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川稀
1,893
#STPR#すとぷり#騎士X#AMPTAK×COLORS#めておら#すにすて
そあふぃー
925
こんにちは!
今回はマフィアパロです
似たような作品は多いと思いますが……
それでも読んでいただけると嬉しいです!
それではいってらっしゃい!
ハァッハァッハァッハァッ
誰かに追われている
誰かは分からない
ただ、俺と兄を狙う視線と足音だけを背中に強く感じる
足音がどんどん大きくなる
繋がれている手を強く握り締める
その時
隣を走る兄が言った
兄「らぴすッ、とにかく、前向いて、走り続けろ。俺の手、振り解いて、走れ!」
らぴす「何で⁉︎一緒に、逃げれば、」
兄「俺はもう体力的に限界だから!二人諸共死ぬよりいいだろ!」
らぴす「ッ……嫌だよ!兄ちゃんがいないと、無理だよ!それなら俺も、一緒に死ぬ!」
兄「そんなこと出来る訳ないだろ‼」
らぴす「でもッ!!」
兄「……ごめんな。一緒に、逃げれなくて。でも、お前なら、大丈夫だから!」
らぴす「嫌だよ……!」
兄「ッ、ごめん」
繋がれていた手が、離れる
振り払われる
らぴす「兄ちゃんッ‼︎」
兄「こっち見るな‼︎止まらんで、走れ!」
らぴす「でもッ……」
兄「らぴす‼︎」
兄が叫ぶ
見たことのない程必死な顔で
いつだって声を荒げることは無かった兄が
俺の名前を呼ぶ声が、頭の中で反響する
泣きそうになりながら
俺は兄の方を振り向いたまま視線を奥にやる
らぴす「ッ……!」
黒い影が
すぐそこに立っていた
ゆっくりと、近づいてくる
???「うるさいなぁ。夜だぞ?静かにしろよ。」
落ち着いた声だった
兄「ッ……!らぴす、逃げろ。お願いだから、逃げて……!」
兄「お前だけは、生きて……!」
???「……あ?ガキもいたのか。逃げろ逃げろ。お前は殺す必要ないらしいから。」
男はだるそうに、首に手を当てながら言う
俺には本当に興味が無いという風に
兄はもう動こうとしない
生きてくれ、と
祈るような目で俺を見つめるだけ
もう何を言っても駄目だと悟った
らぴす「……兄ちゃん。今まで、ありがとう。」
兄「俺の方こそ、ありがとう。」
兄「置いていって、ごめん。……じゃあな。」ポロポロポロポロ
???「早くしてー。俺も暇じゃないから。」
らぴす「ッ…………、じゃぁ、ねッ!」
兄 ニコッ
心を決めて駆け出す
走る必要なんて無いと分かっていても
兄が殺される場所からなるべく離れたかった
それでも、数十秒後
パンッ
銃声が聞こえた
振り向かなかった
振り向けなかった
見たくなかった
最後に見せた兄の無言の笑顔を
俺が見た最後の兄にしておかなければ
どうにかなってしまいそうだったから
らぴす「また、置いてかれるんだ……。ねえ、兄ちゃん、なんでよ……!」ポロポロポロポロ
涙が溢れる
兄の前でこらえた分も、全部
全部が流れ出ていくのに
黒く染まった感情だけは心の底に
溜まり、重なり続けていく
コメント
3件
神作過ぎる…✨ セリフのLapisくんのまた置いてかれるんだというセリフで胸がキュッてしました。 続き楽しみにしています。 体調に気をつけて頑張って下さい
うわっ……第2話、もう重くて切なすぎるよ……😢 兄弟の別れのシーン、特に「お前なら大丈夫だから」って兄が言うところ、胸がぎゅってなった。 最後の銃声、振り返らなかった選択、涙の描写……全部がリアルで、読んでるこっちまで息が止まりそうだった。 らぴすの「また置いてかれるんだ」のセリフ、すごく刺さった……。 続き、どうなるんだろう。川稀さんの世界観、もっと見たいです。