テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
風呂上がり、いつも全裸にタオルを巻いただけの佐久間を一旦バスルームに追いやって、スウェットを渡す。
「裸はダメっていつも言ってるだろ。」
ドアを閉める。
はぁ〜と照はため息をつく。
バスルームのドアにもたれて着替えを待つ。
「だって暑いんだもん。なんで蓮や照は良くてオレはダメなんだよ。」
佐久間は不服そうだ。
きっと口を尖らせてるに違いない。
「お前、ほんとに自分のことわかってないのな……そんな格好してたら……俺とめめの理性が飛ぶって…」
照の声はだんだん小さくなっていく。
「ん?照なんだって?聞こえない。」
「なんでもないよ!そんなのいいからちゃんと服着てから出てこい。」
佐久間はブツブツ言いながら、渡されたスウェットとTシャツを着る。
少し不貞腐れながらバスルームから出てきた。
バスルームの外で待っていた照は、佐久間の濡れた髪をタオルで拭く。
「髪、乾かすぞ。」
そのままリビングへ移動した。
佐久間の柔らかいピンク髪。
ドライヤーの風になびいてる。
こんな些細なことなのに、すごく幸せだと感じた。
照に髪を乾かしてもらって、上機嫌の佐久間が可愛いと思った。
乾かされながら、佐久間は今日あったことを色々話していた。
ドライヤーの音にかき消されてほとんど聞こえなかったけど、興奮気味に話してる様子を見ると、きっと嬉しいことがあったのだろう。
ずっとこの幸せを手放したくないと思った。
佐久間とめめと照。
三人で付き合うという、ありえない関係性に、100%納得している訳じゃないけど、佐久間を失う事を考えると、その程度のことと思えてしまう。
めめが佐久間に対して本気の気持ちなのもよく分かっている。
誠実なのも分かっているし、そもそも佐久間が二人をどちらも好きで選べないと言うから、佐久間の気持ちを尊重するしかない。
目を離すと、すぐイチャイチャしている二人に憤りを感じるが、自分だって隙あらば佐久間に触れた。今だって髪を乾かし終えると、後ろから佐久間を抱きしめた。
ぎゅーっと強く抱き締めて、首にキスをした。
「っんぁ…」
佐久間は敏感だ。
キス一つで甘い声を出す。
とろけた顔が可愛い。
「佐久間、好きだ。」
耳元で囁く。
少し低めの照の声。
佐久間はゾクッとした。
鼓膜が喜ぶ。
「オレも好き。」
佐久間は照の腕に顔を寄せて、キスをした。
照は佐久間を抱きしめる腕に力を込めた。この腕の中に閉じ込めてしまいたいと思った。
風呂から出たばかりなのは承知していたのだが、佐久間を自分で汚したい衝動に襲われた。
心よりも体が先に動く。
ソファーに座る佐久間の腕を掴んで立ち上がらせる。
キョトンとした顔の佐久間。
「照、どしたの?」
照は無言のまま佐久間の手を引き、ベッドルームに入っていった。
ベッドの縁に佐久間を座らせる。
そしてゆっくりとベッドに佐久間の体を沈めた。
「照?あの……」
一瞬戸惑う佐久間。
この後の展開を察した。
でも抗えない。
佐久間は照の頬に触れた。
いつだって佐久間を抱く時の照は緊張で震えている。
何度体を重ねてもそれだけは変わらなくて、佐久間はどれだけ大切にされているんだろうと思った。
そんな照が愛しかった。
自分に対してだけ、そういう反応を示すから尚更だ。
照はよくモテていて、遊び慣れている風だった。と、佐久間は思っていた。だけど、自分に対して見せる顔はまるで初めて恋をした男のように見えた。
125
あさみるきー
239
490
照は自分が着るように佐久間に渡したTシャツの中に手を滑り込ませる。
肌に直接触れられて、佐久間はピクンと反応した。
スベスベの白い肌。
何度見ても高揚する。
照の震えはいつの間にか消えていて、佐久間の肌に手を這わせていた。
きめが細かくて、本当に綺麗だ。
脇腹を撫であげると、佐久間は身を捩った。
「く、くすぐったいだろ!」
「くすぐったいと気持ちいいは紙一重だろ?」
あながち間違いではないけど、何となく悔しい。
けれど体中に触れてくる照が与える快楽に素直になった。
Tシャツが脱がされる。
ピンクの突起が艶かしい。
体に舌を這わせる。
「はぁっ…ぁん……」
甘ったるい声を発する。
「佐久間、可愛いな…」
とろけ始めた佐久間の顔を見あげて言った。
「恥ずかしいってば……」
「だって本当のことだし。」
照は佐久間の頬を撫でる。
「ほら、こんなに可愛い顔をして俺を煽ってくる。」
「……照…」
佐久間も手を伸ばして照の頬に触れた。
「キス……して。」
照は右の口角だけを上げて笑うと、世界一可愛い年上の恋人にキスをした。
優しいライトキス。
唇と唇を重ね合わせるだけのキスをどれくらいしただろうか。
照は佐久間の柔らかい唇の感触を楽しんだ。
焦れったくなったのか、佐久間の方から照の唇を啄んだ。
「ねぇ……」
紅潮した顔で、ねだられる。
可愛くて仕方なかった。
照も限界だった。
唇を吸いあげる。
ちゅっという音が響く。
抱きしめ合いながら、キスを交わす。
佐久間の舌先に触れる。
応えるかのように佐久間も照の舌先に触れてきた。
この瞬間を待っていたかのように求め合う。
舌と舌が絡み合い、吸い上げる。
柔らかい佐久間の舌。
甘い。
「んぁっ……うっ……」
快楽で佐久間の目に涙が浮かぶ。
頭を撫で、体中に手を這わせて求め合う。
「照……好きだ……もっとオレを欲して」
「めちゃくちゃ欲してるよ。でも壊したくないから……」
照は佐久間のことを壊れ物のように大切に扱う。
少しの緊張をしながら。
「そうだろうと思った。オレは簡単に壊れたりしないって前に言ったろ?」
「でも……」
「大丈夫だから。だから…………
蓮もおいで。」
コメント
1件
読み終えたわ〜…もう、照の佐久間に対する愛情が細かく描かれてて胸がぎゅっとなるね。髪乾かすシーンとか、照が震えながら大切に扱うところとか、純愛ってタイトルに偽りなし。最後に蓮を呼ぶ流れで「ああ三人の関係なんだ」って再確認させられてよかったわ。めちゃくちゃ幸せな空気が伝わってくるエピソードだった!