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仮面ライダー龍騎 another parallel

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仮面ライダー龍騎 another parallel

2 - 第2話 変身、その名は仮面ライダー皇(スメラギ)

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2022年11月24日

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「ただいま帰りました〜…」

遅刻してきた時のようにそっとドアを開ける。

「おかえり晴斗君、何か収穫はあった?」

「あっいやっ…えーっと…」

口ごもる晴斗に令子が近寄る。

「まさか…手ぶらなんじゃないでしょうね?」

(まずい…!返答次第じゃ大目玉だ…!)

「ちょっと?なんとか言いなさいよ」

(あっそうだ!)「何の成果も得られませんでした!でも手ぶらじゃないです!収穫は無かったっていう情報は持って帰ってきたんで!」

「何言ってるのよ」

(やっぱテキトーすぎたよな…)

「はぁ…取り敢えず私は取材行くから。」

令子は支度を整えると足早に出て行った。

「良かったな晴斗。」

「え?」

「普段ならお説教くらってるところだぜ〜?ま、運が良かったって事で。」

「は、はぁ…」

「しっかしこんな時に真司のヤツどこで何やってんだろうなぁ…」

「真司…って僕の先輩の?」

「あぁ”何か忘れちゃいけないような事を忘れているような気がする。それを探しに行かなくちゃ”なんて柄にも無い事言って飛び出してったんだよ。」

「へぇ〜…」

「ま、今日のところは帰って良いぞ。また明日な。」

「はーい失礼しま〜す…」

灰原は荷物をまとめるとOREジャーナルを後にし、帰路に就く。

「スーパーで今日のご飯買って帰らなくちゃ…」

そう言って駐車場にバイクを停めた瞬間、再び頭痛に襲われる。

(まただ…!この頭痛…なんなんだ?…ん?)

ふと顔を上げると窓の近くに立っている男の近くに蜘蛛のような怪物が立っていた。

(な、なんだあれ…!鏡にだけ映ってる…?)

その瞬間、男は悲鳴をあげる間も無く鏡の中に引き込まれて行った。

(な、なんだよあれ!ひ、人が消えた?!)

ふとバイクのサイドミラーに人が映り込む。それに気付いた灰原は振り返るが誰も居ない。

「また鏡にだけ映ってる…」

「契約して」

儚げな表情をしている白髪の少年は灰原に向かいそう言った。

「け、契約…?」

「じゃないと君も死ぬよ。」

「し、死ぬって…じゃあさっきの人は…」

「ミラーモンスターに襲われて死んだ。ほら、早く契約して。死にたくないでしょ?」

「契約ったって…何と契約するんだよ?!」

「ほら、すぐそこまで来てるよ。」

「え?」

ふともう片方のサイドミラーを見るとバッタのような怪物が現れた。

「な、何だコイツ…!」

「そいつと契約するんだ。カードデッキ、持ってるでしょ?」

「カードデッキ…もしかしてあの時拾ったこれ…?」

ポケットから黒いパスケースのようなもの…カードデッキを取り出す。

「そう。それに入ってるコントラクト…契約のカードを使うんだ。」

「コントラクト…コントラクト…これか!」

カードデッキから”CONTRACT”と書かれたカードを取り出し、鏡に向ける。その瞬間、バッタのような怪物が鏡から飛び出し、カードに吸い込まれていく。

「ホッパー…ね。…これで契約できたよ。後は変身してアイツを倒すだけ。」

「変身って…それに倒すって…あれ…居ない…」

再びサイドミラーを見ると白髪の少年は消えていた。そしてさっきの蜘蛛の怪物がこちらに気づき、近づいてきている。

「やべっ!こっち来てる…!えーっと…」

カードデッキを見回す。カードデッキの正面がサイドミラーに映った瞬間、腰にベルトの様なものが巻かれる。

「おわっ!これにはめるのか…?よし!」

カードデッキをベルトにはめる。

「変身‼︎」

変身音が鳴り響いた後、仮面ライダーに変身した。

「これで…どうするんだ…?」

「鏡に飛び込んで。」

「え…?」

声がしたが姿が見えなかった。しかし時間も無い為鏡に飛び込んでみる。

「うわっ…!何だここ…」

まるで万華鏡のような空間に踏み入るとどこからかバイクがやって来た。

「うわっ凄い…ダンゴムシ…近未来っぽいバイクだな…乗れって事か?」

バイクに乗り込むと再び走り出し、少しすると外に出た。

「あれっ元の場所に戻った…?いや、文字が反転してる…!」

ふと後ろに気配を感じ、振り返る。

「うわっ!蜘蛛の怪物!…よ〜し…やるぞ!」

灰原は蜘蛛の怪物に向き直ると戦闘態勢に入った。

to be continued

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