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🦍(独身)↔🍆 ☃️→🍌
御本人様とは関係しません。
あくまでもフィクションです。
前回の続きになります。
ご了承下さい。
おらふくんの相談を聞いていく内に…不安で涙するおらふくんを抱きしめ、落ち着かせようとしていた時に…ドズルさんが帰ってきた。
「ぼんさん…何…してるんですか…?」
男2人で抱き合っている姿を見たら…誤解を招くのも当然だ…
どうしよう…タイミング悪すぎるよ…
「へ?…違う…違うよ!ドズさん。…あれ?会議は?」
「…クライアントに急なトラブルが入って、会議は別の日に変更となったんで…急いで帰ってきたら……コレ、どういう事ですか?」
驚きの中にも冷ややかな憤りが感じられる態度に、俺は言葉に詰まる…
「…いや…あの…これ…違うから…」
「何が違うんです?」
俺が焦りで戸惑っている様を、氷のような視線で睨み続けるドズルさん。
ヤ、ヤバい…相当怒ってる…
「…えぇっと…その…」
俺等の雰囲気を察したおらふくんが、俺から離れて…
「ドズルさん!違うんです。ぐすっ…ぼんさんは俺の相談に…ぐすっ…のってくれて…慰めてくれてたんです…」
「ふぅん…相談…どんな?」
腕組みをして、如何にも高圧的な態度でおらふくんに問いただすドズルさん…
「ぐすっ……そ…それは……」
おらふくんはドズルさんから向けられる冷徹な視線に、涙を流しながら身を縮め、言葉を探す事に必死になっている。
しかし、ドズルさんは責める事をやめない。
「おらふくん…。ぼんさんに相談って何?それって…ぼんさんに抱きしめてもらわないと言えない相談なの?それとも…相談ってフリしてぼんさんを誘惑してたんじゃないの?しかも僕のいない時間を狙って…どうなの?」
矢継ぎ早に責められるおらふくんを側で見ていた俺は…先程までの恐怖が薄れ、 なぜそこまでおらふくんを責め立てるんだ…彼は心の中の苦悩を少しずつ吐き出して、俺を頼ってくれたのに…と沸々と怒りが込み上がってくる。
『おらふくんは…何も悪くないのに…』
俺の心の中で、何かがプツンと切れる音がした…
「ドズさん…そんな言い方…ないんじゃない?」
その言葉を聞いて、ドズルさんが再び冷たい目で俺を見るが…そんなのお構い無しに言葉を続ける。
「何も事情が分からないのに…そんな態度をとるのは…どうかと思う」
俺は静かにドズルさんへ反抗という刃を向ける。
滅多に反抗する事がない俺が、ここまで言う事に驚いた様子で俺を見るドズルさんとおらふくん。
「確かに、おらふくんを抱きしめていた事は否定しない。後先考えないで行動した俺が悪いから…そこは謝る。…けど、何でこういう事になったのかって理由も知らずにおらふくんを責めるのは違うだろ!」
俺は怒りが徐々に増し、冷静な口調から激しい口調で彼を責める。
「おらふくんは何も悪くない!責めるなら俺を責めろよ!」
あまりの怒りに俺は立ち上がり、ドズルさんに向かって憤りをぶつける。
「それとも…そんなに俺が信じられないのかよ!」
ドズルさんは何か言いたそうにしていたが、その言葉をグッと飲み込んだ。
そして黙って俺の目を見つめながら、腕組みしていた手を下ろす。
「信じてもらえないなら…もういい。出ていく!」
怒りの沸点に達した俺は、おらふくんの手を取り…その場から立ち去ろうとしようとした。
だか…おらふくんは怯えながらも、俺達のケンカを止めようと…『ダメです…ぼんさん…ダメ…』と呟きなからドズルさんに助けを乞うように見つめ、動こうとしなかった。
