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⸜泣ĭ 挐玖 焉 ☾⸝€ロ
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#あきぷり
# 婚 姻 論 . ♡
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俺の名は早見ガク。
売れないしがない画家だ。
死に物狂いで美大へ入学し無事に卒業したのはいいのだが、卒業して初めに思ったことといえば
「画家ってどうやって仕事もらうんだ?」
今流行りのイラストレーターならSNSで依頼でも受けるんだろうが…
なんせ俺がなりたいのはゴッホやダ・ヴィンチ、ミケランジェロのような“画家”だ。
調べてみたところ副業をしながら金を貯めて、絵を描き、個展なんか開くのが一般的らしい。
試しに副業を始めてみた。かなり頑張ったし、手応えもあった。
だが、時間がなくて絵なんて描いてる時間がなく、今はただのフリーターとなっている。そもそもよく考えれば知名度の少しもない俺なんかが個展を開いたとして誰が見に来るんだ?
「…なんでこうなったんだろうな…。」
誰も聞いていない独り言が俺の長い夜に溶けていく。その問いに答えられるのは俺だけのはずなのに。
…………
『絵を商売にするのはとても難しい、この中の一握りでも名が売れればいい方だ。君達は99%のゴミと1%の天才なのだ。』
と、教授から言われたことを思い出した。
薄々わかってはいたが、俺は多数派だったみたいだ。
自分で言うのもなんだが俺はまだ若い。24だ、今ならまだ人生をやり直せる。
そうだ、画筆を捨てろ、ボールペンを持て。
そう決心した俺は履歴書をコンビニで買おうと深夜に外に出てついでにゴミ出しに行った。本当はダメなんだが、月曜は新聞配達があって朝は忙しい。日曜の夜のゴミ出しが俺には習慣として染み付いていた。
…と、そんな風に“いつも通り”を繰り返していた日。ゴミ出しに行った俺は思わず手に持っていた履歴書を落としてしまった。
見惚れてしまうほど美しい絵画。人の心を手に取って転がすような自由奔放な絵の主。美しい珊瑚色を基調として描かれた王冠を被った女性がこちらに手を振っているのだ。
そういう絵ではない。まるで生きているかのように額縁で好きに動いているのだ。
「やっほー、ねえ、綺麗な絵いらない?」
何なら話しかけてきた。綺麗な絵…というのは彼女自身のことだろうか。だが俺はそんな言葉耳に入らないほど彼女の全てに見惚れていた。
信号機や車、人物、タコの足?などの別々な要素を闇鍋のように混ぜ合わせているのに額の中は自然と彼女の珊瑚色が際立つようになっている。その全ての要素が主役を引き立てるためのスポットライトであり、あえて傍に目を向けても一つ一つのオブジェクトのクオリティが高い。
「ちょっと!無視しないでよ!
…聞こえてる?おーい!人間さーん!!」
小さな額縁の中の世界に目を奪われてしまって、もう声なんて聞こえていなかった。
これが俺の描きたい絵だ。これが俺の焦がれていた絵だ。歩道に落とした履歴書などもう忘れていた。俺は絵を描き続ける。描き続けなければいけないんだ。
そう思って立ち尽くした日曜の夜。
俺の人生が始まった。
コメント
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みぅです🥀 第1話、読ませてもらいました。 売れない画家・ガクの挫折と、深夜のゴミ出しで出会った“額縁の中で動く絵画”…この出会いの描き方がすごく綺麗で、息を飲みました。特に「これが俺の描きたい絵だ」って心の声が、まるで自分ごとのように響いてきて。履歴書を忘れて絵に戻る決意をするラスト、熱かったです。 この先、あの珊瑚色の女性とどう向き合っていくのか、すごく気になります。続きも読ませてくださいね🌙