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わたしがこのえの所に行って、夜、サージプルシティから少し離れて草むしりを手伝って居ると、大きな音が鳴った。このえは、わたしを後ろに守ってくれた。すると、わたしぐらいの少女が立っていた。浴衣…を着てるのだろうか。とても華やかだ。その少女はこちらを向いて言った。「…人間…?」少女はわたしを見るなりニコッとして、「人間だぁ!」と言った。このえはわたしを見てから、もう一度その少女を見た。
わたしは、怯みながらもその少女に訴えかけた。「あ、あなたは誰ですか!」その少女はその言葉に反応して、答えた。「あたしは…下段五の魔、深空だよ。知らなかったかな。そして…あなたは人間だよね。人間は…食べると強くなれる。あんな丸い生物じゃあすぐには強くなれないさぁ。」まさか、あの丸っこいのを食べた…?「ん〜?食べたけど。もう…20…30…50体くらいかなぁ。あんま美味しくないんだよね。あいつ。」その感想だけに、50体も殺されたのか?わたしは、唖然とし、その話は耳に入ってこなかった。このえが、「なんなんですか!そんなこと、きいてませんよ!」と怒りを露わにした。その深空はとぼけたように「へぇ〜?」と言っていた。ゆるい魔なのだろうか。でも、下段五の魔だ。どのような技を使って来るのか、そもそも、わたしはこの木刀で立ち向かえるのか。このえが、蒼く光る剣を渡してきた。「これは…“くろぼないとぶれいど”…っていいます!これで…たおしてください…!」わたしは、クロボナイトブレイドを持って、深空に刃先を向けた。