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ポスッ

ん?と思い顔をあげた

そこには怜央さんが居た

あぁ~終わった

人生終了です。

いや、今のうちにと思い横を通り過ぎようとしたが止められた

そりゃ~気づいてますよね、アハハ…

視線が痛いのと、この雰囲気

ど、どうしよう…

さっきからずっと沈黙

「あっ、あのッ」の声を被せるかのように僕に抱きついてきた

びっくりして声がだせなかった

いつもとは違う、心細い声で「心配した」とだけ答えた

そのあともずっと抱きしめられたままだった

さすがに、重たいという心の叫びを察したのか、離してくれた

「ゆき、戻って来てくれないか?俺の元に」

僕は、それを聞いても戻る気にはならなかった

なぜなら、この人は僕と違うお金持ちなのだから…

だから僕は素直に「ごめんなさい」と断った

「なぜだ!」と言われたが、答える気にならない

「俺のどこがいけないんだ!俺はお前が居なきゃ…」

その次の言葉は分かりきっている、怜央さんが言いにくそうにしている状態で

性処理してくれる人がいなくなってしまったって事ですもんね

「俺元に来るのが嫌な理由を教えてくれ!頼む」と真剣な顔をされた

そんな真剣な顔をされたら、答えない訳には行かない

「怜央さんのためにならないからです。さようなら」と答えて、怜央さんを押しのけ、歩いた

「俺のため?そんなものゆきが決めつけることではないだろ!」

ならないんだってば!

貧乏人で!家柄も最低、顔も不細工、性格だって、自分で言うのはあれだけど、悪い

怜央さんは、そんな人と関わらない方がいいんです

わかってるんです、どうせ捨てられることを…

きっと、あなたは僕の元を去って素敵なオメガの所へ言ってしまう

その時に僕の苦しみが…怜央さんに対する依存が…全て壊れてしまう

傷つきたくないんです。怜央さんを愛すことによって…

だから僕は答えた



「あなたのことが嫌いなんです。」と

運命の番ってそんなに溺愛するものなのぉーーー【一次創作】

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