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瑞希 流星♟也中
1,066
ユイ
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九斗
「おぉ、ここが東京か」
電車に揺られ1時間、初めて東京に来た。
いやまぁ、来たことはあるんだが、
街が壊れてない東京は初めてなんだ。
俺が東京に向かった時にはスラム街に成り果てた東京だったからな。
まさか5年後にここがスラム街になるとは誰も
予想できないだろう。
5年後、ここは非能力者達の住処へなっている。
勢力圏的にはここはファウォホディだけどな。
もしも俺が作った組織が東京を取れたらめっちゃ楽なんだけどなぁ…。
でも東京は小さいし、東京取ったらすぐ千葉を取らないと。
…相棒は大丈夫かな。
元気にしてるといいけど。
相棒の名前は 狂坂 優
俺と同じ白髪で、俺より背が高めの1つ歳上の男だ。
だいぶ口数は少ないけどな。
九斗
「どこにいるんだ、相棒。」
「まったく、いつも迷子になって忙しないな。」
住所までは流石に聞いてないので、どこに行けば相棒に会えるのかなんて分からない。
だけど唯一の救いは、秋葉原の小さめのアパートに住んでいたこと。
…こんな情報しかないのに、俺はやってきた。
なんだ?愚策だって?
安心しろ、愛の力は凄いんだ☆
多分、名前を呼んだら何とかなるさ☆
俺は空気を思いっきり吸い込み、叫ぶ準備をした
そして
九斗
「優…!狂坂 優ぅぅぅぅ!」
俺が出せる最大限の声で叫んだ
そうすると、周りの人が一斉にこちらを向く。
九斗
「優!どこにいるんだ!」
「俺はここにいるぞぉぉぉぉ!」
俺がもう一度大きな声で叫ぼうとすると
後ろから肩を叩かれた
「君…俺の名前を叫ぶのはやめてくれ。」
「えっと…君は誰だ?」
「見た感じ中学生だけど…。」
九斗
「わぁ…まじで来ちゃった」
優
「そりゃ、あんだけ俺の名前読んでたらなぁ。」
「てか、君本当に誰?」
「お巡りさんに補導してもらうけど…。」
九斗
「まぁまぁ、細けぇことはいいんだよ。相棒」
「奢るからさ、一旦そこの喫茶店でお話しようぜ?」
優
「ちょ、引っ張らんといて…。」
優
「へ〜、未来ではそんな事が…」
九斗
「そうなんだよ」
優
「って、信じる訳ねぇだろ…。」
「バカじゃねぇの?異次元の生物とか能力とか」
「…えっと、九斗だっけ?」
九斗
「ん?何?」
優
「可哀想だな…。」
「俺も授業中そんな事考えたことあるから少し分かるぞ。」
「けどな?そういうのは後になって後悔するんだよな。」
「だから今のうちに止めといた方がいいぞ。」
九斗
「優、俺のこと厨二病だと思ってる?」
「言っとくけど、これ本当にだかんな?」
「そ、そうだ、俺知っとるよ」
「優の腰にはホクロが2つあること」
優
「ちょ…なんで知ってんだよ。 」
九斗
「後、俺と同じで親がいない事も。」
そういうと、優の顔が変わった
優
「いい加減にして。」
「さっきから俺のこと茶化してんの?」
九斗
「茶化しとらんよ、優が信じてくれないだけ」
「頼むから信じてくれよ…これは本当に未来で
起きるの」
俺と優の両親は俺達を捨てた。
それも、小さい時にだ。
優
「すまん…大声出して」
「で、でも両親の事に関しては話さないで」
九斗
「なら、信じてくれるまで話す」
「未来で優が俺に教えてくれた事を。」
「優の両親はギャンブルにハマって優を売った」
「半グレ達にね」
「そして、半グレ達と一緒に車で運ばれている最中に、たまたま交通事故にあって」
「半グレ達は死んだ、優はそこから逃げ出して 」
「警察へ行った、それで両親は逮捕」
「優は児童養護施設で育てられて、今に至る」
「…あってるだろ? 」
優
「…は?な、なんでそれを知って…。」
九斗
「優が教えてくれたんだろ」
