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「ひっろーい!」
幽々子がはしゃいだ声を出す。
「へぇー結構きれいなんだな。」
魔理沙が感心したようにうなずく。
「ほう。広いですね。外観もこちらと比べるととてもキレイですね。」
妖夢が一言言葉を発する。
「さ、挨拶でもしにいきましょうか。」
「ん?あなた達は……もしかして新聞に出てた?」
こちらの咲夜はメイドとして働いているらしい。
「ええ、私は……まあ、こちらの私と同じ名前、残りの3人も同じ。」
咲夜が興味深そうに私達を見てくる。
「ふぅ~ん。本当にあなた達がいたなんてね。正直信じていなかったので。」
咲夜が真顔で答える。
こちらの咲夜と似ているが、やっぱり違う。
「なら、お客様ってことでいいのよね?いいわ。お嬢様の元へ案内してあげましょう。ついてきて。」
咲夜が歩き始める。
幽々子はキョロキョロと落ち着きなくあたりを見回している。
「うわぁ…本当に広い…。」
幽々子が感嘆の声を上げる。
「着きました。」
「あら、咲夜。そちらはお客様?」
レミリアはフランと一緒にいる。
「え!お客さん!?遊ぼ遊ぼ!」
フランが嬉しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「あれ…霊夢それに妖夢に魔理沙…幽々子まで…イメチェンした?幽々子はイメチェンって感じじゃないけど……」
「こちらは例の新聞の…」
咲夜が私達のことを説明する。
「へぇー私が見てない間にそんなことがあったのね。」
レミリアが納得したように答える。
「うーん。よくわかんないけど…結局は霊夢達なんだよね!」
フランはよくわかっていないらしい。
レミリアが「まあ、そんな感じ」らしい。雑…
「なにはともあれ、ゆっくりしていきなさい。ちょうどおやつにしようと思っていたの。咲夜、紅茶とプリンを人数分。」
「かしこまりました。」
咲夜が部屋から出ていく。
……
さっきからフランが私達をジロジロと見てくる。
「改めて自己紹介するわ。私は博麗霊夢。」
「私は霧雨魔理沙。よろしくな。」
「魂魄妖夢。レミリア、よろしく。」
「私は西行寺幽々子!よろしくお願いします〜!」
レミリアが納得していない表情で私達を見る。
「見た目は同じだけど、性格は違うのね。霊夢はほとんど同じだけど。」
「お嬢様、お持ちいたしました。」
咲夜が美味しそうな紅茶とプリンを持ってきた。
「おぉ〜!お姉様、もう食べていい?」
「ダメよ。ちゃんといただきますしてからね。」
「ム〜。……はーい。」
フランがぷくっと頬をふくらませる。
「それではいただきましょうか。いただきます。」
「いっただーきまーす!」
「い、いただきます……」
私は恐る恐る紅茶のカップに口をつける。
「お、美味しい…」
思わず声が出てしまうほど紅茶は美味しかった。
「ん〜やっぱりプリンは美味しいなぁ〜」
「ですね〜フランさんもプリン好きなんですか?」
フランが「はいはーい!大好き!」だそうだ。
こちらのフランはとっても元気だ。
「こっちのレミリアと全然違うわね。」
私はため息混じりに言った。
レミリアが首を傾げる。
「こっちのレミリアはずーっと椅子に座ってて、フランはすごく頼りになる、レミリアを守る隊長だったのよ?」
レミリアが驚いた顔をする。
「咲夜はどんな感じだった?」
「咲夜は……吸血鬼ハンターだった…。」
レミリアの表情がこわばるのがわかった。
「それにしてもこの紅茶美味しいですね。」
妖夢がいいタイミングで言う。
魔理沙もウンウンとうなずいている。
「で、でしょう?咲夜の入れる紅茶はとても美味しいの。さあさあプリンもどうぞ。」
「うーん……じゃあ……いただくわ。」
パクっ!
「美味しい……」
「おお、美味いな、これ。口に入れた瞬間トロッとして……」
魔理沙が美味しそうにプリンを食べている。
「咲夜!おかわり!」
「わ、私も……」
幽々子とフランはもう食べたらしい。
「どうぞ。」
早っ。
しばらくして……
「ふぅ…とっても美味しかったわ。また今度来るわね。」
「フランちゃんまたねー!」
「またね!幽々子ちゃーん!」
この短時間で幽々子とフランは仲良くなったらしい。
そして、私達は改めてお礼を言うと、紅魔館を出た。
美味しかったな。