結局特にすることも無く一学年が終わった。正直めちゃくちゃ後悔している。もっとイベントに積極的に参加していればよかった。それに、前原とも、、、
「りゅうー、ちょっとおつかい行ってきてくれない?」「えー、めんどい、」
「いいじゃない、どうせ春休みで暇なんだし、」「分かったよ。」
街の方のデパートまで来た。本当は近所のスーパーでも良かったのだが、少し散歩もしたかったのだ。「グスン」あそこに少年がいる。まだ5、いや、もっとしただろうか、迷子か、それに怪我もしている。「なあ、どうしたんだ。」「…転んだ。」「そうか」「名前は?」「前原葵」こんなに小さいのにしっかりとしている。「ちょっと待ってろ。絆創膏買ってくる。
「はい、これでよし、帰ったらもう一回よく洗えよ」コク「ありがと」「どういたしまして。帰り道、分かるか?」「うん。」「そうか、家まで送るよ。もう暗くなってきたしな。」
「親家にいんのか?」「ううん、でも、お姉ちゃんがいるよ。高一の」
「え、」「ただいまーー」「もう!遅い!心配したんだからね…って 龍也くん!?なんでここに!?」こんなことがあるのかよ。まるで少女漫画だな。なんとかあらぬ誤解があるのなら解かなければ「おれがコケたから助けてくれた」なんとかなりそうだ。「そうだったんだ。ありがとうね!あ、なかっ入って。」!?別にやましいことはない、ないが、
「ゆっくりしていってねー」はいってしまった。まあ?べつに?悪いことはしてないのだが。。。「ねね、お兄ちゃん、姉ちゃんと知り合いなの?」
「ああ、そうだよ、同じクラス。」「おにいちゃん、姉ちゃんのこと好きでしょ」「は!!!?なんで!」「だってお兄ちゃん、姉ちゃんと話してる時ソワソワしてたし。」この少年、なかなかに鋭い。「うちの姉ちゃんと結婚してよ。」「はい?」いきなりなんてことを言い出すんだ。「だって、姉ちゃんと結婚したらお兄ちゃん本当のお兄ちゃんになるでしょ?そしたらずっといっしょだね!」「あのねえ、葵くん、確かに君の姉ちゃんのことは大好きなんだけど、無理やりってのはできないよ。」「でも姉ちゃん、岩野龍也のこと好きって言ってたよ。」「は!?」「ママと喧嘩してる時に言ってた。いいなずけがどうのこうのって。」許嫁…、今どき珍しいな。
「ね、なんの話してるの?」ギク 聞かれたか。「なあ、前原、許嫁がいるって本当か?」一瞬前原が後ろに下がった気がする。そのまま正面に座り直した。
「なんでそれを?」なかなかの圧だ
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