ロシア視点
「……カナダ……」
『ん?どうしたの?』
でも……今はただ……欲望のままに……
「……撫でて欲しいな……」
甘えてやろう……!
『え?急にどうしたの?もちろんいいよ』
僕の頭の上にカナダの手がのる
そのままゆっくりと撫でられる
何だか……少し不思議な気分になる
「んぅ……///」
何だか体が暑くなって
心臓の音が煩い……
『……顔赤いよ?ロシアさん』
「え?」
顔が……赤い……?
なん……で…?
その時
インターホンが鳴った__
僕は激しく動揺した
全然思考が回らず、何が何だか分からない
でも、一つ分かる事がある
もしかしたら……
彼奴らが来たかもしれない
そう考えると、僕の体激しく震えて
「あ……あぅ……いやッ……あ……あぁ……ひゅッ……あ……」
変な声が出て、苦しくなって……
『_____!!_____?』
カナダが何か言ってる……
でも、それすら頭は受付けなかった
カナダが走っていく
玄関を開けに行くんだろう
嫌だ……誰か助けてよッ……
数十分前
カナダ視点
「!?……え……でも……」
『引き渡してくれるだけでいいから……ね?』
僕はウクライナに電話で詰め寄られていた
理由は……
匿っているロシアさんを引き渡せって……
そんなの……可哀想だよ……
たとえ親友のウクライナからの願いであっても……
お願いされてるんだもん……破るわけにはいかないよ……
「……そ、それよりも……何で……分かったの……?」
『探してる時に気付いたの……GPS付けてたーって』
それ……普通に考えて直ぐに気づかないかな……
「それで……確認したら僕の家だったって事?」
『うん……だから……ね?』
「ッ……でも出来ないよッ……」
『はぁ……なら仕方ないね?……こう言えばいいかな……?』
『アメリカさんも良いって言ってるよ?』
「は……?」
兄さん……が……?
引き渡せって言ったって事……?
「ッ……嘘だッ!兄さんが許可なんて出すわけが無い!!」
『事実だよ?』
「ッ………」
嘘だと思う反面、僕は本当なんだなとも思った
人の声とは素晴らしく、声だけでわかる物もある
それがこの場面にも当てはまるのだ
「分かっ……た……引き渡す……」
『それでいいんだよ!』
あーあ……僕本当になんてことしたんだろう……
ロシア視点
『……ロシアさん……ちょっと来て……』
ゆっくりと体がいつも通りになると、カナダの声も聞こえてきた
「嫌だッッ!!どうせウクライナかベラルーシかカザフスタンが居るんだろッ!?」
『ッ……いいから……いいから来いって言ってんだよッッ!!』
「ひッ……」
カナダの怒号に、僕は怯えてしまう
行った方がマシな気さえもした
『大丈夫だよ、カナダ』
『で、でも……』
『ロシ兄、何もしないからおいで?』
ウクライナの声が聞こえる
絶対に聞きたくなかったのに
「い、嫌だッ……やだやだやだやだやだやだッ!!」
『そっか……じゃあ……カナダ、入っていい?』
『いいけど……』
「ッ……え……?」
ウクライナが……来る……?
すたすたと足音が聞こえてくる
『兄さん……どうして逃げたの……?』
「あ……」
この後の事は殆ど何も覚えてない
多分、ずっと放心状態だったんだろうね
ウクライナ視点
『ウクライナお姉様、連れて帰ってきました……?』
「うん!大成功!!」
『さて……もう逃げないようにするためにはどうする?』
「堕とすつもりだったんだけどどうかな?」
『いいと思いますよ、私は』
『アタシも賛成』
「OK!それじゃ……やりますかね……♡」
話をしては、淡々と
逃げ惑った君を捕まえて
私達だけのものにするの……♡
コメント
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アメ公…どんだけロシアの事嫌いなん?