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【切り忘れ】
kn視点
kn「ありがとうございましたー」
久しぶりのコラボ配信が終わり、配信を切る。
数時間で固まりきった身体を伸ばしながら時計を確認した。
kn「腹減った〜… 」
そういえばお昼ご飯 ちゃんと食べなかったな。
ゲーミングチェアから立ち上がりキッチンにむかう。
食材が切れてから買い足すのを忘れていたようで、
冷蔵庫からはひんやりとした空気だけが流れ出した。
ベッドに腰掛けて適当に宅配サービスを漁る。
今食べたいものを頼めるっていうのがいいよね。
最近はそんなに贅沢をしていなかったし、
今日くらいは海鮮丼とか頼んじゃう?
慣れた操作で注文を終わらせて、
流れで大好きな人の動画を再生する。
いつ聞いても声がいい。
そして面白い。
あとは、こう、いろんなのがすごい。
コメント欄にも目を通しながら、
やっぱこの人愛されてるなぁと実感する。
動画の音声だけが響くこの部屋に無機質なインターホンの音が鳴り響いた。
kn「はーい…」
rd『ぁ、やっほー』
kn「らっだぁさん!?」
kn「い、今開けます!」
モニターに写ったまさかの人物に困惑。
心の準備できてないんだけど。
服も部屋着だし。
その人のことをずっと考えてると本当に気持ちって届いちゃうのかな。
そんな呑気なことを考えていれば、
あっという間に玄関の前まで到達した彼を部屋に入れる。
kn「突然どうしたんですか?」
rd『いやぁ…会いたくなったから?』
kn「急ですね、w」
廊下を歩きながら突然そんな台詞を吐くものだから、口角が迷子になる。
ほんと、かっこいいも罪だよね。
rd『…へ〜、ここでゲームしてるんだ』
kn「それ、前も言ってましたよw」
rd『あれ?そうだっけ…w』
2つのコップにお茶を注いでいると、
ついこの間聞いたような気がする話をされる。
お茶をこぼしても面倒だから目線は向けずに返答した。
rd『ぉ、さすがきんちゃん』
気が利くね と言わんばかりの顔をしてお茶を口に含んだ。
飲み込む瞬間の喉仏の動きでさえ見蕩れてしまう俺は 相当重症なのかもしれない。
rd『もうお風呂入った?』
kn「入りました」
一瞬だけ目を逸らしたかと思えば、彼は俺のベッドに腰掛けた。
rd『おいで、』
kn「ぁ…ぇ、ッ…?」
rd『久しぶりに…嫌?』
kn「嫌では、ない…というか、っ 」
戸惑う俺を更に誘うかのように ベッドをぽんぽん と叩く。
突然の事で未だに理解が追いついていない中、ゆっくり彼の横に行く。
rd『…いい?』
その問いに静かに頷いた。
後頭部に手を添えられて、優しく押し倒される。
同時に口内を荒らす舌に腰が跳ねた。
kn「んチュ、っチュッ…はッ♡」
rd『かわい…』
kn「らっだ、さ…♡」
身体に触れられる度、その触り方と場所に胸が きゅっ と締まる。
身体をくねらせて快楽を逃そうとも、次々に与えられる刺激に反応してしまう。
kn「んッ…ぁ、っふッ♡ 」
rd『今度 胸でも開発しちゃう?』
kn「へっ、ッ…んんッ♡」
rd『えっちな気分になってきた?』
rd『ね?、きんちゃん 』
おそらく真っ赤に茹で上がっているであろう顔にひとつキスを落とされた。
kn「まって、らっだぁさん…!」
rd『だいじょぶ、ゆっくり解すから』
kn「ん”ッぁ…っ、ふッぅう”ッ♡」
彼の服を無意識に掴んでいた手に力を込めて快楽にそなえる。
しばらく使っていなかった後孔に挿入された男らしい指。
少しずつ、それでも確実にナカを広げていく。
自らの下腹部から聞こえる卑猥な水音に羞恥心を煽られた。
rd『音、すごいね』
kn「いわなッ、で…くださッいっ♡」
rd『だからぁ、ヤる時はタメでいいって言ってるでしょー?』
kn「ッはい、っ…ん”ッぁ♡」
ぐりぐり と抉るような動きについて行くのに必死で固く目を瞑った。
自分では届かない奥まで届いた彼の指は、容赦なくナカを掻き回している。
rd『きんちゃん偉いね』
kn「ふぇッ…ぁ”っ、なにがッ…♡」
rd『声抑えないようになったの、』
kn「んッ…ぇへ、っ♡」
そんなこと言うから声出すの恥ずかしいんだってば。
それでも 偉いね、なんて言いながら優しく頭を撫でてくれる彼に笑みが零れた。
ゆっくりと指が引き抜かれたかと思えば、それよりずっと太くて硬い あれ が宛てがわれた。
kn「ん”ッ、あぁ”っ…ら”ッだ、さ♡」
rd『っ…ナカあっつ、』
根元まで飲み込めば、奥をノックするように腰を揺すられる。
自分の形を覚えさせるように挿入したまま抱きしめてきた。
kn「らっだ、ぁさんッ… 」
rd『ん?』
kn「きす、っ…したいッ♡」
いつもならすぐにしてくれるのに、少し悩む仕草を見せた。
rd『きんちゃん、あっち見て』
指を指した方向に目を向ければ、ドアの隙間から見える電源のついたゲーミングPC。
あれ、
配信画面のまま…?
rd『配信、切り忘れてるよ』
一瞬にして血の気が引いていく感覚に襲われる。
背筋になにかが走って ぞわり と粟立つ。
この距離と先程の声量では、マイクが拾っていてもおかしくない。
うそ、うそだ。
そんなわけ…っ、
rd『あーあー! 泣かないで…!』
落ち着いてから詳しい話を聞いたところ、俺はしっかり配信を切り忘れるというやらかしをしていたらしい。
それでも らっだぁさんが早めに気づいてこっそりミュートにしてくれたおかげで、
アーカイブに残ったのはは俺の 「腹減ったー」と足音だけで済んだとか。
インターホンのくだりは たまたまマイクが声を拾わなかったようで助かったけど。
もうこんな思いは一生したくないかな。