テラーノベル
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irisパロ
白「行ってきます。」
誰もいない家に鳴り響く声。
両親は、うち不良の事故で他界した。
学校に行くのが憂鬱。
ただでさえ長い道のりなのに、足が重くなる。
白「…」
「行きたくないなぁ…」
そんな一言が誰にも聞こえない位の音量でこぼれる。
学校に行くのが怖い。虐められる。殴られる。そんなことを考えていくうちに、もっと足が重くなっていく感覚がある。
白「着いちゃった(笑)」
ここから、地獄の時間が始まる。
白「おはよ…」
バシャーン
白「ッ」
いつもの事だ。自分がとても惨めに見える。
水「アニキー!可哀想だよ(笑) 」
黄「汗流してやったんだ!逆に感謝くらいしてくれてもええやろ(笑)」
水「確かにぃ(笑)」
こうなったのは、いつからだろう…
あっ…
---数ヶ月前---
モブ「初兎くん!放課後屋上来てもらっていい?」
その時までは、みんな「告白か〜」とか冷やかして来てまだ今の状態ではなかった。
白「了解」
あの一言のせいで…了解なんて言わなければ
放課後になり、屋上に向かう。
モブ「本当に来てくれたんだ」
この一言で嫌な予感がした。今考えると、この時、引き戻せたかもしれない。
俺がそう考えているうちに、モブは、カッターを取り出して、自分の腕を傷つけ始めた。
モブ「きゃー」
何事かと思った。途端に、ばん!と扉が開いた。
黄「白嘘だろ…」
水「そういうことする人だったんだ。」
青「もう白は、信用出来ひん。」
桃「…」
ここから、俺の学校生活が、狂っていった。
モブ「コソコソ笑」
青「邪魔。」
黄「ドンッ」
でも、赤だけは違かった。
赤「今日家おいで!」
「大丈夫?」
「相談乗るよ!」
りうちゃんの言動で気持ちが楽になった。学校は、憂鬱だけど、行く希望が見えた。
赤「おはようニコ」
白「っ///」
心臓が一気に跳ね上がった。もしかして、赤のことが”好き”?
白「赤ちゃ…」
桃「赤!売店行こー!ニヤ」
俺は、この世にいらないんじゃないか。必要では無いんじゃないか。改めて感じた。
白「せめて最後は、赤と話したかったな(笑)」
俺は、屋上に向かう。正直、死ぬのが怖い。でも、これから人の視線に怯えながら生きる方が怖い。
フェンスを越える。後ちょっとのところで扉が開いた。
赤「白ちゃん!何してるの?」
白「見てわかるやろ。死のうとしとる。」
赤「じゃあ、____!」
白「へ?」
じゃあ、赤も死ぬ!
信じられなかった。
白「やめて!赤が死ぬ必要ない。」
赤「赤は、白ちゃんのことが好きだった。」
「白ちゃんが死んだら、毎日の楽しみ、生きがいが無くなる。だったら、一緒に死んで天国で付き合おニコ」
白「本当に、それでいいの?」
赤「うん!」
俺らは、手をつなぎながら屋上から飛び降りた。
ドンッ
鈍い音が鳴り響いた。
「〇〇高校の白さん。赤さんが自殺をして…」
桃「俺ら、酷いことした。ごめんで済むことじゃない。ポロ」
水「根拠もないのに…ポロ」
青「〜ポロ」
黄「ッッ」
白「付き合お!」
赤「うん!」
その後、2人は幸せに暮らしているとか…
〜メリーバットエンド〜
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