彼方の温もり

前の作業所で精神を病んでしまって通所が難しくなってしまった美香は、別のB型作業所に通所しようと思いいろんな作業所を見学して、気になった作業所に体験した際に責任者さんとの面談の時[美香さんの可能性を潰そうとしたり、美香さんの精神にいい影響が無い所で、頑張らないでうちのとこで頑張って行く方がいろんな意味で美香さんの為になると思う]と言ってくれ、美香はこの作業所に通いたいと思い今日から通所で緊張していたら、声をかけられた……

「初めまして篠原郁真（しのはらいくま）です。名前を聞いてもいいですか？」「……今井美香（いまいみか）です。」「緊張してそうですね。早く作業所に慣れればいいですね｣「はい」

そう言って笑った郁真を見て、胸が高鳴った美香だった……

初めて会った頃よりも作業所や内職に慣れてきている美香の様子を見ていた郁真は、外勤を体験させてみたいなと思ったが、どういうふうに美香に声かけようか悩んでいると美香が、郁真に話しかけに来た……

「篠原さん！うち外勤に参加したいです！」「いいよ。行こ」「やたー」

無邪気に喜び笑う美香を見て、可愛いなと思う郁真だった……