テラーノベル
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コンコンッ
「どうぞ」
ガチャッ
「お風呂あがったよぉ。」
先にこさめが中に入ってくる。
「おいで。」
そう言って、手を引いて中に入るように促す。
「…///」
「…へ…//」
思わず見蕩れて変な声が出てしまった。
服はこさめがセレクトしたのであろう、淡い桜色のネグリジェですちの白い肌によく似合っていた。髪も、先程まであれほど汚れていたのが嘘みたいに綺麗に整えられていた。
「どう?可愛いでしょ!」
「…あぁ…かわいいよ。似合うな」
「ぁぅ…( ,,._.,,)」
下を向いて恥ずかしそうにこさめにギュッと掴まる。おれは、それが面白くなかった。
「こさめ随分好かれてんな」
「うん!」
「こさめちゃん…やさしい(˶’ᵕ’˶ )︎」
先程の警戒心がある顔つきではなく、にこにことかわいらしく笑う。
「そっか。ここおいで。」
座っているソファの隣に来るように促す。
少し戸惑っていたけど、こさめと繋いでいた手をゆっくりと話トコトコと歩いてきてちょこんと隣に座った。
「( *´˘`)ノ”ナデナデ」
「…///」
「あ、こさめ」
「ん?」
「さっきみことにすちのご飯頼んだんだけど、運ぶのお願いしてもいいか?」
「わかった!」
こさめがパタパタと部屋を出ていく。
急に服の裾をクイっと引っ張られた。
「あ、あの…」
「どうした?」
「えっと…」
少し戸惑ったように言ってもいいのかとキョロキョロと目を動かして口を開けては閉じてを繰り返す。
「大丈夫。なに?ナデナデ」
言いやすいように頭を優しく撫でながら急かさないように待つ。
「あ…の…。なんで…わたしなんかに、こんな…ポロポロ」
「…それは…俺が助けたかったから。」
「でも…わたしは、どれい…で」
「そんなの関係ないよ。」
そう言って、震える身体を抱き寄せて膝の上に抱えるようにしてのせる。
びっくりしてあわあわとしていたけど、ギュッとすると落ち着いたのか俺の服の袖を緩く握る。
「これ、落ち着く?」
「はい…らんさま…あったかいです…」
そう言って俺の胸元に頬を寄せすりすりと気持ちよさそうにする。
「ナデナデ…俺に様はつけなくていい」
「…え…で、ですが…」
「俺がいいって言ってるんだからいいの。あと、敬語もね。話しやすい話し方でいい。」
「ほんとに?(ᵒ̴̶̷-ᵒ̴̶̷ )おこら…ない?」
「怒らないよ。それに、俺がいいって言ったのになんで怒るの。」
そう笑っていえば、口をまたパクパクト動かして…
「じゃあ、らん…さん。」
上目遣いでうるうるとした瞳でそう口にした。
「ん。今はそれでいい。ナデナデゆっくり慣れて行こうな」
「(。 。`)コク」
(…やっぱり…少し慣れてくれてるのかな。連れてきたときより、表情が柔らかい。)
ゆったりとした時間を過ごしていた。
「らんくん!ご飯持ってきたよぉ。」
そう言って、こさめがお盆を片手に入ってくる。
「ありがとうな。でも、その持ち方して落とすなよ。」
「大丈夫!固定してるし!」
そう言って、自慢気に胸を張る。
(まぁ…魔法の使い方は、ちゃんとしてるしな…)
持ってきたお盆を机の上にのせる。
「すち、食べれないものとかある?」
「???」
ご飯が、食べられるように机の前にある椅子に座らせる。その隣に自分も座る。
すちは、目の前にあるご飯を見ながらキョトンとした顔をして俺の顔を見た。そして、不思議そうな顔をした。
「これ…なぁに?」
その言葉に、俺とこさめは顔を見合わせお互いに何も言わずにこくりと頷いた。
(…どんな生活させてんだよ…すちの元主人は…)