そして、俺が優に会うことにしたのは理由がある
今日…優は誘拐されてしまう
6人の半グレ達によって。
秋葉原男子高校生誘拐事件
これは俺が優に出会う前に起こった有名な事件だ
ニュースでは、ただの誘拐としか言われてないが、俺は優本人から聞いた
何人もの半グレから暴力を振るわれ、精神的に
辛くなって下を噛んで自殺しようとしたある日、能力地震が起こった。
それで優は助かった。
今日、優は誘拐されて監禁されてしまう。
これは相棒として見過ごせない
優
「意味わからんから…もういい。」
九斗
「ちょ、待ってくれよ」
逃げられてしまった、てか相変わらず足速…。
ダメダメ、感心なんかしちゃいけない。
早く追いかけないと。
ー優sideー
優
「なんなんだ、あの中学生っぽいやつは…」
「ていうか…なんで?」
「今まで気付いたやつは一人もいなかったのに…。」
「もしかして、あの半グレ達の関係者?」
「それなら、俺が売られたことを知ってるのも
辻褄が合う。」
「…早く逃げないと、もっと遠い場所へ。」
そうして、駅まで走ろうとした時だった
優
「っうぅ…」
急に口元を抑えられ、声も出せないまま路地裏へと連れていかれた
優
「うわっ…だ、誰…ですか?」
半グレ1
「お、やっぱりあの逃げ出した奴だぜ」
半グレ2
「だから言っただろ?こいつは楽に捕まえれるって」
優
「え…こ、こっち来んな…」
肉食獣のような目だ…
俺を買った半グレどもの仲間か?
優
「お願いします…や、やめっ」
声が出ない…なんで?
どれだけ声を出そうとしても、まるで金縛りのように口と体が動かない。
俺は恐怖で体が動かせないのだ…。
優
「あ…あぁ…。 」
掠れた声しか出ない。
これが俺の精一杯なのだ。
半グレ3
「もうここで殴らねぇか?」
「叫んだら殴ればいいし。」
半グレ4
「はい、賛成。」
「ごめんね、優くん」
「俺達はずっと優くんを狙っていたんだよ」
半グレ5
「仕方ないよな?逃げ出したお前が悪い」
「こっちはずっと上から言われてイライラしてたんだよ。」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い…。
優
「た、たす…けて」
「誰でもいい…か、ら」
「助けてぇぇぇぇぇ!」
何とか精一杯の声を出した。
半グレ4
「ッチ…うるせぇな。」
「誰かにバレたらどうすんだよ。」
半グレ2
「大丈夫だろ、ここ人あんまり通らんし。」
「そんじゃ、早速…」
そして1人の男が俺に腕を振り上げた時…
「待てやクソボケがァァ!」
[ボコォッ]
半グレ2
「グッハ…」
九斗
「俺の相棒に何しようとしてんだよぉ〜」
「殴るならせめて外道にしとけよ」
俺は半グレ2の後頭部目掛けて助走付きの飛び膝蹴りをかました
しかも、膝蹴りをする前に両手は半グレ2の顔面にクロスしたので、最悪ポックリいっちゃうかもしれない勢いだ。
半グレ2は数m吹っ飛び、ピクピクと気持ち悪く痙攣している。
優
「く、九斗?」
「な、なんで来たんだよ、今すぐ逃げて」
九斗
「優、大丈夫?怪我ない?」
優
「そんな事、どうでもいいから早く。」
九斗
「逃げないよ。だって、助けてって聞こえた」
「ここは任せて、俺、結構強いから」
「まったく…普通の男子高校生を誘拐するなんて、品が無いね。下品だよ。」
半グレ6
「て、てめぇ!俺達が誰か知ってんのか! 」
九斗
「知らんし興味ない。」
「俺は優を傷付けるやつがクソ嫌いなんだ」
「だから死んでも文句言うなよ?」
半グレ6
「やってやるよ!このクソガキがァァァ!」
半グレ6は一直線に俺の元へ殴りかかってきた
俺はギリギリまで引き付け、首だけ右にズラす
九斗
「足元がお留守だぞ」
素人のパンチは大振りで隙が沢山ある。
こんな攻撃を戦場で出してみろ、秒で死んじまう
そして殴った後バランスを崩すので、軽く半グレ6の足を燕返しで払う