そんな優し過ぎるおらふくんを見て、抑えることのできない感情が追い打ちをかける…
「いいって…おらふくん、行こ!」
と拒絶する間も与えずに、重苦しい部屋から連れ出そうと、彼の手を引っ張って玄関へ向かおうとした。
その時…俺の前にドズルさんがこの先には行かせまいと立ち塞がる。
「…どいて…」
俺は静かに呟き、怒りを帯びた目でドズルさんを睨む。
「…嫌です」
「いいから…どけって!」
俺はおらふくんの手を離し、ドズルさんの肩を押しのけようとした。
しかし…ドズルさんは俺の手を掴んで、そのまま自分の方へ引き寄せ、逃がすまいと強く抱きしめた。
「やめろ!ドズル…離せ!」
「……離さない。絶対に…」
藻掻こうとしても、力では勝てないのは分かってる。でも…言葉にならない叫びを拳に込め、鍛えられた硬い胸板を何度も叩きつけた。
その間も俺を抱く力は緩めないドズルさんに…
「俺が信じられないんだろ!もう…」
『離せよ!』と突き放そうとする言葉を叫ぼうとした時…それを封じ込めるように…深く、溺れるような口づけを落とされる。
「んんー!」
形ばかりの抵抗として胸を叩いていたその手にはもう、相手を突き放すだけの力は残っておらず… 唇から注がれる熱に、凍りついていた心が溶かされていくようだった…
「ゔぅ…んっ」
次第に涙が溢れ… 抵抗していた拳はいつの間にか、縋るように服を握り締めていた…
ドズルさんは俺の抵抗が無くなったことが分かると…唇を離し、俺をじっと見つめながら頬に手を添え、親指で涙を拭き取ってくれた。
「ぼんさん…ゴメン」
と優しく囁かれた声に、頑なだった心が音を立てて崩れ、気づけば背中を強く抱き返して、ドズルさんの肩で泣いていた。
「うっ…ゔうっ…」
「僕が悪かった。ぼんさん…お願いだから泣かないで。貴方に泣かれると…弱い…」
ドズルさんは涙を拭ってくれた手を俺のうなじ辺りに掌を添え、トントンと柔らかく叩き、リズムを刻む…。
その単純な反復が、俺の中の喧騒を静寂なものに変えていく。
「おらふくんもゴメン…言い過ぎた」
ドズルさんは俺を抱きしめながらも、俺の後ろで佇んでいるおらふくんに謝る。
「…ぐすっ…いえ、僕の方こそ…スミマセン」
涙を手で拭いつつも、ドズルさんに謝るおらふくん。
俺はドズルさんの温かさに浸りながらも、おらふくんの前で情けない姿をこれ以上見せられないと思い…肩口から顔を上げると、ドズルさんがまた涙を拭ってくれた。
「もう…大丈夫ですか?落ち着きましたか?」
と心配そうに俺を見つめる。
俺は静かに頷くと、ホッとした顔を見せるドズルさん。
そして今度は優しく問いかける。
「どういうことか…教えてくれますか?僕も冷静に話を聞きますから…」
その言葉にもう一度静かに頷いた。
「ドズルさん、僕から説明します…ぼんさん、僕に話させて下さい」
と先程まで泣いていたおらふくんが、俺にこれ以上迷惑かけられないと思ったのか…自分から説明をするときり出す。
「…大丈夫?おらふくん…」
心配で尋ねると…
「…はぃ…」
「…うん、分かった…ぐすっ」
「とりあえず…座りましょう。ぼんさんも、おらふくんも…ね?」
俺達は誘われる様にソファへ座り、俺の隣にドズルさんが座った。
それからおらふくんは懸命にこれまで経緯とQnlyへの想いを説明して…ドズルさんが冷静に話を聞いていた。
俺はおらふくんがちゃんと話せるのか…最初の方は不安だったが、ちゃんと自分の気持ちを言葉にして、ドズルさんに伝えている姿を見て安心した。
少し経って…ドズルさんの飲み物が無い事に気づき、台所に行って水出しコーヒーをいつものタンブラーに入れ、ドズルさんの前に置く。
