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俺、大森はいつもと違う雰囲気に困惑している
それはというと
メンバーの若井とりょうちゃんとの空気が有り得ないほど悪いということだ
①いつもだったら2人がキャッキャウフフしてるのだがしていない
②冗談でディスってるのかと思えば目が本気だったりする(つまり口喧嘩)
③ふざけて殴ってると思いきや以外に本気で殴っりあっている(顔ではない)
④距離感が半端なく気がつけば睨み合ってる感じ
これによって当然のようにスタジオ内の空気も悪くなる訳だ
これってさ
なんなん
え
もしかして
俺?
俺が原因な感じ?
俺なんかしたっけな
全然思い当たるふしないし
わかんねぇんだけど
マジで無理…
「もうなんなんだよ…」
俺は机に突っ伏すとなにも考えない振りをした
まずはりょうちゃんに聞いてみようと思う
朝スタジオでりょうちゃんを見かけると周囲に若井が居ない事をキョロキョロと目視で確かめるとそっと柱の陰から
「…りょうちゃん」
と小声で呼んでみる
囁くような小声にも関わらずりょうちゃんは直ぐに俺の声に反応し振り向くと最高の笑顔を見せる
「なにー 」
俺が手招きすると仔犬のように駆け寄ってきた
俺は細心の注意を払いつつ
「こっち来て」
「はーい」
そう言うとりょうちゃんの腕をとって空いている部屋へと誘い込んだ
俺は部屋へと入ると直ぐにドアの内鍵をかけひとつある窓にはひっかかっているブラインドを注意深くおろす
「なにかなー」
当のりょうちゃんはにこにこ&そわそわしている
俺の気も知らないで…
まあいいけど
俺はひとつため息をつくと切り出した
「りょうちゃん、若井となんかあった?」
「!」
明らかにりょうちゃんの顔が強ばった
「え、いや…なーんもない…よ」
りょうちゃんは俺から顔を背けると吹けない口笛を拭こうとする
俺の問いに明らかにりょうちゃんの目が泳いでいる
怪しい…
怪しすぎる…
「嘘ついてない?」
俺はそういうとりょうちゃんにぐいぐい詰め寄る
「う…」
りょうちゃんは俺に押されて壁際まで詰め寄られる格好になる
そんなりょうちゃんに俺はトドメを刺そうと言葉を繋げる
「…りょうちゃんさっさと吐いた方が楽になるよ? 」
俺が小声でりょうちゃんの耳に囁き諭す
「うう…」
りょうちゃんは小さい声で呻いた
よし、あと一息かと思っているとりょうちゃんは急に自分の手の平に文字を書き飲み込む真似をしだした
?
そして真剣な顔をし俺をみつめると俺の両肩を掴んだ
え
俺は急な展開に驚いた
何故だかりょうちゃんの目が血走っている
「元貴のこと好きだ!」
掴まれてるりょうちゃんの手がブルブル震えているのがわかった
あー
なんだそんなことかーって思った
だって俺も
「え、俺も好きだよ」
と答えると
「嘘!やった!」
わーいとりょうちゃんはひと喜びしたが少し考える仕草をとると直ぐに真顔になった
「元貴はlikeの方でしょ?俺はLoveなの! 」
と駄々をこねる子供のように声を荒らげた
…
正直面食らった
好き?
しかもLove
愛してるってやつ?
りょうちゃんが俺の事を愛してる…?
え
え?
まじで?
俺が混乱しているとその様子を見ていたりょうちゃんは俺の両肩をかるくぽんと叩く
「いつだって大丈夫!」
「え」
「元貴、ありがとう!」
とだけ言うとそそくさと部屋から出て行った
なに
なにが大丈夫だって?
なにがありがとうだって?
俺は俺なりに考えたけど全くわからなかった