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第1章 悲劇の運命 第5節
あることがきっかけで昔にタイムリープしてしまう。昔に戻った私は最悪な未来を変えるために行動を変えながらも1度目以上に楽しんでいく。これは最悪な未来がおこる「運命」を変える再挑戦のストーリー
「美羽さん。穂乃果さんの手術が終わりました。」
「どうでしたか…?」
「結果ですが…」
この場に緊張が走る。怖い。死んでしまうんじゃないかって。そんな私に結果が告げられた。
「-------です。」
穂乃果の事故の3日後、私は学校に行っていた。いつもの道を歩くがいつもとは違う道に見えた。3日前、穂乃果の手術を終え、私は穂乃果と会うために学校を休み、次の日は家でこもっていた。今日は何とか学校に来ているが、足が重い。本当は行きたくないのだろう。しかしいかないといけない。今日は1学期の通知表を決める大切なテストがあるのだ。中学生になって、もう3年生になったのだ。受験も控えているし、通知表が悪いと影響が出る。一応、昨日勉強したので大丈夫だと思う。それにしても穂乃果は大丈夫なのだろうか。このテストが受けれないということは通知表の判断材料が少なくなる。そんなことを思っていても、いやなものは嫌だ。行きたくない。
「まあ、今日は2時間テストしたら終わりだから、病院に行って、穂乃果に会おう。」
少しすると学校が見える。ついたのだ。重い足取りで学校の中に入っていった。教室に入るなり、クラスメイトに質問攻めにされた。「大丈夫だった?」「穂乃果ちゃんどうなったの?」「占いで何か言われたの?」「今日穂乃果ちゃん来る?」などと質問される。
「今日、先生から話があるらしいから、その時にわかるよ。」
私はそう答えて、席に座った。今日は来るのが遅かったのだろう。すぐに先生が来て「席につけー」と言って、ホームルームを始めようとする。
「えー。次は熱海 穂乃果のことだ。穂乃果は、3日前事故にあって病院に運ばれた。命は助かったものの、植物状態になってしまったそうだ。もう、学校には来れない。そして、面会も親族と高倉 美羽のみと保護者が定めている。ほかの者は、退院するまで、会えない。友達だろうがだ。」
先生に告げられると、みんな口々に騒ぎ出した。「なんで美羽だけ?」「なんであいつなの?」「あいつがいいならこっちもいいだろ」「親族だけは納得。」「美羽ちゃんと穂乃果ちゃん仲良かったから納得だな~。」半分は私に対する怒りや嫉妬だ。穂乃果はいろんな人となかよかったため、私だけというのが許せないのだろう。しかし、こちらの痛みも相当なものだ。目の前で親友が轢かれ、そのまま植物状態になってしまったのだから。そういえば鈴ちゃんが言っていた、「大切な人が死んでいく」というのは、これで終わりなのだろうか。それともまだまだ続くのか…。後で聞いてみよう。
「これでホームルームを終わる。解散!」
先生の合図と同時に鈴ちゃんの場所に行って質問する。
「私の大切な人が死ぬのってまだ続く?」
「うん。続くよ。次は家族かな。それか、その前に仲のいい友達とかかも知れない。わからないけど。」
私はその答えに絶望した。
つづく
コメント
3件
わあお……… 生きたとか死んだとかそういうのじゃなくて植物状態かぁ… それは辛いなぁ……… にしても美羽ちゃんいじめられそうで怖いわ… 他にも死ぬのまじ美羽ちゃんかわいそう…いつか自分も自分で…ってパターンありそうやなあ…