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テラーノベル(Teller Novel)
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部屋に戻ってきた私は、ぼうっとソファへ向かう。

「はあ……はあ……」

王の執務室から早足で戻ってきたせいで、息が上がっていた。

横向きに座るとソファの背もたれに寄りかかり、うずくまって呼吸を整える。

ティルダは部屋にいない。

私が今日はもう休んでと言ったから、今ごろ自分の部屋で休んでいるはずだ。

保科くんに言ったことは、とっさについた嘘。

(あのまま保科くんといたら、涙こらえられなかった……)

膝とお腹の間に頭を埋めて目を閉じる。

ぎゅううっときつく下ろした真っ暗な瞼の裏に、保科くんとの思い出が順々に……鮮明に浮かんでくる。


――告白の日から約7ヵ月前。

保科くんの存在を初めてちゃんと認識したのは、高2の春。

一緒になった美化委員の仕事で、ペアを組むことになったのがきっかけだった。

仕事の話をするために最初に話しかけたとき、

『前髪が長くて目つきの悪い*************************

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