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地雷さん・純粋さんは閲覧を控えることをお勧めします

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7回目の夏。

地元のお祭り。

太鼓と笛の音が交わって綺麗な音を奏でる。

赤「ほとけっちー！」

水「んー？」

彼がわたあめを頬張りながらこちらを向く。

赤「つぎのやたいどこいく？」

水「んー、あっ、」

水「しゃてきある！」

赤「ほんとだ！しゃてきいこ！」

二人で、慣れない下駄を鳴らしながら屋台に向かう。

赤「んー…おかねないから3かいしかできないや」

水「ぼくは5かいできるよ！」

赤「いいなぁ〜」

自分たちの番が来るまで待つ。

ﾊﾟﾝｯ！！！！！

他の客「あー…無理だ、」

弾が大きな音で弾かれている。

赤「むずかしそうだなぁ、」

水「ぼくはいっぱつでとっちゃうもんね！」

赤「ほとけっちは5かいもできるからずるいなぁ」

水「あっ、ねぇぼくむこうのやたいいきたい！」

赤「え？あぁ、いいよいってきて！」

水「ごめんね！いってくる！」

ほとけっちが人混みを掻き分けて奥の屋台へ向かった。

そして、りうらの番。

店員「はい、何回やる？」

赤「3かいやります！」

店員「じゃあ900円ね」

店員の手に小銭を乗せる。

そして、銃にコルクを詰める。

景品を見回すと、

箱に入ったひよこのおもちゃに一目惚れしてしまった。

狙いを定めて、

ﾊﾟﾝｯ！！！！

景品はピクリとも動かなかった。

赤「…くそぉ、」

もう一発、

ﾊﾟﾝｯ！！！！！

少し景品はズレたが、落ちる気配は感じなかった。

最後の一発、

ﾊﾟﾝｯ！！！！！！

景品の位置はさっきの状態とほとんど変わらなかった。

赤「うぅ…、」

でももうお金がない。

諦めるか、と屋台を離れようとしたとき、

ﾊﾟﾝｯ！！！！！！！

ｶﾞﾀｯ…

赤「…！？」

隣のお客さんが俺の狙っていたおもちゃを取った。

おそらく高校生だろう。

凄く美しい顔立ちだった。

店員「はーいゲットー」

赤「……」

じっと彼の手のおもちゃを見つめる。

そして、

彼に手招きされる。

赤「…、？」

屋台を離れ、近くの木の下に連れていかれる。

そして、彼がしゃがんで、俺と同じ目線になる。

青「なぁなぁ僕、」

彼はそう言うと、

俺に景品を差し出してきた。

赤「…え、？」

彼は困惑したように笑い、

青「…あれっ、欲しくなかった、？笑」

赤「…ほしい！！」

青「…んふっ、あげる、」

俺の手の上に景品が乗せられる。

青「にひっ、」

赤「え、い、いいの、？」

青「おん、ええよ」

赤「…ありがとう！」

青「…俺な、高校でな、」

青「凄腕の射的師って言われとんねん、」

赤「すごうで、？」

赤「かっこいいね！！」

青「やろ？」

青「というか最初っからこれ狙ってなかったし、」

青「君が一生懸命狙ってる姿みたら、」

青「なんかお兄さん助けてあげたくなっちゃってさ」

赤「…やさしいね。」

青「ふはっ、笑」

彼は俺の頭をガシッと掴み、

わしゃわしゃと俺の頭を撫でながら、

青「お前はええ子に育つぞぉ？」

赤「うん、りうらはいいこになるよ！」

青「そうかぁ、じゃあ誰かが困ってたら、」

青「すぐさま助けられるような男になれよ？笑」

赤「なる！！」

青「よしっ、」

彼が立ち上がって、

青「またなっ、」

そう言って去ってしまった。

俺はぎゅっとおもちゃを握りしめた。

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黒「まろー、」

青「ん？」

黒「祭り行かへん？」

青「…祭り？」

黒「ほら、近所でやっとるやん」

青「えっ、いきたい！！」

青「すごい久しぶりだけど」

黒「学生時代以来マジ行っとらんよな？」

青「うん、高校生の時から行ってない」

黒「やばいな、笑」

黒「よし、いくか！」

青「いこー！」

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青「うわ、人めっちゃおる…」

黒「ええなぁ〜夏って感じ」

青「、あっ、見て、屋台ある」

黒「おー、」

青「まろ射的やりたーい」

黒「ん、向こうにあんで」

青「うそ！？やるっ！！」

青「あにきはやる？」

黒「俺は向こうのベビーカステラ買ってくるわ」

青「わかった！あとで一緒にたべよ！」

青「意外と並んどんな…」

青「…あ、俺の番や、」

店員「はい、何回やる？」

青「あ、3回で、」

店員「はい、900円ね」

青「…どうやろ、」

ﾊﾟﾝｯ！！！！！！！

青「だめや、笑」

ﾊﾟﾝｯ！！！！！！！！

青「…、あー、」

ﾊﾟﾝｯ！！！！！！！！

青「、無理や、」

青「かえろ、」

ﾊﾟﾝｯ！！！！！！！！！！！！

青「…えっ、」

ｺﾄﾝｯ…

赤「ふふっ、」

赤「げっと。」

青「…お、おまえっ、…」

赤「はい、あげる」

青「…あ、…ありが、とう、」

赤「、ねぇ、りうら約束守ったよ？」

青「…、？」

赤「言ってたじゃん、」

赤「誰かが困ってたらすぐさま助けられるような男になれって、」

青「…そう、だっけ、」

赤「…ま、いいや、」

赤「今度会った時は、」

赤「あの時みたいに頭撫でてよ、」

青「…っ、」

赤「あはっ、」

赤「次狙うのは、」

赤「景品じゃなくて、」

赤「あんたかもね、っ」

赤「またね、」

「凄腕の射的師さん＿＿＿。」

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