを拓く。

・「好き」のかくれんぼ…ホワイトデーなのでいい曲やと思います


コメントで教えてください。他の曲でもできます


「バンドコンテスト?」

「出ようぜ」

 ホワイトデーにある冬の音楽祭。出場依頼が来ていたらしい。ななもりがポスターを見せながら言った。莉犬はココアを一口飲むと、ゆっくり頷いた。さとみも頷く。

「青春チョコレート。これでいこ。バトル形式らしいし、ホワイトデーだからいいんちゃう?」

 ななもりの頭上にあるアホ毛が肯定するように揺れる。花菖蒲のような紫色の髪の毛は莉犬の目と同じ色をしていた。

「ジェルくんもこれでいい?」

 リビングの奥の方でジェルも親指を立てて頷いた。一瞬脳内に蜜柑が浮かんだ。オレンジ色の髪の毛に緑色の目。その顔は自信に満ち溢れていた。

「僕も賛成です」

 隣でるぅとが頷いた。作曲ができる彼は毒舌なところもある。黄色い髪の毛はななもりと違って黄色い落ち着いた感じだった。

「えぇ〜いいねぇ〜」

 ころんが麦茶を飲みながら言った。水色の髪の毛と目がこちらを見つめる。青空を連想させる水色は無邪気だった。

「すとぷりのいいとこ見せつけてやろ」

「よっしゃ、決まりやな!」

ななもりが笑顔で言うと、部屋の雰囲気が一気に盛り上がった。

莉犬は、青春チョコレートの歌詞とメロディを思い浮かべながら、これがすとぷりにとって大きな勝負になることを感じていた。ホワイトデーの特別な日に、彼らの想いを歌に乗せて届ける。それだけでなく、バトル形式のコンテストとなれば、他の参加者との競争も激しくなるだろう。

「みんなで最高のパフォーマンスを作り上げようや!」

さとみが拳を突き上げると、他のメンバーも同じように気合いを入れた。

「すとぷりの力、見せつけたろ!」

ジェルも元気に声を上げ、リビングにいたメンバー全員が同意するように頷いた。

「これが僕たちの最高のステージになるはずです!」

るぅとも自信満々に言い、チーム全員の士気がさらに高まった。

「うん、みんなで頑張ろ〜う!」

ころんも笑顔で賛成し、すとぷりのメンバー全員が心を一つにして、ホワイトデーのバンドコンテストに向けて動き出す決意を固めた。

すとぷりが挑むこのステージは、彼らの音楽の集大成となるもの。青春チョコレートでどんなパフォーマンスを見せつけるのか、彼ら自身も期待で胸を膨らませていた。


     すとぷりのみんなの口調はすとぷりすなーの弟に聞きました。間違ってたらすみません。


六茫学校シクフォニ軽音部

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