半グレ6
「いで… 」
バランスが崩れ、半グレ6は仰向けに倒れた
九斗
「死んだらどんまいだ」
俺は踵を自分の頭まで振り上げ、半グレ6の頭
目掛けて振り下ろす。
半グレ6
「ぐあァァァァ」
九斗
「えーっと、次は誰かな? 」
半グレ4
「お、俺達はパウ・ムロだぞ!」
「必ず報復に来る!」
半グレ1
「す、少し格闘技やってるからっていきがんなよ!」
半グレ3
「ッチ…なんなんだよ、このガキは」
九斗
「なんだそれ、組織名か?」
「まぁ、どうでも良くて。」
「こっから先は命の取り合いだ。」
そして俺はポッケから護身用のナイフを取り出す
半グレ1
「ちょ、あれナイフだって、ヤバくないか?」
優
「だ、ダメ…殺さないで」
「頼む…殺さないでくれ」
「九斗」
九斗
「こういうゲスは先に処理した方がいいぞ。」
「取り逃したら、後で痛い目を見る。」
こういう奴らは殺しておかないと、後々面倒だ
俺も見逃して痛い目を見た事がある。
優
「そ、それでもお願いだ。九斗」
九斗
「…わ、分かったよ。」
「はいはい、殺りませんよ。」
そっか…今いる優と、俺が知ってる優は違うんだ
俺が今ここで殺して、それがトラウマになったら困る。
九斗
「おい、お前ら、そこで伸びてる奴らを連れて
早く失せろ。」
半グレ3
「っく…覚えてろよ」
「行くぞ…」
九斗
「優、どこも怪我ないよね?」
優
「怖かった…めっちゃ怖かったァァァ…」
九斗
「うわっと…平気そうでよかった。」
優は安心したのか、俺に飛び付いてきた
優
「なんでここってわかったの?」
九斗
「まぁ、優は俺の相棒だからな」
「すぐに分かるさ、何年の付き合いだと思ってるんだ」
優
「なんか変な感じ…」
「出会ってそんな経ってないのに、九斗のことを知ってるみたい」
九斗
「俺は優の事をほぼ知ってるけどね」
「これで俺が未来から来たってこと信じてくれた?」
優
「いや…それはまだ。」
九斗
「え〜?俺の事信じてくれたんじゃないの?」
優
「…あんまりジロジロ見ないで」
九斗
「いいじゃんいいじゃん」
「別に減るもんじゃないし☆」
優
「てかなんでしれっと居るの? 」
「ここ俺ん家ね」
九斗
「そんな事言うなよ〜。」
「俺に野宿しろってぇ?」
優
「いやそこまでは言ってないだろ」
「ていうか九斗、お前家族とか心配しないの?」
九斗
「大丈夫だよ、優と同じで家族いないし」
「俺も小さい時に捨てられてね 」
「まだ赤子の時にゴミ捨て場に置いてあったんだってさ」
優
「え…?す、すまん」
九斗
「気にすんな」
「どうせ避妊すらしなかったんだろ」
「俺を捨てるぐらいだし、大分バカップルだよ」
優
「そういう下ネタはあんまり好きじゃない…。」
九斗
「ふぁぁぁぁ!?」
「え!?あの優が!?」
「暇さえあれば俺の事誘ってた優が!?」
優
「そ、それは未来の俺がだろ? 」
「今の俺はそういうのはあんまりなんだよ。」
九斗
「なんか、優が優じゃないみたいだ」
優
「俺は俺だよ」
[グーー]
九斗
「ご、ごめん…お腹空いて」
優
「アハハ、九斗にも可愛いとこあるじゃん」
「ずっと殺戮マシーンだと思ってた」
九斗
「ちょいちょい、それは酷すぎやしませんか?」
「俺さ、優の為に戦ったんだよ?」
優
「ごめんごめん、嘘だよ」
「半分は。」
「何食べる?」
九斗
「それじゃあ、オムライス」
「早くベーコン入りのオムライス作ってよ」
「俺あれめっちゃ好きなんだから」
優
「なんか心の中を見られてる気がして嫌だなぁ」
「あんまり非科学的なことは信じたくないけど、九斗、俺はお前の話を信じる」
「だけどな、俺が下ネタ好きだったことは信じないからな…!」
九斗
「…俺の初めて奪ったのに?///」
優
「…は?」
【次回へ続く…】
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