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私も忘れてたよ……。

というわけで、収容方法については後々考えることにして、まずはSCP-030-JPの確保だね。私は早速捕獲班を編成して各地に散らばるSCP-030-JPの回収に向かったんだ。

しかし、彼らは戻ってこなかった。

彼らだけじゃない、全国各地にいるはずのSCP-030-JPたちも同様に姿を消してしまったんだ。どうやら、何者かの手によってSCP-030-JPたちは一斉に連れ去られてしまったらしい。そして、それから一週間もしないうちに、世界中の海という海に油田が出現した。もちろん、石油なんてものは資源としては価値が低い。だから、私たちは石油の価値を上げようと必死になった。その結果が、あの原油価格の上昇だよ。あれのせいで石油会社は莫大な利益を上げたみたいだけど、私たち研究者にとっては悪夢だったよ。だって、SCP-030-JPたちがいなくなったせいで、私たちはSCP-030-JPの特性を調べることが出来なくなってしまったんだから。

そう、私たちは失敗したんだよ。

ああ、なんでこんなことになってしまったのか。今となってはわからないけど、多分原因はあの研究施設の消失だと思う。