TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

自由に!なりたい暴走族モドキ

一覧ページ

「自由に!なりたい暴走族モドキ」のメインビジュアル

自由に!なりたい暴走族モドキ

18 - 第18話タオ

♥

47

2022年09月30日

シェアするシェアする
報告する



もかつては、そうだったかもしれない。

自分の理想を求めて、歩き続けた。

だから、わかるんだ。

君だって、きっと……

誰かが呼んでいる気がして目が覚める。

まだ重い瞼を開けると、目の前に黒い影があった。

「おーい!起きたか?」

声の主は、見知らぬ男だった。

「ここはどこですか?あなたは誰ですか?」

男は少し困った顔をした後、「お前さんの名前はなんだ?覚えてるかい?」と聞いてきた。

名前……。

あれ?思い出せない……。

僕は一体、何者なのか……。

「ごめんなさい。わかりません……」

「じゃあ質問を変えよう。今まで何をしていたのか、話せるかい?」

何をしてきたのか……。

何もしていない。ただ生きていただけ……。

「記憶がないんです」

男が何か言おうとした時、背後から足音が聞こえた。

振り返るとそこには女がいた。

「あら、もう起きていたのね。おはよう」

彼女は笑顔で話しかけてきた。

「あの……あなた達はどちら様でしょうか?ここはどこですか?」

「ああ、そうよね。まずは自分のことから話しましょうか。私はエメラルダよ。あなたのことはなんて呼べばいいかしら?」

「僕の名前……」

名前がわからないことに改めて気づいた。自分の名前すら忘れてしまったのか。

自分は誰なのか、何者なのか。

本当の自分を取り戻せるのか。

自分自身を見つめ直すための旅に出る。

そうしてたどり着いた街で出会った青年は……。

彼の名は「タオ」。

それは「道」という意味の名前だった。

道なき道を進むうちに、「運命」という名の扉を見つけた。

その先にあるものは何だろうか?

「答え」はどこにあるんだろう? 彼は、まだ何も知らない……。

彼は、何かを求めて旅をしていた。

何を欲しているのかは彼自身にもわからなかった。

自分が欲しいものは、一体何なのだ? ふらりと立ち寄った街の酒場で、彼は思いがけない人物に出会う。

「あいつには会えた?」

あの時、あいつは言った。

『きっと君に会いに来る』

あいつは本当に会いに来た。

あいつの名は……。


彼は、誰かを探していた。

しかし、それが誰のことかもわからなくなっていた。

どこに行けば見つかるのか、それさえも思い出せなくなってしまった。

この世界にたった一人きりだとしたら、どうやって生きていけばいいんだろう? こんなに悲しいことがあるなんて。

生きるということは辛いことだ。

生きていくことが辛くなっていく。

なぜ生きているのか。

自由に!なりたい暴走族モドキ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

47

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