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🇫🇷×🇬🇧


〜イギリス視点〜


フ「ねぇ、知ってる?クルクマって花?」


私は初めて聞く花の名前に首を振った


フ「そっか」


フランスは寂しそうに呟くと桃色の絵の具をパレットに出した


迷いもなくスラスラと筆をキャンバスに滑らせるフランスを見ているとなぜか心のどこかから湧き上がる安心感があった


そしてふと、我に返ると、いつの間にか空はオレンジ色に染まっており、日が暮れかけていた。


イ「も、もうこんな時間ですか!?早く帰らなければ…‼️」


フランスは急いで帰ろうとする私を横目で追いながら淡々とした口調で言った


フ「…今日、泊まっていけば?」


イ「………え?」


私の間抜けな声の後、少しの沈黙が続いた


フ「…だって、今帰ったって日が暮れるよ?」


イ「…そ、それでも、息子たちも待っていると思うし…別に夜でもどうってことな…」(言いかけた)


フ「…イギリスはさ、自分のこと大事にしてる?」


フランスが私に向ける、とても冷たくて凍りついてしまいそうな鋭い視線に思わず背中に冷や汗が流れた


イ「な、何なんですか、急に…」


フ「…いや、夜にこんなにも華奢なイギリスが一人で帰っていたら襲われたりしないのかな…って」


イ「そ、そんなことないに決まってるじゃないですか」


フ「いいや、絶対にある。だから、日が暮れた後にイギリスを一人で帰らせるわけにはいかないんだ」


フランスの目を見ると本気で言っていることが分かり、「冗談はやめてください」と喉元まで出てきた言葉が引っ込んだ


イ「…分かりました。今日はフランスの家に泊まるとしましょう」


私がため息混じりにそう言うと、今さっきの顔が嘘のようにフランスの顔がパァッっと明るくなった


フ「じゃあ、ブリカスのためにゲロマズ料理を振る舞ってあげるね!!♪」


イ「…前言撤回です。もう帰ります」


わざとらしく、鞄を肩に掛け、玄関ドアのドアノブを掴むとまるで、犬のようにフランスが寄ってきた


フ「やめてー、帰らないでー真面目に料理作るからー」


イ「ふふっ、嘘ですよ。最初からそう言えば良かったのに」


フ「…イギリスのいじわるぅ…」


そう言ってそっぽを向くフランスを見ていてとても面白かった


イ「さぁ、料理を作りましょう。私も手伝うので」


張り切ってシャツの袖をめくると、フランスが顔を真っ青にして震えていた


フ「あ、い、イギリス…は料理作らなくて良いからね…僕が死んじゃうから…」


イ「?」


どういうことでしょうか?意味が全くわかりません?なぜ、私の料理でフランスが死ぬのですか…?(無自覚アラサー)


〜続く〜

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