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不明ちゃん。
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「星の……匂い?」僕は頭痛を堪えながら、少女を見つめた。
巨大な一つ目。
真っ白な肌。
真っ赤で大きな口。
人間じゃない。
なのに――どこか悲しそうだった。
少女はゆっくりこちらへ歩いてくる。
足が地面へ触れるたび、白樺の根が波みたいに揺れた。
ノヴァが警戒を強める。
「マスター、後退してください」
「高濃度ヴォイド反応を検出しています」
しかし少女は、攻撃してこない。
ただ静かに、《アステリア》を見つめていた。
「……懐かしい」
「え?」
「その光……まだ、残ってたんだ」
風が吹く。
白樺の葉が、雪みたいに舞い落ちる。
少女の巨大な瞳に、一瞬だけ星空のような光が映った。
だが次の瞬間――
ズキンッ!!
少女が突然、頭を押さえた。
周囲の木々が激しく蠢く。
白い人型たちが苦しむように呻き始めた。
「ァ……ァァァ……」
ノヴァが警告を出す。
「内部エネルギー暴走!」
少女の身体から黒い霧が噴き出す。
巨大な白い瞳に、黒いヒビが広がっていく。
少女は苦しそうに震えながら、こちらへ手を伸ばした。
「逃げ……て……」
「!?」
その瞬間。
ドゴォォォォン!!!
森の奥で何かが爆発した。
白樺が何十本も吹き飛ぶ。
そして霧の向こうから、“巨大な影”が姿を現した。
四足歩行。
漆黒の身体。
全身に白い目。
その背中には、白樺の木々そのものが寄生している。
ノヴァが即座に解析。
「超大型侵食体――《フォレスト・ベヒモス》!!」
怪物が咆哮した。
ギャァァァァァァァァァッ!!!
衝撃波で森が揺れる。
少女が絶望したように呟く。
「……見つかっちゃった」