それに気づいて『ありがとう』と笑顔を返してくれた。そんなドズルさんを見て、うっすら涙目の俺は頬を赤く染めながら軽く頷く。
そんな俺達を見て、安心したかのように話を続けるおらふくんだった。
全ての話を聞いて…ドズルさんがおらふくんへ静かに問いかける。
「まずおらふくん、Qnlyに気持ちを伝える勇気がある?」
「え…?」
「無いなら…その気持ちはずっと心の中に仕舞って、これまで通りの関係を壊さないように過ごさなければいけない」
「……」
「じゃないと…何も知らないQnlyが可哀想だ」
「……」
確かに…Qnlyの立場で考えると、避けられる様な態度をとられ続けるのは可哀想だ…。
でも、おらふくんの気持ちを考えると…好きと分かってて、気持ちを仕舞い込んだまま過ごすのって辛いよな…と考えた。
更にドズルさんは話を続ける…
「でも、もしQnlyと付き合うって事になった時は、世間の目は厳しいし、かなりのデメリットの方が多い…。ある程度分かるよね?」
コクリと頷くおらふくん。
「僕もぼんさんも、そこは覚悟の上て付き合ってる。メンバーやネコおじ、会社の一部のスタッフには理解を得られて、温かく僕等を見守ってくれているけど…、サンクチュアリを一歩出たら、好奇の目に晒され、世間からは非難され、生産性の無い将来の中、肩身の狭い思いをしていかなければならない現実もあるんだ…」
「……」
「まぁ…昔に比べると今は自由恋愛が世間に広がって、少しは偏見が薄れつつあるけど…現実はまだまだ厳しい。そんな厳しい現実に立ち向かう覚悟が必要になるんだよ… 」
ドズルさんは現実問題の厳しさをおらふくんに伝えながら、俺の手の上に自分の手を添える…。 俺もドズルさんに答えるように、置かれた手を恋人繋ぎの様に握り返してギュっとする。
そして…お互いに目と目を合わせ、 握っている手から伝わる熱によってお互いの心を通わせる。
『貴方の事は俺が(僕が)守る』と…
そんな俺達の様子を見て、刺激を受けたのか…おらふくんの中で何かが変わった様に思えた。
ドズルさんは再度おらふくんに目を向けて話す…
「僕はね…、おらふくんが告白する・しないに関係なく、これまで通りに接するよ。それにもし勇気を出して告白して…ダメだったとしても、Qnlyはおらふくんを避けたり、軽蔑したりはないと思う」
「……」
「だって…おらふくんだって分かるでしょ?Qnlyの性格や人柄を。逆に…これまで以上におらふくんを大切な仲間や友人として、これから先も過ごしてくれると僕は思うな…どう?そう思わない?」
「…はい」
「僕が知ってるQnlyはそういう男さ。クールに装っているけど…人一倍心は優しいし、誰に対しても温かさをもってる素敵な青年だよ。ぼんさんもそう思うでしょ?」
「うん…そうだね…」
と同意しながら、おらふくんの様子を見続けた。
「どう動くかはおらふくん自身が決めることだけど…、少なからず僕とぼんさんは、君の事をこれからも見守り続けるよ」
ドズルさんの一言に俺も頷く。
「おらふくん、自分の気持ちに正直に向き合ってごらん。そうすれば…答えは自ずと出るんじゃないかな」
と優しく諭すドズルさん。
これまでの話を聞いて、おらふくんは俺達をまっすぐ見つめながら…
「考えてみます」
と何かふっきれた様に答えた。
そんなおらふくんを見て、少しホッとした。
さすがだよ…ドズルさん。
俺じゃそんなふうに言えない。
いっそ…最初からドズルさんに相談すれば…と考えていたら、
「ちなみに…僕から1つ聞きたい事があるだけど…何でぼんさんに相談しようと思ったの?」
と俺が考えていた事をおらふくんに尋ねた。(以心伝心か?)
