テラーノベル
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大介Side
あべちゃんが雷に打たれて落ちて、姿が見えなくなって、俺とシャナは必死にあべちゃんを探した。地面に落ちた訳でも無さそうだし、近くの建物の屋根にもいない。
途方に暮れていたところに、急に康二から連絡が入った。
🧡「なあ佐久間!みんなのこと見てへん?!」
🩷「みんなって……さっきまであべちゃんと一緒にはいたけど」
俺の話を聞くよりも先に、康二は言葉を続けた。
🧡「みんなと連絡が取れんくなってん!佐久間も一緒に探してくれんか!」
🩷「わかった、探してみる……」
🧡「ありがと!ほなまた後で!」
俺の話をあまり聞くことなく電話は切れた。あそこまで慌ててる康二なんて、滅多に見ない。それでもみんながいなくなったことは大問題だ。一刻も早く探さないと。
……ここでもうちょっと冷静になっていたら、いつもとの違いにもっと早く気づけてたかもしれないのに。
俺はシャナに空からみんなを探すようお願いして、俺自身は街中を走って探すことにしてみた。でも、どれだけ探してもみんなの姿は見当たらない。
🩷「なんで、どこに行ったの……!」
俺が電話の異変に気づいたのは、少し立ち止まってスマホをもう一度見た、この時だった。
🩷「あれ?てかさっき、電話かかってきたの康二だったよな……康二、俺の事”佐久間”なんて呼んでたっけ?」
💙「……今気づいたの?おっそいなぁ」
🩷「……翔太?」
物陰から音もなく現れたのは、どこかいつもと様子の違う翔太。
🩷「なに、それ。電話のこと、なんで……」
🧡「さっき電話かけたんは、俺じゃないで?」
🩷「康二?!」
俺の後ろにはいつの間にか康二がいた。
🩷「なんで、みんないつの間に……!」
他にもぞろぞろと影からメンバーの姿が現れ、俺はメンバーに囲まれていた。
🩷「え、どうしたのみんな、なんかいつもと様子が……」
💙「だってそりゃあ、俺が支配してるからな」
🩷「……へ?」
☃️「ヴゥゥゥ………」
顔を上げたみんなは、目が真っ赤に染まり人間としての精気を感じられなかった。まるで、ゾンビみたいな、悪魔みたいな……
🩷「嘘でしょ?まさか、悪魔の正体って……!」
💙「……お前も来いよ、怖がることなんてないからさ」
そうやって笑う翔太が、何よりも怖くて。
康二の背中には羽が生え、ふっかの体は骨骨しくなり、舘は黒い気を纏っていて……
恐怖で体がうまく動かないうちに、俺は悪魔になってしまったメンバーに襲われてしまった。
段々意識が朦朧として、何も考えられなくなって……自分の中から、何か黒く恐ろしいものが出てきたような気がして……
🩷「俺が、俺じゃなくなる……」
最後に発せた言葉は、これだけだった。
??Side
そこまで作ったところで、俺はシミュレータを一時中断した。
とりあえず思った通りの展開に持っていけたことが嬉しくてニヤついてしまう。けど……なんだか、話の展開がよく分からないことになってしまった気がする。
「これでいいのかな……」
その時、部屋のドアがノックされる音がした。ひょこっと顔を覗かせたのは、クローズ。
「ねえエンド、いつまでシミュレートしてるの?ピリオドがもうご飯出来たってー」
「わかった、今行く」
バタン、とドアが閉められたのを確認すると、俺はデータがちゃんと残っていることを確認して電源を落とした。
〜あとがき〜
どうも、ひいらぎです❗️
「震わす、キミを」最後までお読みくださりありがとうございました✨
SERIOUSのMVから連想して作った物語だったのですが、いかがでしたでしょうか❓
楽しんでいただけましたか❓
個人的に、1番最後の”実は終わらせ師の練習だった”シーンがお気に入りです🤭
みなさんの好きポイントや感想も、ぜひコメントにお寄せください❗️とても気になります…
さて。
次回作が全然書けていないので、新作を出せるまでかなりお時間ちょうだいするかと思います🥲
シンメものにしようと考えているので、気長に待ってていただけると嬉しいです🙏
もしリクエストがあれば、どんなものでも気軽に送ってください☺️全力でお答えします❗️
以上、ひいらぎでした‼️
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