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(重岡side)
昇降口で〇〇ちゃんをまっていると…
佐々木『ねぇ?大毅くんっ!』
なんやねん。そう思って振り向くと、同じクラスの佐々木がおった。
〇〇ちゃんよりは全然可愛くない。
好きにもならへん。
重岡『ん?何?』
振り返ると…
佐々木『好き』
チュッ
佐々木にキスをされた。
その瞬間を誰かに撮られているなんて思いもせんかった。
重岡『は?!何するねん?!』
佐々木『好きやから。』
どう見ても嘘のように聞こえる。
誰かに指示されて操られているかのように…
重岡『俺には〇〇ちゃんがおるねんっ!!』
佐々木『もう無理だよ…』
重岡『は?どういうことやねん?!』
佐々木『落ち着いて。』
重岡『佐々木がいけないんやろっ!』
佐々木『っ…』
そうだよ。私がいけない。
ほんまは大毅くんのこと好きやない。
頼まれたから…命令されたから…
濵田崇裕くんに…
重岡『早く言ってくれへん…?』
冷たく私を突き放す大毅くん。
佐々木『〇〇ちゃんとはもう付き合っていられない。』
重岡『えっ…てか、思ったんやけど…』
佐々木『何?』
重岡『佐々木、誰かに指示されたんやろ?…』
図星だ。
大毅くんはすごいな。
だから、〇〇ちゃんと付き合えたんや。
佐々木『…………』
黙りこむ佐々木。
重岡『やっぱりな。おかしいと思ったんよ。…誰に指示されたん?』
そう聞いても…
佐々木『言えないっ…』
今にも泣き出しそうな顔をする。
まるで命を奪われるのを恐れているかのように…
重岡『なんでっ…』
佐々木『ごめんなさいっ…』
そのまま佐々木は走り去ってしまった。
重岡『俺…どうすればいいん…?』
佐々木に“キス”されたことを正直に言うべきか言わんべきか
迷っている自分がいた。
もし、本当のことを言ってしまえば…
重岡『〇〇ちゃんと別れることになる…』
それしかあれへん…
重岡『どうすればええねんっ…』
昇降口をでて校門の前に突っ立って〇〇ちゃんを待っていると…
濱田『ほんまに大丈夫?』
〇〇『うん…もうええの。』
濱田『ほんまに?』
〇〇『濱田くんは心配性すぎっ!w』
重岡『えっ…』
〇〇ちゃんが同じクラスの濱田と並んで歩いている。
重岡『なんで…』
胸の中がギューッと締め付けられた。
俺がおるのにどうして…
そのまま濱田と〇〇ちゃんのもとへ足が勝手に向かっていた。
無意識に。
重岡『〇〇ちゃんっ…』
〇〇『あっ…』
俺を見て気まずそうに下に俯く。
俺なんかしたん?
多分、いや絶対さっき佐々木にキスされたことしかない。
ん?待って!!〇〇ちゃんに見られた?!
そんなバカな…
いや、有り得る。
すると、いきなり濱田が〇〇ちゃんの前に立つ。
濱田『もうこれ以上、〇〇ちゃんを傷つけないでくれへん?』
〇〇ちゃんの彼氏のように濱田が言う。
〇〇ちゃんの彼氏は俺やのにっ…
重岡『っ…』
濱田『〇〇ちゃん、行こ?』
〇〇『うんっ。』
重岡『待って!〇〇ちゃんっ!!』
濱田と去って行こうとする〇〇ちゃんの手を慌てて掴む。
じゃないと、このまま俺の前から消えそうやったから…
〇〇『やだっ!離してっ!』
重岡『えっ…』
〇〇ちゃんの目を見ると…
涙が溜まっていた。
涙を拭おうと〇〇ちゃんに手を伸ばすと…
〇〇『触らないでっ!』
パチンっと音をたてて手を離された。
重岡『なんでやっ…』
〇〇『大毅くんが一番分かってるでしょ!』
そうや。俺が一番分かっとる。
俺が全て悪いんやから…
重岡『ほんまに悪かったっ!やからっ!』
〇〇『大毅くんなんて大っ嫌いっ!!!』
重岡『いやちゃうねんって!!』
〇〇『言い訳なんて聞きなくもない。』
そう投げ捨てるように言って濱田と去って行った。
重岡『俺っ…グスッこれからどうすればいいん?…グスッ』
俺の悲しみは夏の風によって流されていく。
すべてが〇〇ちゃんもが消えるように…
——–キリトリ線——–
明日から教育実習生が来るのか〜男の人がええな✨
なんかドキドキするっ!笑
今日の写真はこちら!