「ぼんさんはいつも僕の事を気にかけて助けてくれたり、いろんな事を教えてくれたり、何かあるとすぐ寄り添ってくれる優しさが嬉しくて…。僕、ぼんさんみたいなお兄さんが欲しかったんです。だから…相談しようと思って…」
照れくさそうに俺の事を話すおらふくんを見て、目頭が熱くなった。
頼ってくれて嬉しいよ…おらふくん。
「頼れるお兄さんか…おじさんの間違いじゃない?」
「もう!そこはお兄さんでいさせてよ」
茶化すドズルさんとつっこむ俺。
それを見て笑みを零すおらふくん。
「それに…ドズルさんにこんなプライベートの事を相談しても、仕事で忙しい上に迷惑かなって思って…。ドズルさんは社長だから…常に会社やスタッフ、メンバーの事…全体を考えて動いているのに、僕の事で時間を取らせちゃ悪いかな…って思ったんです」
おらふくんの言葉をドズルさんは静かに聞いて…
「気を使わなくていいのに…でも、おらふくんらしいね」
とフフッと笑顔をみせた。
「僕…もう一度自分と向き合って答えを見つけようと思います。そしてQnlyとの事…決めていこうと思います。ドズルさん、ぼんさん、ありがとうございました」
とペコッと頭を下げる。
「頑張ってね」
とドズルさんが伝え、俺も頷く。
「じゃあ帰ります。これから個人配信をしなくちゃいけないので…」
と立ち上がり『ごちそうさまでした』
と礼儀正しくお礼を言って玄関へ向かった。
俺とドズルさんは『じゃあ、またね』と笑顔で送り、おらふくんは玄関から出て再度お礼を言い、玄関のドアを閉めた。
俺は玄関のドアに鍵して振り向くと…ドズルさんが黙って俺を見つめる。
やっぱりまだ怒ってるのか…と思い、目を伏せながら『ゴメン…ドズさん』と小声で呟くと…俺の手を引き、自分の胸元に抱き寄せる。
「…貴方がおらふくんを抱きしめている姿を見て、僕がどんな気持ちだったか…分かりますか?」
「……」
「僕は貴方に対する独占欲が強いんです。誰にも取られたくない…それはメンバーであっても同じ事です…」
「…ゴメン…」
「貴方を信じていない訳じゃない…けど、あんな姿を見たら怒りが込み上げてしまいます」
「……」
「僕はできた人間じゃない…実際、おらふくんに嫉妬してしまった。今もそう…貴方が側にいないと不安で仕方がない…」
そう言って俺を抱きしめている手にギュっと力が入るのが分かった。
「貴方の事になると、自分を制御できない情けない男です…」
「……」
「…こんな僕に嫌気が差したでしょ?」
目を伏せながら自信無さそうな声で呟くドズルさん。
そんな事ないよ…俺の事をそれほど想ってくれるなんて…幸せ過ぎるよ…
彼の不安を少しでも取り除きたくて、ドズルさんの唇に深くキスをし、言葉にならない想いを全て閉じ込める。
熱を帯びた唇が何度も重ね…名残惜しむように唇を離した…。
「嫌気が差した男が…こんなことする?」
「…しません。でも…また僕の嫉妬が貴方を苦しめたり、また逆鱗に触れてしまうかもしれませんよ」
「それは…付き合っていく上でいろいろあるんだから…しょうがないんじゃない?」
「…でも…」
「ドズさん…俺ね、『嫉妬』をポジティブに考えたら『憧れの向上心』なんじゃないかなって思うんだ」
「憧れの向上心?」
「うん。好きな人や目標とする人に近づきたい…、けど今はまだここだ…。何が違うんだ?どうしてできない?何が足りない?なぜ分かってくれない?…って試行錯誤しながら近づこうとする憧れの向上心だと思うんだよね」
「…はい」
「マイナスに捉えたら冷たい感じがするけど…プラスに考えたら自分自身の向上心に繋がる試練だと思うと …温かい感じにならない?」
「……」
「だから、ドズさんが嫉妬してくれた事…ちょっと嬉しかった。…なんてね」
俺は本音を踏まえながら、ちょっと茶化して伝える。
それを聞いてドズルさんは笑みを零す。
「…ぼんさんらしいですね。逆に嫉妬する事に照れてしまいます」
「ふふふっ。もっと俺に嫉妬していいよ。でも、おらふくんには向けないでね」
「…もう…貴方って人は…」
俺を抱きしめている手に力が入り、耳元で『そういう所…好きですよ』と呟いた。
「ぼんさんも、おらふくんを抱きしめるのは…程々にして下さいね。僕の向上心がもちませんから…」
「うん…ゴメンって」
「フフッ…さて、まだコーヒーとクッキーが残ってましたよね?食べて仕事しますか?」
「そうだね。もうちょっとクッキー食べたい」
「フフッ、いいですよ」
その後は、リビングで2人仲良くティータイムを過ごして、それぞれの仕事に戻った。
おらふくんとQnlyがうまくいくことを2人で願いながら……
コメント
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わぁー!👏👏👏👏(*´∀`*)✨✨✨続きお待ちしてましたー!素敵なお話でした^_^✨
#🍆受け
みのあ🍀
9,475