テラーノベル
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容疑者1。神酒凛太郎。
教員寮。
隣の部屋に、ほんの一瞬だけ視線を流す。
安倍と書かれた表札に、
胸が少しきゅっと締まる。
それから、自分の部屋へ入る。
ガチャ。
暗い部屋。
静かで、
少しひんやりとしている。
その中で。
かすかに、寝息が聞こえる。
バタン。
ドアを閉める。
眠りを邪魔しないように、
灯りは付けない。
なるべく静かに奥へ。
布団の側で座り込む。
顔ははっきり見えないが、
月明かりが輪郭を浮かび上がらせている。
『……ただいま。』
ぼそっと呟く。
少しして、
ごそっ。
動いた。
『……起きとったん?』
声の大きさはなるべく控えめに。
でも、少し低く。
布団から出て起き上がった。
見れば、小さく震えている。
『……寒いん?』
「…うん……」
問うてみれば、
当たり前とでも言いたげにうなずいた。
その様子に、少し気が抜けた。
『ほら、こっち来ぃ。』
手を差し出す。
引き寄せる。
ただそれだけ。
『……ほんま、しゃあないな。』
小さく笑う。
その夜、神酒凛太郎が「ただいま」と言っていた相手は、マシュマロだった。
コメント
2件

ああ、もう…これは…優しすぎて泣きそうになったよ。 凛太郎が「ただいま」って言う相手がまさかマシュマロちゃんだったなんて、完全に不意打ちくらった。 「しゃあないな」って笑いながら手を差し出すとこ、めちゃくちゃ好き。 安倍先生の表札に一瞬視線を向けるとこも、ちゃんと凛太郎の胸の内が伝わってきて、切なくて温かい気持ちになったよ。 夜のさんぽさんの描く空気感、静かで優しくて、大好きです。
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ちくわぶ
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#ネタバレ注意⚠️
🫧🐾ラムネ猫🐾🫧
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HAGANE
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