テラーノベル
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道場にて。
アンアン「呼び出しってどういうことだよ。お前ら何をしたんだよ?そもそもなんで武器持ってるんだよ?」
リーアン「決まってるでしょ?私たちがあの女王様3人と決闘したいのよ。」とカツァリシアン(ルーツであるパイワン族の自国名で意味は山の坂に住む人)の伝統の武器であるタキット(佩刀)を二刀、鞘から取り出した。
サイハンザヤ「戦いたくないなら下がってろ。その代わり、私たちがどんな闘いをするのか見てればいい」とセメイを取り出した。
そう言われてアンアンとユーニン、ツェリン、デニズは壁側へ寄りかかっていた。
デニズ「俺は争いごとは嫌いですので待機させていただきます。物理的な分析でも致しますのでね」
リンドン「よっしゃぁぁぁぁ!!!!このツヴァイヘンダーでハクランをぶった斬ってやる!!武器オタクとして、薙ぎ倒す!!」
ファジン「オタク過ぎるな、リンドンは。」とタンパを振るうのだった。
ミン「早く陽理に挑むとするか」とベトナム伝統の武器である2本のソンクーを取り出した。
アミナグリ「同じギャルとして、私も挑みたい!!」
カイ「よし、私たちMAFMAで、3人を倒そう!!」と
ミンとアミナグリ、カイは陽理に、
リンドンとファジンはハクランに、
リーアンとサザヤイハンはカラスに決闘を挑んだ。
最初にミンがソンクーを持って令和の白ギャルの陽理に襲いかかるが、陽理が心の声で「デカいメンバー多いね。私たちは小柄だけど、負けないよ」とミンの手首を「ギュッ!」掴んで「ドンッ!!」という勢いで頭突きをし、ミンの動きを封じるように左頬を「バンッ!!」とパンチし、ミンを倒した。
そして同じギャルのアミナグリとパリピのカイが走って陽理に襲いかかっていたが、陽理は送り犬のミュータントとしての本能が覚醒し、アミナグリとカイの双方攻撃を受け止め、かわす等互角の戦いを見せた。
倒れたミンは「やば過ぎてついていけない」と思いながらも、戦いに参加できる状況を伺うのだった。
一方で、ファジンがタンパという槍を持ち、体勢を整えていた。
ハクランは右手で自身の水の鳳凰のミュータント能力である水色の炎で、水鸞刀をいう刀剣を取り出した。
ハクランとファジンが「カーンッ!!」と一騎打ちをするのだった。
ハクランの心の声「確かにデケぇメンバーが多いけど、小柄なメンバーもいるな。しかも強ぇ…..カラスがこの前言ってたように、油断は禁物だからな」と分析し、鋭い目つきでファジンを見つめていた。
リンドンが「オリァァァァァァァァ!!!!このツヴァイヘンダーを喰らえ!!白鳳ハクラン!!」とツヴァイヘンダーを担ぎ、ハクランに攻撃を仕掛けるが、ハクランはファジンの油断を見抜き、弱点であるファジンのスネの外側をキック。
普段から寡黙なファジンが体勢を崩し、地面に横たわってスネをさすった。
そしてリンドンがジャンプしてツヴァイヘンダーをハクランに向けてアタック。互角の戦いを見せた。
ハクランがリンドンが隙を探しても見つからなかったためか弱点を狙えず。リンドンが豪快に武器を振り回して隙を与えないようにしたからだった。
その一方でサイハンザヤとリーアンは女王様カラスと一騎打ちしていた。
サイハンザヤ「カラス…なかなかの腕前だな」
カラス「それにしても、科学的に腕を上げてきたようね…サザヤイハン。」と。
リーアンがタキットを構え、カラスに襲いかかって来ても漆黒の木刀の前では叶わず。
リーアンの心の声「これがサイハンザヤを前回倒した…カラスの実力なのか…」と冷や汗をかいていた。
リーアンとサイハンザヤが「バンバンッ!!」とイルドとタキットから徐々に攻撃し、カラスは防御に徹していた。カラスの心の声で「隙がなさ過ぎる….いくら科学的に弱点を探しても見つからない….向こうのハクランもリンドンと互角だし、陽理もアミナグリとカイと互角ね。ん?」とデニズを見つめていた。
お互いに「ゼェ…..ゼェ…..」を息を吐いた。
