「金髪!?」
俺が驚いているうちに、金髪は放置されていたビールの詰まった段ボールを持ち上げ、勢いよく偽物の頭の辺りに振り下ろした。
一体それがどこに当たったかは分からないが、くぐもった悲鳴が上がる。
「クソ、行くぞ!」
そう言うが早いか、金髪は一気に走りだした。
「え……ちょっと!」
俺は偽物と金髪を交互に見たが、最終的にはカゴに手を突っ込んで掴んだものだけを持って走り出した。
幸い足は俺の方が速いらしい。すぐに金髪に追いつく。
金髪は駅に走り込み、そのまま一気に電車に飛び乗った。俺もそれに 倣(なら)う。
ホームにはまださっちゃんとケイがいる。俺はすぐに二人に電車に乗るように 促(うなが)した。
金髪は座席にしがみつくようにして顔を伏せていた。
「どうしたのよ、二人とも。そんなに 焦(あせ)るような時**************
*************
********
*****************
**********************
**********
**********
**************
コメント
1件