この作品はいかがでしたか?
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夢 な ん か じ ゃ 足 り な い 。
あ と 5 分 だ け 、も う 少 し だ け 夢 を 。
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最近、相方のらっだぁと夜の営みをする夢を見てしまう。それは無意識で、特に何か仕組んでる訳でもない。ほら、よくあるこうすれば望む夢が見れる、なんて。そんなのやってはいないし、信用すらしていない。そう、本当に無意識だ。俺らの間には別に何もこういう事は起こっていないし、むしろ何も無い。ただの相方。けれど最近はこの夢のせいでらっだぁの事を意識してしまっている。
「 ぺいんと 」
「 … 何? 」
すぐ顔を背けてしまう。恥ずかしくて喋ることでさえ恥ずかしいのに、らっだぁは頻繁に声をかけてくるから 話返さないと疑われてしまう。
「 ねえ、今度さ、どっか出かけに … 」
「 ごめん、無理! 」
話すだけ話して、誘いは断り、その場からすぐ立ち去る。最近はそれが日課だ。らっだぁとは家が隣同士で 遊びに行くか、遊びに来る。このどちらかを毎日繰り返している。今はらっだぁが俺の家に遊びに、泊まりに来ている。だから四六時中ずぅっと一緒にいる訳だ。
はあぁぁぁぁ … … 、いつ帰るんだろう 。
「 ねぇ、いつ帰んの? 」
「 え?なんで?帰って欲しいの? 」
「 いや … 、そういう訳じゃ … 」
「 ならいいじゃん 〜 ! 」
「 あは 、そうだね 。 」
この後の沈黙の時間が俺にとっての地獄だ。早く、早く早く早く!!早く喋って!!何か話題出してよ!!
これが嫌だから、俺はすぐリビングから自室へと戻ってしまう。
「 あ 〜 … ごめ、部屋行ってくる。夕飯の時間になったらちゃんと作るから … 」
「 お ー … 。 」
らっだぁは基本、こういう状況になれば棚に置いてある菓子を食うか、スマホをいじったり、テレビゲームをするか、友達と通話をするかの複数択だ。俺は何をしているかというと、寝る。あの夢が頭から離れない。いつもイイ所出終わってしまい、なかなか続きがデキないのだ。俺の頭はらっだぁで埋め尽くされてしまって、今、まさにらっだぁに恋心を抱いている。だから、夢だけでも、夢だけでもらっだぁとそういうコトが出来るのなら、寝るに限る。俺ってば、ホントサイテー … 。
___
「 らっだぁ 、 」
「 ぺんちゃん、好き。大好き 」
「 うん、俺も。好き。 」
「 じゃあ … 」
また目覚めてしまった。またイチからだった。俺は諦め半分な状態だった。
スマホを手に取り、時刻を確認すると6時を指していた。はあ、と深くため息をひとつ、らっだぁの居るリビングへ足を運ぶ。
「 らっだぁ、ごめ〜ん、寝すぎた。 」
「 ん、うん。おはよ。夕飯、俺が作っといたよ 」
「 えっ?!いいのに、態々ありがと。 」
楽なことに、らっだぁが作っていてくれらしい。俺らは早速夕飯を食べ始める。
「「 いただきます 」」
黙々と食事を口へ運ぶ。
「 うまい? 」
「 うん。美味い。 」
「 よかった。 」
滅多にらっだぁの料理は食べられないものなので、ゆっくりと食べ進める。本当、言葉の通り美味で美味しい。
「 ところでさ、 」
「 うん? 」
「 さっきぺいんとの部屋に行ったんだけどさ 」
え?
「 俺の名前呼んで、何してたの? 」
嘘 、
バレてた?
続 .
コメント
4件
続き気になるッ
めちゃくちゃいいとこで終わった、、続き楽しみ✨
がちとーとい、、、100いいねぶん投げてやったぜへへへ