テラーノベル
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数分後
亜嵐が風呂から出てくる
亜嵐:ただいま〜
隼也:おう、おかえり
亜嵐:誰と話してたの?
隼也:え?
亜嵐:喋り声聞こえてたけど
隼也:…あっちゃんだよ
亜嵐:え、マジ?
隼也:あぁ…マジだ
亜嵐:何話したんだ?
隼也:何か、生存確認…みたいな…
亜嵐:元気かなって事?
隼也:あぁ…
隼也:同棲してた…
亜嵐:ん?
隼也:例のヤツと同棲してたんだよ…
亜嵐:そうか〜…
隼也:もう無理だ…モチベーションすらない
亜嵐:大丈夫か?
隼也:大丈夫じゃないわ…
隼也:もう連絡先も消すわ
亜嵐:いや、連絡先くらい置いとけよ
隼也:そうか…?
亜嵐:急に消したら戸惑うだろ…
隼也:じゃあ置いとく
亜嵐:そうしとけ。取り返し付かなくなるぞ
隼也:おう…
亜嵐:じゃあお前も風呂入りなよ
隼也:行ってくるわ
亜嵐:行ってらっしゃ〜い
一方、敦子は
敦子:久しぶりだな…隼ちゃんの家
隼也の実家に1人で来ていた
ピンポーン
??:は〜い
??:え!?あっちゃん!?
敦子:ご無沙汰してます…
出て来たのは、隼也の母の保奈美だった
保奈美:あなた〜!
??:あ〜、どうした〜…
保奈美:ほら…!
??:え!?何してんの!?
父の泰造も驚きを隠さなかった
保奈美:とりあえず上がって?
敦子:はい、お邪魔します
敦子は、中学生ぶりに隼也の実家に入った
敦子:そういえば、由里子さんは今日はいないんですか?
保奈美:由里子も1人暮らしなのよ
敦子:そうだったんですね…
由里子とは、隼也の兄の事であり、小学校時代から関わりが多かったため仲も良かった
保奈美:隼也は元気してる?
敦子:まあ…はい…
泰造:ん?何かあったのか?
敦子:いや、あの…実は高校時代に隼ちゃんとトラブルがありまして…
保奈美:え?何があったの?
敦子:詳しい事は話せないんですけど…
泰造:全然、無理に話さなくて良い
敦子:すいません…
保奈美:あっちゃんはさ、
敦子:はい?
保奈美:隼也の事はどう思ってるの?
敦子:昔からずっと男の子として見てました
泰造:それは、隼也が好きと捉えて良いのか?
敦子:はい…
保奈美:でも私、知り合いから聞いたけど…
保奈美:大金持ちと強制結婚させられたって
敦子:はい、本当です
泰造:田中…だっけ?
敦子:そうです
泰造:ぶっちゃけどうなの?旦那さんは
敦子:男性として見てないです
保奈美:そうなんだ…
敦子:気持ち悪いんですよ…独占欲が強くて
敦子:あの人のせいで隼ちゃんと関係が壊れてしまって…もう色々辛いんです…泣
敦子は抑えきれなくなった涙を流した
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