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俺大森はりょうちゃ んとの謎のやり取りを終えると偶然若井を見つけた
お、若井みっけ
声をかけようとしたがやめた
だって
ソファーに腰掛け1人黙々とギターをかき鳴らしている
若井のこういう必死な姿はマジでイケメンだ
普通にしてると本当にイケメンなんだけど
俺が少し遠くからその姿を眺めていると若井はすぐに手を止め俺の方を見る
俺だと認識すると最高の笑顔で手を振る
その姿はまるで
…柴犬じゃん
俺はサイレントで若井に1つの部屋を指を指しあっちあっちと示す
話は早い方がいい
さっさとカタをつけてやる
そして俺は楽になるんだ!
若井はうんうんと首が取れそうなくらいに何度も頷くと先に行く俺の後を着いてきた
部屋に入ると直ぐに内鍵を締めブラインドを引く
そんな俺を他所に若井は1人そわそわしている
「いやードキドキするなー」
声が上ずっている
呑気なやつめ…
俺の気も知らないで
ちょっとイラッとしつつ俺は若井に聞く
「若井とりょうちゃん揉めてるだろ? 」
「ん?」
「…」
「んー?」
若井は俺にそう切り出され視線を宙に浮かせた
…お前もかーい!
2人してわざとらしくしらばっくれてやがる
俺は大きくため息をつく
そして
「さっきりょうちゃんに告られた」
「え…」
「それで揉めてるのが俺かもって思って…ん?」
俺が話してる最中に若井が急に胸に手を当てゆっくり深呼吸を始めてた
明らかに違和感のある深呼吸を、だ
…これは嫌な予感しかしない
実は俺の予感って結構当たる
息を整えたであろう若井が俺をじっと見つめる
目を離さないまま俺に近づいてくると更に嫌な予感がした
あっという間に目の前にくると
「元貴!好きだ!」
ほら
やっぱり 予感的中…
若井は真剣な眼差しで俺を見つめている
やばい
これはやばい
この雰囲気は
相当良くない
「俺ずっと元貴の事だけ見てた」
「う…うん」
「ずっと好きだったんだ」
あーうん
知ってた
お前が俺の事好きなんずっと前から知ってた
なんて言えない
言えるはずない
ってか言えるかー!
若井に愛の告白を受けつつぐいぐいと押されてく気がつくと俺は壁際へと追い詰められてた
俺は冷たい壁の感触を背中で受ける
ひい…
若井は壁に手を当て俺の体に触れるくらいに接近する(壁ドン)
「…もう気持ち止められないんだ」
うわ
マジだ
熱い…
いや熱いんじゃなくてこれはただの若井の無謀な暴走だ
俺がそうこう考えていると若井の手が俺の顎を上げる
世にいう顎クイ
これは…ますますやばいかも
「…好きなんだよ」
若井の顔がどんどん近付いてくる
俺はとっさに目をぎゅっとつぶった