怖い

阿部は頭が良い。

知識が豊富で色んなことを知っていて話してて楽しい。

だが、それをよく思ってない人物がいる。

その女性は、阿部と同窓生であり、しかし今は

仕事はしておらず、家で1人で阿部の写真を見

ながらぶつぶつ呟きながら、その写真を切り刻

んでいる。

目黒ー面白い話だった。

阿部ー喜んでもらえて良かった。

目黒ー亮くんは何でも知ってるね。

阿部ーまだまだだよ。

目黒ー学生時代も楽しかった？

阿部ーうん、いっぱい勉強して、いっぱい友達

と話してて楽しく過ごしてきた。

学生時代を懐かしむように遠くを見ながら話す。

今日は撮影が休みで9人の仕事から帰ってきた

ところで、ちょっとコーヒーでもと思い出来上

がりまでの間、阿部の話を聞いていた。

コーヒーを目黒が運んできて2人でゆっくり飲

みながら、また阿部の話を聞きたがる目黒だった。

その日から３日経ち、目黒は撮影。

阿部は1人の仕事。

仕事が終わり、楽屋に戻ってきた。

誰も入れないはずの楽屋のテーブルの上に封筒がある。

マネー開けて見ますね。

阿部ーうん。

阿部亮平様

貴方の活躍はテレビで拝見しています。

私のことは、お忘れでしょうね。

近いうち、会いに行きます。

お土産を持って。

土屋風香

マネー見覚えは？

阿部ー知らない。

マネーファンかな？

阿部ーどうやってここまで入ってきた？

マネー気持ち悪いね。

このことはメンバー皆んなに伝えられた。

身辺に気をつけるようにと。

阿部は怖いと言う。

目黒が一緒にいよう、家においでよと言ってくれた。

メンバーもマネージャーもそうした方がいいと言う。

暫くは何もなく毎日が過ぎていく。

自分の家に帰ろうかと考える。

阿部ーめめ。

目黒ーん？

阿部ー家に帰ろうかと思ってる。

目黒ー大丈夫？

阿部ー何もないし。

目黒ーイタズラかな。

阿部ー分かんないけど被害が出てないし。

目黒ー寂しくなるなぁ。

阿部ーんふふ。

目黒ーマネージャー呼ぶね。

阿部ー急いで荷作りしなきゃ。

目黒ー手伝うよ。

こうして、阿部は自分の家に帰って来た。

管理人さんから荷物を預かっていると言われ引

き取って家に入る。

送り主の名前がない。

それに変な匂いがする。

開けずにマネージャーを呼ぶ。

阿部ーごめんね、帰る途中だったでしょう？

マネーいえ、大丈夫です。

阿部ーこれ、名前ないし変な匂いするし。

マネー預かって帰ります。

阿部ー結果教えてね。

マネーわかりました。

阿部ーお願いします。

マネーでは。

すぐマネージャーから連絡がきた。

中身は子猫の死骸だと。

阿部は一気に気分が悪くなり目黒に連絡した。

家も特定されている。

目黒はやっぱり帰っておいでと言ってくれた。

が、家の中は荒らされてない。

大丈夫だと言って荷物の整理を始めた。

正直、怖い気持ちはある。

だが、守られてばかりでは男として情け無い。

目黒に縋りたいが撮影で忙しい。

自分のために時間を使うのが申し訳ない。

練習日。

岩本ーマネージャーから聞いた、大変だったな。

阿部ー気持ち悪いよね。

佐久間ー目的は何だ？

阿部ー分からない。

深澤ー1人で外に出るなよ。

阿部ーうん。

渡辺ー俺達が様子を見に行ってやるから。

阿部ー翔太・・。

宮舘ー目黒は忙しいだろ？

阿部ーうん。

向井ーパトロールや。

ラウー一緒にご飯食べよ？

阿部ーありがとう皆んな。