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今日はY本のおかげですんなり事が済んだ。貴洋は事務所で怯えてしまい、洋さんが貴洋を慰めていた。そんな事務所を後にし、溜まった精を発散しようとハッテン場に向かうことにした。
今日も僕は薄暗いハッテン場で性欲の捌け口を探していた。雄の性欲から湧き出る湿った空気と、誰とも知らぬ男と男の交わる喘ぎ声の聞こえる一室に僕はいる。
程なくして中肉中背の男に誘われる。デブ専である僕の好みではないがたまにはいいかと黙々と応じる。
程々の筋肉と贅肉、抱き心地はまずまずといったところか。今日も貴洋を犯す妄想をしながら、貴洋ではない誰かの愛撫を受ける。この男のフェラはとてつもなく上手く、アナルに入れて欲しいという。
しばらく男の愛撫を受け、僕の陰茎は張り裂けんばかりに勃起していた。これを続けられては僕が先にイってしまいそうなのでフェラを中断させる。
ローションで男のアナルをほぐしながら男根を刺激してやると男は雌のようにビクンビクンしていた。かなり敏感そうだ。前立腺も刺激してやると男の勃起したペニスが敏感に反応し、抑えた喘ぎ声が荒い呼吸に混じっている。
このくらいかというところで、僕のギンギンに勃起したままのペニスをゆっくりと挿入する。薄暗い部屋で正常位でうっすらと、悶絶気味で気持ちよさそうな男の表情が見える。
程よく締まった男のアナルが僕の半身にまとわりつくようで気持ちいい。ペニスが全て入りきったところで少しずつ突くように動かす。
ピストンを繰り返していると相手の男がじんわりと射精した。いくらなんでも早い。ドライオーガズムはそんなに気持ちいいのだろうか。僕はその体質ではないらしく、過去にアナル開発を断念した。僕には痛いだけだ。
司法修習生時代に貴洋と出会ってから毎晩おかずにしてきたせいか、僕は性行為において酷い遅漏である。
たびたび貴洋の自宅へ忍び込み、洗濯されていない黄ばんだ白ブリーフやオナティッシュを盗み、狂ったように毎晩オカズにしてきた。
使用済み下着を眺め、黄ばんだそれを嗅ぎ、時には身につけ、自慰で射精に至る。たまらなく興奮する。
そんなことを思い出しながら男に両手で引き寄せられ、唇を交わした。男の感触、体臭、うっすら見える顔、齢は僕と同じくらいだろうか。悪くない。
男には僕の突きがかなり気持ちいいらしく、僕の腕を掴む力が次第に強くなる。この男の息遣いと時折漏れる喘ぎ声や感触にどこかデジャヴを感じた。前に相手したことのある輩だろうか。
男を四つん這いにさせ、バックで突く。この男のアナルは僕のペニスを程よい快楽から絶頂へと誘ってくるようだ。
たまらずピストンを早めていく。男の中が気持ちよすぎて思ったより早く僕が絶頂を迎え射精すると、相手の男もまた射精していた。ドクドクと溜まった精を解放し、僕は思わず男に覆い被さるように抱きついてしまった。精液の量も充足感もかなりのものだった。
性欲の捌け口を見ず知らずの男に求めるのも慣れた。顔もよく見えないハッテン場での性行為は、僕には人肌を感じられるオナホと変わらない。コンドームを忘れ中出しした男のアナルからローションと精液のついた肉棒をゆっくりと引き抜く。
「はぁ…めっちゃ気持ちよかったっす。突くの上手いっすね。ところでタカヒロってなんすか?」
ピロートークというやつか。いつまでたってもいい歳した体育会気取りのホモ臭い「~っす」の口調は苦手だ。
「あー、たまに言っちゃうみたいだから気にしないで」
「へぇー、オレの同僚にも同じ名前の鈍臭いのがいるんすよ。俺はあなたみたいなのがタイプっすね」
タカヒロはよくいる名前だ。珍しくもない。まあ僕のことをタイプと言ってくれるのは悪い気がしない。
「じゃ、これで。僕も気持ちよかった。また会ったらよろしく」
僕には珍しく一期一会の相手と会話した。シャワーを浴び、薄暗いハッテン場を後にした。後腐れのない刹那的な肉体関係はこんなものだ。
ふと、後ろから視線を感じた。今日はずっと誰かにつけられていた気がするがきっと疲れているのだろう。タバコと携帯を事務所に忘れたのを思い出した僕は事務所に戻ることにした。