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病院にて
俺は背後を刺されて死ぬ寸前だった。
人工呼吸器をつけてやっとだ。
上鳴のおかげで一命を取り留めた。
…なにもできなかった悔しさが残ってる。
昔と同じだ…動けなかった。
_____うわぁぁぁあ
怖かったよぉぉぉ!!
切島)ッッ….。
記憶と共に傷が痛む。
あの男、明らかに殺意がむき出しだった…
けど…
俺を刺した後…
男は苦しそうだった。
冷や汗かいて、
俺には自分の意思でやったようには見えなかった。
俺の…個性は何のためにあるんだよ…!
人を守るためじゃなかったのか…?!
何で動かなかったんだよ切島鋭児郎…!
っあぁ!クソッ_____
コンコンッ
切島)ッッ….?
___入るよ。
ドアを開けて入ってきたのは麗日と、
上鳴を刺した張本人の男。
それにしても雰囲気が明らかに違う。
あんなに殺意むき出しだったやつが
麗日に敵対もせずにいるってこたぁ…
なんらかの事情があんだな。
デク)あ…あの…。
切島)…なんだよ。
デク)…謝っても許されないことをしたって、でもそれは一番わかってる。自分の意思じゃ無かろうが僕自身の体がやったことだから…、
その黄色髪の人に…
一言だけ「ごめんなさい」って
言いたいんだ。
謝ったって…どうにもならないけど。
できる範囲のことは…。
切島)…俺からも頼むよ。その方が上鳴も報われるだろ。ほら、ベッドの前行けよ。
病院 外にて
病院を出ても…
僕には帰る宛てがない。
…でもまた、人を殺めてしまうかもしれない。
その不安と同時に出てくる記憶。
自分が入れ替わってる時の記憶はない。
けど、血飛沫。
それだけは見える。
暗い意識の中で赤い液体が蔓延っている。
それだけが、僕の目の前に。
…バカだなぁ、僕。
どうしてこんな…になったんだろ。
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コメント
4件
闇落ち大好き、もう
待ってましたー!!続きめっちゃ楽しみです!