内心怒りの感情で爆発しそうだったが、抑える。でもそれは、こさめも同じだったようですちに見えないように拳を作りギュッと握りしめていた。
「これは、スープごはんだよ。」
「すち、冷めないうちに食べよう。」
温かいうちに食べるように促すけど、一向に食べようとしない。
「どうした?」
「えっと…」
「見られてると食べにくい?」
「フル(´ω`≡´ω`)フルちが…くて」
「お腹すいてない?」
「ちが…えっと…」
困ったようにそう繰り返すが、急かさないように少し待つ。
「どう…たべれば…」
「ぇ…」
こさめも俺もその言葉に、困惑が隠せなかった。その様子を察したのかすちはおどおどとして「ごめんなさい」と繰り返す。俺たちの様子で、自分がなにかしでかしたと思ったのだろう。
「すち。あー」
俺は、小皿に少しよそって冷ましすちの口元まで持っていく。
「(๑ᵒ̴̶̷ ༥ ᵒ̴̶̷๑)パクッ︎ŧ‹”ŧ‹”」
口を小さく開けて少し遠慮がちだけど、ご飯をもぐもぐと食べる。
「おいしぃ…ŧ‹”ŧ‹”」
おいしいおいしいと口にしながら口をもぐもぐと動かして食べる。
(かわいいな…口小さい。)
大きいお皿の1/4くらいになったころ…
「ŧ‹”…ŧ‹”…」
と、食べるスピードが遅くなった。
「お腹いっぱいか?」
「( . .)“コクごめんなさい…のこしちゃった」
「いいのいいの!」
「こさめ、これ明日の朝食べさせるからみことに明日朝また温めて持ってきてって伝えておいてもらってもいいか」
「わかった!」
「えっと…ごちそうさま…でした」
「ん。美味かったか?」
「はい!とっても…」
そういいにこにこと笑う。
こさめと3人で色々話して時間がだいぶ経った頃、膝の上に抱えるようにしていたすちがうとうととして気持ちよさそうに寝息をたてた。
「じゃぁ、こさはもう寝るね 」
「あぁ。色々とありがとうな。」
「うん。さっき、いるまくんとなつくんにあったんだけど、2人ともすちちゃんのことについて調べてくれてて、調べたらセキュリティ緩くてすぐに色々でてきたみたい。」
「そっか。」
「2人ともまた纏めて持ってきてくれると思う。」
「わかった。ありがとう。」
「それと、こさもお風呂入ってるときに色々聞けたから纏めてくる。」
「ん。助かる。」
「じゃぁおやすみ!」
「おやすみ。」
こさめがへやから出ていく。
「(ᐡ_ ̫ _ᐡ)𓈒𓂂𓏸zzzん…」
「かわいいな…ナデナデ」
そっとすちをベッドに運び寝かす。
「ん…?」
ベッドへ寝かし、ソファで寝ようと動くと袖をきゅっと掴まれた。
その手をゆっくりと離すと、寝ているすちの顔が少し曇ったような気がした。
ソファで寝るのをやめて、布団に入りすちの隣に寝転ぶ。
モゾモゾと布団の中で身動ぎ俺の方へと寄ってくる。
その頭を優しく撫で、抱き寄せて抱きしめる。
先程の曇った顔から、また落ち着いた表情になる。
「大丈夫だ。ここにいる。」
そう呟いて俺も目をつぶった。
次回♡×100!
君/お前を独り占めに…
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らび
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#天神ぱるる
コメント
1件
うわあ、もう5話か…。すちちゃんの「どう…たべれば…」には本当に胸が締め付けられたよ。今までの生活がどれだけ過酷だったか想像させるのに十分すぎる一言だった。それに対して「あー」って食べさせてあげるらんさんの優しさが沁みる。こさめちゃんも含めて、この3人の距離が少しずつ縮まっていく感じがすごく好き。次回の「♡×100!」って煽りにも期待しちゃうな。