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⚠注意⚠
注意書きは一話にあります。
彼の向かった場所は林………ではなく国が、建っていた。俺が見慣れた、見慣れすぎて何一つ違和感の感じない塀が建っている。
チーノ：と、トントン…ここは？
トントン：ここが俺らが住む新しい国や。みんなの住む場所は決まってるからそこに向かうか。
兵士：待て、身分を明かせ。でなければ入国は認めん。
トントン：ん。これで十分やろ。
兵士：………！？！た、大変失礼しました。どうぞお通り下さい。
トントン：俺とチーノは行くところあるから他のみんなを地区まで案内してほしい。
兵士：かしこまりました。
チーノ：トントン？どこへ行くん？
トントン：まぁすぐにわかるよ
黒く頑丈な作りの軍基地。門をくぐったときと同じようにトントンは何かを見せて基地内に入る。何を持っているのかこちらからは何も視認出来なかったがおそらくパスポート的なものであろう。
基地内は地図がなくても、道案内がなくてもわかる。あのときと同じ作り構造をしていた。この窓から見える練習場も、渡り廊下から見る一本の木が生えた中庭も、タバコをふかすために毎度訪れた喫煙所も、部屋の位置も、何もかも。
こんな偶然はあるのだろうか。
そして一つの部屋の前に立ち止まる。なんの躊躇もなく扉を開ける。
➖バンッ
そこは会議室。大きな机にそれぞれのカラーが施された14脚の椅子。手前に１席、総統の座る次の席に空きが有る。
そう、この部屋にはもうすでに12人が揃っているのだった。
？？？：やーっと来たか
ダルそうな目で、ゼリーを飲みながら。
？？？：言ってくれればお迎えに行きましたよ？
自慢気にイキりながら。
？？？：あんさんの運転じゃ迷子になるやろ
フードを深くかぶりながら彼をイジる。
？？？：遠いところからご苦労さま。あとで来た人たちの診察に行かせるね。
神と書かれた面布をつけたホモ神。
？？？：今日の訓練サボれるから良かった〜
ニット帽を被った不人気。
？？？：早めに終わらせてくれよ。俺は行くところありすぎるから。
国々を回って武器を集めている犬。
？？？：ん、お前らのインカムや。もう繋ぎきってるから大丈夫なはずや
小さいくせに声だけはでかい。
？？？：ういーっす
クタクタのスーツを着たスター。
？？？：よ〜久しぶりやな！！
よく吠えるチワワ。
？？？：あとで美味しいもの作って上げるね
優しい目で見つめる復讐鬼
？？？：俺には甘いもの作ってめう
甘いものに目がないＪＫ。
？？？：一言言ってから入ったらどうだ、我が偉大なる書記長よ？
低く耳に残り、忘れることのないＷＲ国の、俺らの、総統。
トントン：この部屋は無礼法だったやろ？
グルッペン：確かにそうだったな。久しぶりの再会だというのに無言で入ってくるなという意味だゾ？
トントン：わかっててそういったんや。ほらチーノ。お前さんも座りなさんな。
チーノ：え？うん……
チーノ：ちょっと待って、久しぶりの再会ってどう言うこと！？！
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