カラスの心の声「壁際にあの黒縁メガネと黒ヒジャブしてる人はウイグル族のデニズ・ウスマン…」と何か裏があるかのように見抜いていた。
カラス「そこのあなたはデニズ・ウスマンよね?」と声をかけた。
デニズ「ええ、そうです。」
カラス「あなたはと私は共通点が多いわね。物理オタクか化学オタク。あなたの目は私たちの戦いを物理的に分析していたわね?」
デニズ「そういうことですね。俺は物理的にどう相手に対処するのか分析していました。俺の本心を見抜いたカラスさん。その言葉を待っていましたよ。」と言って彼女のルーツ伝統的武器の**『キリジ』**を懐から取り出して、カラスに近づいた。
※デニズが使っているキリジは15世紀以降にオスマン帝国で発展されたイェルマンと呼ばれる両刃の先端を持つスタイルを誇っている湾刀です。
アミナグリ「聖戦(ジハード)でもやるの?!!」
デニズ「アミナグリさん、ジハードという言葉を安易に闘争の意味で使うのはやめていただきたいです。……本来のジハードとは『神様(アッラー様)の道における(自己の悪を克服する)努力』のこと。俺にとっては、目の前の友を守ることこそが、その努力(ジハード)の形だと思っていますから」
デニズの心の声「言葉の定義が曖昧なのは、計算式に不純物が混ざるのと同じくらい許せないですね」
カラスの心の声「体力の消耗を狙って私たちを迎え討つつもりのようだけど無駄よ、デニズ・ウスマン。あなたの分析力は私と対等。見抜けないと思って私を舐めないで。」
※アミナグリが仰っていたジハードとは神様(アッラー様)のために自らを捧げて戦う聖戦を意味していますが、デニズにとっては一部の過◯派、テ◯のイメージを連想させるだけでなく、仲間を守る戦いなのに勝手に不謹慎な解釈をされたことでアミナグリに鋭い指摘をしました。
そう言って、デニズがリーダーのカイにこう言った。
デニズ「ここから俺に任せて、全員下がっててください」
カイ「いいよ、デニズ。まさか武器を持ってるなんて思わなかった。」
カラス「ハクランと陽理、ここから下がってて。」
ハクラン「あんまり無理すんじゃねぇぞ、カラス。」
陽理「相手は凄く手強そうだね。」と2人は下がっていた。
このようにしてデニズとカラスが激突するのだった。
カラスとデニズの一騎打ちが勃発。
デニズがカラスの木刀の一撃を瞬時に交わし、キリジでカラスの鳩尾を狙ったが木刀で防がれた。
デニズの心の声「体力消耗してるようには見えない….カラスがもし俺の分析を見抜けなかったら自分たちは負けるかもしれないと思い、瞬時にそれを見抜いたのはこのためか…」
カラスの心の声「科学的にも人間の弱点を狙って来たが、デニズも9割の確率で隙を与えない…」
「バチンッ!!」、「ドンッ!!」、「カッ!!」と木刀とキリジがぶつかる激しい音を鳴らしながら互角以上のバトルを繰り広げていた。
ハクランの心の声「カラスをあんまり舐めねぇ方がいいぞ。2歳年下のあいつは私が幼少期から決闘しても、なかなか決着がついたことねぇくれぇ強ぇんだからな。論理的にもこのしなやかな身体で木刀と空手ができる腕前を誇ってる」
リーアンの心の声「半端ないわね。デニズがあのカラスと渡り合ってるなんて….私とサザヤイハンの2人でさえ互角だったのに…カラスももしかしたら、私がヒャッポダのミュータントの血が入ってることも知ってて、私のこの二刀のタキトを使っても一本の木刀で防がれる…」
このようにして、デニズとカラスは地面に蹲り、「ゼェ…ゼェ…」と息を吐いた。
カラス「9割の確率で互角以上の戦いができたわね…デニズ。私たちの戦いは、『物理と化学。伝統と信仰』という親和性が高いようね。」
※親和性とは特定の物質同士が結びつきやすい性質のことです
デニズ「ええ。作用・反作用の法則として力を加えれば加える程、その力がそのまま自分に帰ってくる。俺とあなたが互角で体力が消耗してるのはこのためです」
