「朔夜さんは……とても素敵な人です。私なんかには……もったいないくらい……」
(ん? 今、キミは聞き捨てならないことを言ったね?)
「私なんかにはもったいない? どうしてそう思うの? 僕は沙良が好きだって何度も言ったはずだよ? 僕が大好きな沙良のことを、例え沙良自身にだって、そんな風に卑下されたくない……。僕が言ってる意味、分かる?」
「あ、……はい。分かり、ます。……ごめん、なさい」
ああ、沙良はホント、すぐに謝るね?
だけどそこがまた僕の加虐心をくすぐるって言ったら、沙良は怖がるかな?
「だったらもう一度聞くよ、沙良。沙良も僕も、どうやら両想いだ。好きな男から触れられて気持ちよくなることは良くないこと?」
「いえ……多分、いいんだと……思い、ます」
「そう、いいことなんだ」
「はい……」
「だからどうするんだっけ?」
そこでカリッと乳首の先を引っ掻いたら、沙良がピクンッと身体を跳ねさせた。
「沙良?」
「気持ち、いい……です」
「うん、いい子」
僕は沙良が〝僕に触れられて気持ちいい〟と認めてくれた瞬間、沙良をギュッと抱きしめて思い切り褒めちぎる。
そうしてそこからは何度も何度も……しつこいぐらいに時間をかけて丁寧に、「キミには僕に愛される価値がある」と教え込んだ。
「沙良、そろそろ下にも触れるね?」
胸だけで何度も甘イキをした沙良をそっと抱き締めると、僕は指先を沙良の下腹部へ向けて撫で下ろしていく。
「え? ……下?」
ぽやんと熱に浮かされた沙良が僕の言葉の意味が掴めないみたいにつぶやいた。
(そういう性に疎いところ、たまらないな)
僕は沙良が僕の言った言葉の真意に気付くより早く、彼女の下着へ指先を到達させる。布越しでも彼女がしっかり濡れているのが分かって、僕はごくりと生唾を飲み込んだ。
「あ、……そこは、汚いので、っ」
カリッとレース越しに敏感な秘芽を引っ掻く僕の手を、沙良が懸命に止めようと抵抗を試みる。けれど、沙良の華奢な手指には全然力が入っていない。
下着のクロッチ部を横へずらして直に指を沙良の秘部へ這わせれば、温かく滑った蜜が、僕の指を瞬く間に濡らした。
その滑りの力を借りて、僕は沙良の敏感な花芽へ、直にそっと触れる。
「あ、っ、やんっ、そこ、ダ、メっ……」
ビクビクと身体を跳ねさせる沙良が可愛くて、僕は執拗にそこをこねてつぶして優しく撫でて……ぷっくりと存在を主張させる。
そっと薄く敏感な突起を覆い隠した皮を押しのけて、直に指の腹で押しつぶすようにそこを可愛がったら、沙良が弓なりになって全身にキュウッと力を込めた。
「ひゃぁ、っん!」
未だに身体の震えが止められないでいる沙良の耳元に、吐息を吹き込むようにして「上手にいけたね」と囁けば、沙良がぼんやりした目で僕を見つめてくる。
(ああ、可愛くてたまらない!)
僕は愛液にまみれた指を谷間の間に沿ってぬるりと這わせると、蜜の根源にツプリと指先を突き立てた。
「あっ」
性体験のないの女の子を相手にしたことがないわけじゃない。だけどこんなに狭くて温かな蜜口は初めてかも知れない。
「大丈夫、痛くない……。だからお願い。頑張って力、抜こう?」
これだけ狭かったら指だけでも痛いかも知れない。
思いながらも、口ではそんなことを言って沙良を唆す。
「ほら。そんなに力を入れてたら余計に痛いよ?」
だから例え痛かったとしても力を抜けとは、なんとも勝手な言い分だ。普通に考えて、異物なんて受け入れたことのない隘路へいきなり指を突っ込んでおいて、僕も大概酷いよね。
沙良はそのことをもっと怒ってもいいはずなのに、懸命に僕の言いつけを守ろうと頑張ってくれる。
(ああ、どうしよう! 健気過ぎてめちゃくちゃに壊してしまいたい!)
きっと沙良以外の処女が相手なら、もっと丁寧にほぐしてあげられたと思う。
だけど相手が沙良だから……僕はあえて彼女に痛い思いをして欲しいと希ってしまった。
「ごめん、沙良、もう……」
たった指一本分。
それだけしか広げていない沙良の小さな入口へ、僕は避妊具を纏った僕自身を半ば強引に突き立てた。
「んんっ――っ!」
途端息が出来ないみたいに沙良が僕の身体の下でくぐもった悲鳴を上げて息を詰めたのが分かった。
でもごめんね。
しっかり濡れた沙良の蜜口は、キミの意思とは関係なく僕を奥へ奥へと誘ってくれる。
その夜、僕は半ば強引に沙良の〝初めて〟をもらった。
最初は狭くて動きにくかった沙良の膣内は、暖かくて、柔らかくて、すっごくみっちりしていて……。
でも確かに僕のものをしっかりと包み込んで、今まで感じたことがないくらい気持ちよくしてくれた。
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