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夜のビルの屋上。街のネオンが遠くで輝いている。
その屋上に、
黒崎レイと金髪の少女が立っていた。
風が二人の髪を揺らす。
レイは少女を見つめる。
「……能力者ハンター?」
少女は笑った。
「そう」
「能力者を狩るのが仕事」
レイは少し呆れた顔をする。
「それ、俺と同じじゃない?」
少女は肩をすくめる。
「似てるけど違う」
「私は――」
「お金のため」
レイは少し眉を上げる。
「賞金稼ぎ?」
「正解」
少女は得意そうに言った。
「危険な能力者には懸賞金がかかるの」
「知らなかった?」
レイは首を振る。
「興味なかった」
少女は笑う。
「ほんと変な人」
「能力者の力を奪えるのに」
「お金にも興味ないなんて」
レイは夜の街を見下ろす。
「別に」
「ただ、暴れてる能力者が嫌いなだけ」
少女はじっとレイを見る。
「……ふーん」
そして突然言った。
「やっぱり組もう」
レイは即答する。
「断る」
「早い!?」
ルナは少し不満そうに頬を膨らませる。
「絶対強いのに」
「もったいない」
レイは静かに言う。
「一人の方が楽」
その時。
ルナが突然真剣な顔になる。
「……来た」
レイも気づいた。
空気が変わった。
ドンッ!!
遠くのビルから爆発音が響く。
黒い煙が上がる。
ルナがニヤリと笑う。
「ほら」
「仕事だよ」
レイはため息をつく。
「また能力者?」
ルナはスマホを見せる。
そこにはニュース速報が出ていた。
「能力者暴走」
場所は――
ショッピングモール。
レイの目が鋭くなる。
「人が多い場所だ」
ルナは言う。
「しかも賞金付き」
「ランクB能力者」
レイは一瞬だけ考えた。
そして言う。
「……行く」
ルナが嬉しそうに笑う。
「決まり!」
次の瞬間。
二人は屋上から飛び降りた。
―――
ショッピングモール。
中は大混乱だった。
「逃げろ!!」
「能力者だ!!」
人々が逃げている。
中央ホール。
そこには一人の男が立っていた。
体が岩のように変化している。
「ハハハ!!」
「俺は最強だ!!」
床を踏みつける。
ドォン!!
地面が砕ける。
ルナが小声で言う。
「岩の能力か」
「硬そう」
レイは冷静に観察する。
「パワー系だね」
その時。
男がこちらを見る。
「誰だお前ら」
ルナは前に出る。
「賞金首さん」
「捕まえに来たよ」
男は笑う。
「ガキが!」
拳を振り上げる。
巨大な岩の拳。
ドォン!!
床が砕ける。
しかし。
ルナは軽くジャンプして避ける。
「遅い」
男が怒る。
「なに!?」
ルナはニヤッと笑う。
「私の能力」
「見せてあげる」
その瞬間。
ルナの影が広がる。
床一面に
黒い影。
男が驚く。
「なんだこれ!?」
次の瞬間。
影から黒い手が出てくる。
ガシッ!!
男の足を掴む。
「なっ!?」
ルナが笑う。
「影操作」
「私の異能」
レイが少し驚く。
「影の能力か」
ルナは言う。
「動けないでしょ?」
男は必死に抵抗する。
しかし。
その時。
男の体がさらに巨大化した。
バキバキッ!!
岩が膨れ上がる。
ルナが驚く。
「え!?」
「強化型!?」
影が弾き飛ばされる。
男は怒り狂う。
「ぶっ潰す!!」
巨大な拳が落ちる。
ドォォン!!
床が崩れる。
ルナが転がる。
「やばっ」
その瞬間。
雷が走った。
バチィッ!!
男の体に電撃が走る。
「ぐあああ!!」
レイが立っていた。
手から雷が流れている。
ルナが笑う。
「ナイス」
レイは静かに言う。
「動き止めた」
男が怒る。
「ガキどもが!!」
レイは近づく。
「悪いけど」
「その力」
「もらうよ」
手を伸ばす。
男の胸に触れる。
次の瞬間――
黒い光が吸い込まれる。
ズズズ……
男の体の岩が崩れる。
「な……」
「俺の能力が……」
レイの手の甲に
新しい紋章が浮かぶ。
「13個目」
男は倒れた。
静寂。
ルナがレイを見る。
「……やば」
「その能力、反則」
レイは肩をすくめる。
その時。
サイレンが聞こえる。
ルナが笑う。
「また管理局来るね」
レイは言う。
「逃げるか」
ルナは手を差し出す。
「だから言ったでしょ」
「組もうよ」
レイは少し考える。
そして――
その手を取った。
「……期間限定」
ルナが笑顔になる。
「やった!」
しかしその時。
遠くのビルの上から
二人を見ている影があった。
フードの男。
男は小さく呟く。
「見つけた」
「異能を奪う少年」
そして笑った。
「面白い」
「実験に使える」
新たな敵が
静かに動き始めていた。