愛羽「涼太もう会いに来ないで...泣」
涼太に別れを告げてから、どれだけ時間が経ったかわからない...
涼太のいない世界は全く楽しいことがなかった
毎週のように検査を受け、飲むと苦しくなる薬を飲み、ただただぼーっと生きているだけだった
この検査や薬は、涼太がいたから頑張れていたんだと...
私は、涼太がいなくなって初めて気づいた
愛羽「涼太に会いたい...」
そう思っても、会えないことはわかってる
でも、会いたい、抱きしめてもらいたい...
そう思うほど、私の心はボロボロになっていった...
ある日...
検査の後、先生から話があるから残っていてと言われた
何か異常があったのだろうか...
そんな事を考えていると、こう言われた
医者「桜庭さんの心臓が日に日に悪くなっていっています。もって、5ヶ月ほどです。
今のうちにしたいことをして残りの時間を楽しんでください。」
私のしたいこと、か...
急に言われてもな...
もう叶わない、わかっているけど願ってしまう
もう一度だけ
涼太に会いたい...会いに来てほしい...
病室に戻ろうと扉を開けると、お花が飾られていた
愛羽「誰からだろう?」
そのお花は、私が一番好きなお花だった
誰が持ってきてくれたのだろう?
たくさん考えていたけど、全くわからないまま消灯の時間になってしまった
また明日考えよう、そう思い私は眠りについた
2ヶ月後...
あの日から毎週のように検査から返ってくるとお花が飾られていた
今日も検査を終えて病室に戻ると...
お花を飾っている人が見えた
私が帰ってきたのに気づいていない
でも...その後ろ姿に私は見覚えがあった...
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続き気になる‼️🥹👊🏻