テラーノベル
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■読まれる前の注意書き
・本作は「カントリーヒューマンズ(CountryHumans)」の二次創作(ファンフィクション)です。
・実際の歴史、国家、政治団体、宗教、および実在の人物とは一切関係ありません。
・かつて対立していた国々が、現代風の平和な世界線でひとつ屋根の下、あるいはご近所さんとして仲良く「ほのぼのとした日常」を送っているパラレルワールドを舞台にしています。
・キャラクターの口調や性格に独自の解釈(マイルド化)が含まれます。
・以上の点をご理解いただける方のみ、お進みください。
■第19話
題名:頂上決戦! 天下分け目の家事能力選手権
ジャンル:日常・家事バトルほのぼの
お正月が明けてしばらく経ったある週末のこと。
日帝が「少し風邪気味のようです」と、珍しく居間の布団で横になる事態が発生した。いつも完璧に家事をこなす日帝のダウンに、残された三人は色めき立った。
「大変だ! 日帝が倒れちゃった! 誰が代わりに今日のご飯やお掃除をやるの?」
イタ王がオロオロと部屋を往復する。
「フン、うろたえるなイタ王。日帝が不在の時こそ、我々の組織力と生活管理能力が試される。誰が最も合理的かつ完璧に家事を遂行できるか、ここで白黒つけようではないか」
ナチが腕を組み、不敵な笑みを浮かべた。
「面白い。我が連邦の労働力を見くびってもらっては困るな、ナチ。誰が一番優秀な『家事の同志』か、勝負だ!」
ソ連も大きな腕をまくり上げ、鼻を鳴らす。
こうして、日帝が寝込んでいる間に、三人による「第一回・家事能力選手権」が突如として開幕した。
第一種目:洗濯物畳み
まずは乾いた大量の洗濯物を美しく畳む勝負。
ナチはメジャーを取り出し、Tシャツの袖の折り返し幅をミリ単位で計測し始めた。
「すべての衣類は等しい長方形へと収束されねばならん。収納時の容積率を最小限に抑えるのが真の家事だ」
出来上がったのは、まるで店頭の新品ディスプレイのように美しく角が尖った衣服の山。しかし、一着を畳むのに三分以上かかっている。
対するソ連は、持ち前の大きな手でバサバサと豪快にシワを伸ばし、一瞬で半分に折っていく。
「家事はスピードと物量だ! ほら、一瞬で終わったぞ!」
しかし、出来上がったものは四角というよりは、ただ丸められた布の塊に近かった。
「あはは! ソ連お兄ちゃんの、お団子みたい! 僕はね、アイロンを使って綺麗にするよ!」
イタ王はハンカチに一生懸命アイロンを当てていたが、スチームを出しすぎて部屋中を真っ白な霧で包み込んでしまい、全員からツッコミを受ける羽目になった。
第二種目:リビングの掃除
続いては、共有スペースの掃除機がけと拭き掃除。
「掃除とは、格子状(グリッド)にエリアを分割し、一分の隙もなく遂行するものだ」
ナチは掃除機を直線的に往復させ、完璧なルートで床を磨き上げていく。
「フン、甘いなナチ。そんな細かい動きでは広大な領土(リビング)は綺麗にならん!」
ソ連はモップを両手に持ち、規格外の筋力で床を力任せにゴシゴシと擦り始めた。その勢いがあまりにも激しく、床が「ギギギ」と悲鳴を上げる。
「おいソ連! 床材を破壊する気か! 貴様のそれは掃除ではなく焦土作戦だ!」
「なんだと!? 汚れを根こそぎ駆逐していると言え!」
「二人とも、喧嘩しちゃダメだよー!」
イタ王が慌てて二人の間に割って入ろうとした瞬間、彼の足が掃除機のコードに引っかかった。
「うわちゃっ!?」
バランスを崩したイタ王は、ソ連の持つバケツへと突っ込み、リビングに大量の水がバシャリとぶちまけられた。
「「あ……」」
綺麗にするはずのリビングは、一瞬にして水浸しのカオス空間へと変貌を遂げてしまった。
三人が呆然と立ち尽くし、「私の計算が……」「私のモップが……」と頭を抱えていた、その時。
ガラリ、と居間の障子が開いた。
「……皆さん、朝からずいぶんと賑やかですね?」
そこには、おでこに冷却シートを貼ったまま、静かに微笑む日帝の姿があった。
笑顔。しかし、その背後には言葉にできないほどの凄まじいオーラ(あるいはかつての威圧感)が渦巻いている。
「日、日帝……! 貴様、病人は大人しく寝ているべきだ……。これは、その、効率的な水分補給の実験で……」
ナチの顔がみるみる青ざめ、言い訳を並べる。
「そうだ、日帝。私たちはリビングの床を水密テストしていただけでだな……」
ソ連も大きな体を縮こまらせ、冷や汗を流した。
「日帝ごめんなさいー!!」
イタ王は真っ先に日帝に抱きついて謝罪した。
日帝はふぅ、と小さくため息をつくと、いつもの穏やかな声音に戻って言った。
「皆さん、私のために家事をしようとしてくださったのですね。お気持ちはとても嬉しいです」
日帝は一歩前に出ると、物置から雑巾とバケツをサッと取り出し、目にも留まらぬ速さで床の水を拭き取り始めた。その動きには一切の無駄がなく、ナチの「直線」よりも美しく、ソ連の「力」よりも確実だった。
「ですが、お掃除はこうやるものです。……さて、床が乾いたら、私が特製のおうどんを作りますから、皆さんは大人しく席に着いていてくださいね」
わずか数分でリビングをピカピカに戻した日帝の背中を見ながら、三人はただただ圧倒されていた。
「……完敗だな。我が国の技術力をもってしても、あの効率性には到底及ばん」
ナチがポツリと呟く。
「うむ……。やはり我が家の大将は日帝だな。逆らうのはよそう」
ソ連も深く頷いた。
その数十分後、食卓には出汁のいい香りが漂う、熱々の「タマゴとじうどん」が四人分並んだ。
「おいしい……! やっぱり日帝のご飯が世界で一番だよ!」
イタ王が幸せそうに麺をすする。
「……確かに、この出汁の浸透圧は私の疲れた脳に優しく染み渡るな」
ナチも大人しくうどんを口に運んだ。
「日帝、早く風邪を治してくれよ。お前がいないと、この屋敷の平和が保たれん」
ソ連が苦笑しながら言うと、日帝は嬉しそうに目を細めた。
「ふふ、皆さんのおかげで、私の風邪もすぐに治りそうです。いつもありがとうございます」
不器用な三人の優しさと、やっぱり一枚上手な日帝。天下分け目の家事能力選手権は、本国日帝の圧倒的な勝利という形で幕を閉じ、屋敷にはいつもの温かく賑やかなお昼時が戻ってくるのだった。
コメント
11件
日帝がお母さんみたいに見えてきました。

日帝って凄いな~ だけど無理しないで欲しい
みんなやっぱ日帝のこと大好きなんだなぁ
ゆこあ
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#政治的意図・戦争賛美✖
nekoisi@200人記念!
7,151
瑞稀🇩🇪🍺🏰
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