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蘭side


俺が泣き止むと、春千夜は俺に寄りかかって寝ていた。


蘭『かわいいな……』


蘭『!え……』


蘭『…はるちよ…』ポロポロ


春千夜は、俺が初めてプレゼントしたお揃いのネックレスをまだ付けてくれていた。

それを見て、俺はまた泣いてしまった。







蘭『ん~…』パチ


泣きつかれていつの間にか寝ていたようだ。


蘭『今何時だ、?』


20:00


蘭『夜ご飯…作るか。春千夜食べてくれるといいけど‥』





春千夜side



春『ん”…』パチ


いい匂いがし、俺は目を覚ました。


起き上がって見ると、キッチンに蘭が立っていてご飯を作っていた。



春『ん~……』ノソノソ


寝起きで頭が回っていないまま、俺は蘭のいる方へと向かった。


蘭『あ、春千夜』


蘭『おはよ』


春『ん‥…』


蘭『もうすぐ出来るからね。ごめんね勝手にキッチン使って。』


春『大丈夫…』


蘭『ありがと』







蘭『できたよ‥』


春『…うまそ』


春『頂きます‥』


蘭『ど~ぞ…』


春『‥ッ』ポロポロ


蘭『え、不味かった!?久しぶりに作ったからかな…』


春『ちがぅ…!』ポロポロ


春『懐かしい…』グスッ


蘭『!!!』


蘭『ッ…』ポロ


春『ありがとう‥蘭』


蘭『…うん』ニコッ





このままでいいのだろうか。俺は蘭から離れるために姿を消したのに。


風呂に入りながらそう思っている。


蘭には離れてもらおう。


それが蘭にとっても、…俺にとっても必要なことなんだ。二人でいると必ず俺等には不幸が訪れてしまう。


«アイツ»のせいで



春『風呂上がった。』


蘭『お帰り』


春『なぁ‥わりぃけど帰ってくんね。』


蘭『‥どうして?』


春『俺…お前から離れて…折角忘れられそうだったのに‥』


春『もう…関わらないでほしい。辛いから‥』


蘭『…本当に忘れたかったの、?』


蘭『ネックレス…まだ付けてくれてるじゃん‥そんなんじゃ忘れられないよ‥(笑)』


春『!!!』


春『…本当は…離れたくなかった。けど…離れないと‥お前が不幸になっちまう…』ポロポロ


蘭『!!』


蘭『春千夜…俺が一生守るよ。何があっても。絶対』


春『う”ぅ…』ポロポロ

5年後の彼奴は変わり果てていた。

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