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「僕は、シカリアスが出る前の日海にいました。」そして僕はゆっくりと話し出す。
「その日は、風が心地よくて、夕日が綺麗で、そこにいるだけで幸せな、そんな気分でした。」
「その帰り道、ある紙を拾いました。」
「紙?」
「古びた、宝地図みたいな奴です。」
「朝起きるたらその紙は消えていて、歯形のようなものだけが残っていました。おそらく、愛犬のはうが食べたのかなと思い、家を後にすると、シカリアスに遭遇しました。今思えばあれは、宝の地図何かみたいな生ぬるいものではなくて、転送術式だった気がします。僕が地図だと思っていたのは、古代で使われたという魔法の術式に見えたんです。」
「確証はあるのかい?」
「いえ、何もないです。ただアニメで見るような見た目だった気がします。」
「なら、地図何かと見間違えるかい?」
「その日は辺りが暗くて、海の近くですし、それにほら、田舎ですし。」
「なるほど。」正直、突拍子もないことを言ってるのは、僕もわかっていた。でも、もしこれが本当なら僕が家族を殺したことになる。
ガタ
話が終わった、静寂のタイミングでなるもの音に僕らは瞬時に武器を構えた。
「待って、そんなつもりじゃ無いんだ。僕だって聴くつもりはなかったんだ。」そこから出てきたのは、幼い子供だった。
「この子が君を殴った子だよ。」直人の発言に戸惑う僕を無視して直人は続けた。
「ねぇ、ケント。」
「何?直人。」
「君ってもしや二重人格なの?」直人の発言と俺を気絶させるほどの力量の持ち主を前に、僕は戸惑いつつこう返した。
「よくわかったね。」と…