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#snowman
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公国の夜明け前。
城の会議室に重い沈黙が落ちていた。
テーブルを囲むのは、公国の主要人物。
リョウタ。
ショウタ。
そして騎士団の幹部。
しかし、一番奥に立っているのは
レン。
窓の外を見ている。
誰も口を開けない。
最初に話したのはリョウタだった。
❤️レン、帝国への侵攻は不可能だ
地図を指す。
❤️兵力差がありすぎる
❤️皇太子の魔術もある
沈黙。
ショウタも続ける。
💙それに
少し言いづらそうに。
💙…ダイスケが無事とは限らない
その言葉に空気が凍る。
レンは振り向かないが、答える
🖤生きてる
絶対の声。
誰も反論できない。
💙レン、冷静になれ
💙これは国の問題だ
💙お前一人でどうにかできる話じゃ…
その瞬間、レンが振り向く。
目が違う。
戦士の目。
🖤誰が一人でやるって言った
全員が黙る。
レンが言う。
🖤俺は行く
リョウタが立ち上がる。
❤️待て、それは自殺行為だ
レンが答える。
🖤関係ない
机に手をつく。
🖤ダイスケは
声が低くなる。
🖤俺の伴侶だ
空気が張りつめる。
🖤守るのは
拳を握る。
🖤俺の役目だ
💙…だけど
レンが遮る。
🖤世界がどうとか、セイレーンがどうとか
目が鋭い。
🖤そんなの知らない
静かに言う。
🖤俺は、ダイスケを取り戻す
部屋が静まり返る。
その時、扉が開く。
一人の騎士が入ってくる。
「報告!帝国の動きです!」
全員が振り向く。
騎士が言う。
「皇太子ラウール」
「セイレーンを教皇庁へ移送する準備をしています!」
ショウタの顔が青くなる。
💙教皇庁…!
レンが聞く。
🖤何だ
ショウタが震える声で言う。
💙教皇庁には、セイレーンを封印する装置がある
🖤…らしいな
ショウタが続ける。
💙もし使われたら、ダイスケは…
言葉が出ない。
レンの声。
🖤死ぬのか
ショウタは首を振る。
💙…もっと悪い
静かに言う。
💙神として、永遠に使われる
沈黙。
レンの目が変わる。
完全に決まった目。
❤️レン、それでも単独は―
レンが剣を取る。
腰に差す。
マントを羽織る。
🖤リョウタ
低い声。
🖤城を頼む
リョウタが言う。
❤️本気か?
レンの答え。
🖤当たり前だ
扉へ向かう。
💙レン!!
レンが止まる。
振り向かない。
ショウタが言う。
💙…死ぬかもしれない
🖤死なない
一瞬だけ振り向く。
その目は、炎みたいに強い。
🖤ダイスケが待ってる
そして言う。
🖤それだけで…十分だ
扉を開ける。
朝日が差し込む。
レンは外へ出る。
城門に 黒い馬。
レンが乗る。
騎士たちがざわめく。
「大公…?」
レンは振り返らない。
ただ言う。
🖤帝国へ行く
馬を走らせる。
ドン!!
城門を抜ける。
砂煙。
リョウタが窓から見ている。
小さく笑う。
❤️…無茶苦茶だ
ショウタが言う。
💙止めなくていいのか
リョウタの答え。
❤️無理だ
少し笑う。
❤️あの顔は
遠くを見る。
レンの背中。
❤️恋してる男の顔だ
帝国の空の下。
ラウールは玉座で笑っている。
🤍来るな
ワインを飲む。
🤍必ず来る
楽しそうに言う。
🤍レン
目が光る。
🤍君は、俺を楽しませてくれる
その頃、教皇庁の地下。
石の部屋。
魔術陣。
鎖。
その中央。
ダイスケが目を覚ます。
🩷ん…ここ
鉄の扉の向こうにリョウヘイが立っている。
拳を握りながら、小さく言う。
💚…急げ
目を閉じる。
💚レン、早く来い