「……ですが、物理法則には『慣性の法則』もあります。一度立ち上がると決めた俺の意志は、あなたが止めるまで、あるいは俺が目的を達するまで……止まることはありません。」とデニズがキリジを杖にして立ち上がった時…
カラス「ハァ…ハァ….もう終わりにしよう….これ以上本気で戦っても埒が開かないわ。お互い体力を消耗した状態で何時間かけて挑んでも、勝負する意味がなくなってしまう。この戦いは心理的にもお互いの正義同士がぶつかり合ったバトルなのよ。」
リーアン「デニズ。みんな一緒に寮部屋へ戻ろう…」
カラス「あなたたち11人全員をMAFMAにするわ。この勝負に勝ち負けはない…あなたたちが正義や宿命をどのように背負ってるのか確かめたかっただけだから…」
デニズ「この勝負を預けます、黒井カラスさん。またどこかで勝負致しましょう。」
カラス「ええ、そうするわね。デニズ・ウスマン。アッサラーム・アライクム(アラビア語:あなたに平安がありますように」とスンニ派の正統派であることを瞬時に見抜き、敬意を込めるように、右手で胸に軽く添えて、軽くお辞儀(会釈)をする等イスラム形式の挨拶で交わした。イスラム式挨拶をしていた。
デニズ「ワ・アライクム・アッサラーム(アラビア語:あなたの上にも平安がありますように)」と同じく丁寧に、右手で胸に軽く添えて、軽くお辞儀(会釈)をする等イスラム式挨拶で返礼していた。
戦い未参加のツェリンが「大丈夫?!!」と包帯を持って、ファジンとミンの手当てをしていた。
未参加のうちのアンアンとユーニン2人は疲れ切っていたデニズの腕を担ぎ、他のメンバーのリーアン、リンドン、サザヤイハン、アミナグリ、カイがそれぞれ寮に戻ろうとしていた。
※黒井カラスとデニズ・ウスマンの友情シーンはキリスト教とイスラム教の共通点である預言者アブラハム様の精神を私作者なりに体現しようと思い、共存・共生できるような形にしました。これこそ真の多様性ではないかと問いています。
※私作者はユダヤ教徒でも、クリスチャンでもムスリムでもありません。この共生が根本的なアブラハム様の教えかどうかはわかりませんが、大好きな歴史や宗教に対して敬意を払いつつ、文化盗用と偏見を避けるべく独自の解釈をしようと思い、演出したものです。
寮に向かう時
ミン「あの頭突きと頬が痛いな。やっぱり陽理は強いな…ツェリン、お前さん包帯上手に巻けるんだ、凄いじゃん!!」
ファジン「大したものだ。」
ツェリン「ありがとうみんな。こんなドジで破茶滅茶でお調子者な私にそんなこと言ってくれるなんて…ゴッド様ご加護をありがとうございます。」とネックレスの十字架を持ってお祈りするのだった。
アミナグリ「アッラー様もついてるっしょ、ツェリン?!!」
アンアンとユーニンに腕を担がれた状態でデニズがこう言った。
デニズ「アミナグリさん。ゴッド様はゴッド様。アッラー様はアッラー様ですし、アドナイ
様はアドナイ様です。」
ユーニン「そうだよ、アミナグリ。宗教によって神様に対する信仰は人によって違うからね。」
アミナグリ「さすが歴史オタクだね、ユーニン」
MAFMA全員が「アハハハハハ!!」と大笑いして和気藹々と盛り上がる雰囲気が漂っていた。
カラスとハクラン、陽理も暖かく見守りながらも寮に戻る準備をしていた。
コメント
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読了しました!このエピソード、めちゃくちゃ熱かったです🔥 特にデニズとカラスの一騎打ち、お互いの分析力がぶつかり合う緊張感が最高でした。ただの力勝負じゃなくて、知略と信念のぶつかり合いになってて、そこがすごく好みです。 あと、宗教や文化に関するやり取りがちゃんとリスペクトをもって描かれてるのが印象的でした。アミナグリが軽いノリで「聖戦(ジハード)」って言っちゃったところをデニズが丁寧に訂正したり、最後にカラスがイスラム式の挨拶を交わすシーンとか、世界観の厚みが出てて好きです。 それに、あの「慣性の法則」の台詞…めっちゃ痺れました。立ち上がる意志を物理法則に重ねる発想、カッコよすぎます。次も楽しみにしてますね🌷