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「 」
私は、死に場所を探している。
今日も今日とて探しながらも、
心の奥ではまだ、死ぬ決心がついていない。
…花柄のカーテンを、夜風が靡かせる。
時計が頂上を指す時間は、窓を開けてると、やはり少し肌寒い。
…それでも、外の空気を吸うことで、
ほんの少し、息苦しいのがマシになる。
「…私の生きる意味ってなんなのかな」
…学校に行っては、服も髪もびしょ濡れになって、罵声を投げかけられ、心も体もボロボロになって帰ってくる。
これが毎日だよ、おかしいでしょ。
「当たり前」、辛い思いしてない癖に
「マジ辛い〜」とかさ、笑って言わないで欲しかった。
けどその当たり前で生きている人は、自分がいかに幸福かってことを理解できないんだと思う。
…だいぶ、話逸れたけど。
生きる意味ないけど、死ぬのは怖い。
…中途半端な気持ちで、モヤモヤする。
そのとき、リビングから声が聞こえた。
「ねえ、あなた。」お母さんの声。
「最近あの子、成績が以前より下がったわよね。」
…ああ、私のことね。
「このままだと大学、入れなくなるかもしれないんじゃない。」お母さんが甲高い声で机を叩いている。
私は、それに答えるように、けど独り言で呟く。
「別に私、大学入りたいなんて言ってないよ」
…そんな私の気持ちは、声は親には伝わらな
かった、当たり前か。
親は、世間体ばっか気にして肝心の私の気持ちなんか考えてない。
「子供を心配してる私」が好きな承認欲求モンスターだ。
お父さんが答える。
「そうだなぁ、ちょっとよく分からないけど、適当でいいだろ、そんなん」
少し笑いが混ざった声を聞くと、お母さんが声を荒げる。
「何言ってるの!真帆(まほ)はいい大学入らなきゃなのに…」
「ドンッ」机を力強く叩く音がした。
それと同時に、お父さんも声を荒らげる。
「知らねーよ、そんなこと!」
「あなた、真帆のこと、ちゃんと考えてよ!」
…どっちもどっちだろ、そう思う。
お母さんだって、言葉だけで私のことなんか心配してないでしょ。
お父さんも、昔から私たち家族に興味なかったもん。
「…動物園?面倒くさいんだけど、俺行かない」
「それ、行く意味あんの?
「やだよ、俺。お前らで勝手にしてろよ」
「女は黙って男の言うこと聞けよ」
…お父さんの言葉が、ひとつひとつ、私の脳内にへばりついていた。